2008.Apr.20

新カメラ

お散歩カメラとして3年程を共に過ごして来た、リコーR3が先日お無くなりになった。
先日泥酔した結果、翌朝姿を消していたので、文字通り無くなってしまったのだ。
手のひらにすっぽり収まるサイズ、28〜200という幅の広いズーム、余計な凸凹の無い機能的なデザインと、結構気に入っていたのですが、一体何処でいなくなったのか???
残念ながらあきらめざるを得ないということになってしまいました。
さて、そこで新しくコンデジをといことで、随分迷いましたが、やはり実用性を考えるとリコーRシリーズかな?ということで、R3から5世代下がった、R8を購入しました。
基本的な機能は変わっていないのですが、画素数が600万から1000万画素となり、撮影モードが増えており、また、設定を2つまで記憶させられるので、良く使用する設定を記憶させておくと、一々立ち上げる毎に設定する必要がなく、便利である。
一方、フォーカスロックが掛かると、その時点での絵が一瞬液晶画面に残留するので、動きのある被写体の場合はちょっとたるいかも知れない。
色調はR3よりは随分派手目な印象。
まあ、細かいところは色々ありますが、概ね操作性は変わっておらず、画質はちょいキレイになったかな?という程度の感想だが、まあ、それで十分なのである。
不満点としては、バッテリー持ちが以前より随分短くなっていること。
スナップの場合、電源入れっぱなしで30分程度はざらで、そのような使用で、3時間程度使用したら、1/3が減ってしまった。
以前はそれでも全く減らなかった。

それはそれとして、早速試し撮りレポート。
本日は横浜伊勢崎町周辺で大道芸フェスがあり、各所で大道芸人達が技を競い合っておりました。
写真は赤レンガ倉庫の綱渡り。

200ミリで然程ブレは気にならないレベルかな?

投稿者 TEH Editors : 22:28 | 写真&カメラ | comments (0) | trackbacks (0)

2008.Apr.1

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

 読んでる最中から思っていたことだが…
 ネットの掲示板で袋だたきにされそうな本だな、と思った。
 協力者が次から次へ現れるのは変とか、何年も放置してた○○が動くはずないとか、最後が○○なのは予想がついたとか…

 特に不自然に思えたのが、大学時代の同級生たち。
 卒業して2、3年の設定ならばともかく、彼らはみんな三十代で、最近は疎遠になっていたという設定にもかかわらず、警察に追われている男にあんなに親身になれるものだろうかと。
 彼らの結びつきが、昨日まで会っていたかのように強固だから、全員がいまだ大学生のように見えてしまう。
 主人公の元・恋人にしても、結婚して子供もいる立場なら、昔の恋人など他人も同然のはずで。
 自分には無関係、と距離を置くほうが自然だし、協力させるにしても最後にたった一度「電話を取り次ぐ」程度にしておいたほうが、読者としてはノれたような気がする。その程度だって、彼女の立場からすればすごい決断だろう。

 だけど、
 それらの欠点を補って余りあるほどのパワーはある! それだけは認める。
 完成度を気にして大人しくなるより、このほうがよかったのかもしれない。

「病院の場所は分かる?」
「俺を誰だと思ってんだよ」
「首相暗殺の犯人でしょ」
「元、宅配ドライバーだ」

 という台詞に(たぶん作者が意図した以上に)感情移入してしまいました。
 追い詰められた人間の切るタンカとして、妙に説得力があった。
 読み返してみると、この台詞の前の地の文も
「少しでも自らを鼓舞させるつもりで、決め台詞さながらに言った」となっていて、映画化するなら、ここをクライマックスにして欲しいぐらい、いい台詞だなと思った。

 も、これに関してはリアリティだとか何だとか言いません。
 伊坂幸太郎はこれでいいや。

kaji

投稿者 TEH Editors : 00:00 | 読書(ミステリ) | comments (0) | trackbacks (0)

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