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2008年04月22日

「ジョイ・ラック・クラブ」 エイミ・タン 小沢瑞穂訳

家で淹れるカフェインレスコーヒー(K珈琲店の)は
ミルクを温めてカフェオレ風にいれると
なんとも美味しいことに気づいた今日この頃。
込みすぎたスタバに入れずに家まで我慢したあとだとさらに格別です。

週末は、病み上がり療養もかねて読書三昧でした。
(でも、家でのんびりってのはあんまりリフレッシュできない体質の私デスが。。^^;)

「ジョイ・ラック・クラブ」と名づけられた集まりは、
アメリカに移民した 中国系の4組の女性が
持ち回りでマージャンをやりつつ
いろんなうわさ話や過去の話に花を咲かせる会です。

いまやアメリカで安定した生活を送っているものの、
中国ではつらい過去を経験した母4人と、アメリカで生まれ育った娘4人。

同じ人でも、母からみた娘、娘からみた母の
視点でかかれているので、それぞれの
思いの違いが面白いです。

特に苦労してアメリカにわたる前の
母の物語がすごい。
娘たちにもそれぞれ悩みや苦労はあれど
甘い甘い・・^^;
いまだに中国語を交えつつ「アイヤー」を連発して
中国式のしきたりを重んじつつ生きてきた母親たちにはかないません。


「ワイルドスワン」など少し前の中国の話って
きっついなぁ、っていう実話が結構あったりするのですが、

日本軍に追われて、逃げる途中双子の娘を手放してしまう話。
金持ちの第四夫人になった母が自殺する話。
腹黒い第二夫人のやりかた。
嫁は召使以下の扱いの田舎の結婚。

女性の人権なんてなかった昔の中国の生活から
自分の力で抜け出して
海を渡ってきてしまうそのバイタリティがすごい。。

迷信や逸話も多く語られているけど
娘たちは、より印象の強すぎる母親たちが

人生って・・・て福も喜もあれど、、と
感じさせられる一冊でした。

そんな波乱のあとにも
今は美味しい料理をつまみながら麻雀しながら
なんでも話せる茶のみ友達がいるっていいわぁと。

投稿者 hisui : 2008年04月22日 23:15

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