2008.Aug.16

ぽにょぽにょおぢさんと悲しい牛part2

「飼ってた牛が逃げたんだよ」
「・・・・牛って何時から牛なんて飼ってたんだよ?」
「それはどうでも良い問題なんだよ。とにかく牛が逃げたことが問題なんだよ。で俺はさ、逃げた牛を追いかけたわけさ、そしたら牛の足跡が見つかったんだよ」
「ちょっと待て、その話ってどこかで聞いたような気がするぞ!何かのネタだろう?」
「まあ聞けよ、それで牛を目出度く見付けてさ、牛を捕まえたんだけど、中々言うことを聞かないんだよ」
「だから、それって何かのネタだろっての!」
「でね、牛を何とか手なずけてさ、俺は牛に乗って悠々と帰宅したんだよ、笛なんか吹きながらさ」
「・・・・・」
「それで家帰ったらさ、牛なんてどうでもよくなっちゃってさ、そのまま昼寝の日々よ」
「お前一体何が言いたいんだ?」
「で、俺の意識はホワイトアウトしてしまうんだな」
「・・・・・」
「意識が戻ると牛なんか居なくて、草とか木しか残ってないんだ。気が付くと子供が俺んとこに来てさ、先生に教えを請いたいなんて抜かしやがるんだ」
「牛は?」
「あん?」
「牛の話はどこ行ったんだよ?」
「だから、牛なんてもうどうでも良いんだよ」
「お前黙って聞いてれば訳のわからんことづらづら述べやがって、この話思いっきり禅問答か何かをパクったんだろう?」
「俺は悲しいよ」
「何がだよ!」
「だって、話が落ちないんだよね」
「慣れない禅問答なんかモチーフにするからだよ!」
「人として、悲しい牛とフェードアウト!」

投稿者 TEH Editors : 13:54 | 雑記&お知らせ | comments (0) | trackbacks (0)

2008.Aug.16

ぽにょぽにょおぢさんと悲しい牛part1

「夏休みだからね、寄席にでも行こうと思ったわけよ、だけどね、混んでてね、おまけに暑いでしょ?都内まで移動すること自体面倒になっちゃってね」
「昨日なんて、都内でも37度超えたって言うじゃない?これじゃあ出かける気にはならないよね」
「じゃあ、映画でもなんつって調べてみたんだけど、どうも食指をそそるような作品が見当たらなくてね。夏休みだから子供向けが多いのはわかるんだけど、アニメ以外で話題なのは"闇の子供たち"とかあるけど、もっと気楽な内容が良いんだけどね」
「でもさ、ポニョってかなり良いらしいよ、宮崎アニメだったら子供も大人も楽しめるし、良いんじゃない?」
「まあね、しかし、あのポニョの顔見るとさぁ、日野日出志の恐怖漫画を思い出しちゃうんだよね。"まだらの卵"のカバーなんてそのものだよ。あれ何とかならんのか?」
「そういう興ざめな事言うのお前だけだよ!」
「夏だしさ、ここいらで日野日出志恐怖劇場とかって言ってさ、アニメ作るとかお化け屋敷イベントやるとか、やりゃあ良いのにね」
「誰が喜ぶんだよ!大体日野作品って怖いという質が違うんだよ!生理的に嫌なところを突いてくるから、後味悪過ぎで、しばらく食欲とか無くなるだろうが!」
「良く知ってんじゃん!確かに怖さの後のカタルシスとか無いよね。で、何の話だっけ?」
「だから寄席とか映画とかって話だろ?」
「いや、牛の話をしようと思ってたんだ」
「????」
「先日ね、飼ってた牛が逃げたんだよ」

つづく

投稿者 TEH Editors : 13:28 | 雑記&お知らせ | comments (0) | trackbacks (0)

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