2009.Jan.2

怪人二十面相・伝 観ました

本来ならこの映画は、
私のように乱歩の全集を持っていて、
北村想の原作も続編まで読んでいるマニアにとっては、
酷評すべき脚本だったのだろうが…

や、十分に楽しかったですよ、私は。
むしろマニアのほうが、大目に見られます。

一般の映画ファンは『ルパン三世』や『バットマン』との類似点が気になって、
それで減点してしまうのかもしれないけど。
乱歩マニアが求めているのは「斬新な映画」よりも、
「二十面相を現代に成立させること」ですから、
いいアイデアはありがたく頂いておけばいいんです(笑)。

そもそも九十年代に入ってからの乱歩映画はテンションが低すぎた。
乱歩生誕100周年の時なんて、
二十面相映画には絶好のチャンスだったのに、何をどう間違って、
『RAMPO』なんてつまらないものを撮ってしまったんだか。

その点こちらは、
『二十面相』や『黄金仮面』は、テンション高くてナンボでしょ、
という気合いがみなぎってるのがよい。

前半の泥棒修行のシーンが、爽快感あって良かったです。
難をいえば、最後のオチはなくても良かったかな。
それと、映画自体をもう少し短くしたほうが、テンポはよかったかも。

あとは「ヘリコプターで逃走する二十面相の高笑い」に
萌えられるか否かポイントだと思われます(笑)。

文章は映画のことですが、画像は原作の初版です、すんません(笑)。
ではみなさま、今年もよい年でありますように。

kaji

投稿者 TEH Editors : 16:10 | 映画&TV&演劇

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