2009.Mar.21

先週のETV

写真家森山大道さんの特集をやっておりました。
写真家の撮る写真っていうのは、基本上目線だと思っています(当然そうではない見方はあるでしょう)が、この方は下からの仰角視点で撮っている。
しかし、一般庶民の視点では全くなくて、攻撃的なアウトローの視点であります。
視点にヒエラルキーなんてものがあるとしたら、最下層から全てを破壊してしまおうとする意図があるのでしょう、きっと。
さて、反写真とさえ言えるような作品群は、かなりの部分が私なんぞには理解の外にあったりするのですが、森山さんの言葉、撮影しているその姿、取り組む姿勢といった部分には、ぞくっとするような、魅力を感じました。
一言で言えば格好良いし、色っぽい。
元々新宿を根城にして、新宿アングラ文化人サロンとの交流の中から出て来た人なので、昔で言えば、色町で遊びなれた人的なちょっと傾いた洗練のようなものを感じるのです。
先日四方田犬彦さんの自伝を読んだときにも感じた、都心部で育まれた独特の洗練を感じるし、そこにとても嫉妬心を感じるのですよ。
アタシのような首都圏近郊の田舎者はね。

Sakabomb

投稿者 TEH Editors : 22:31 | 写真&カメラ

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