2008.Aug.16

ぽにょぽにょおぢさんと悲しい牛part2

「飼ってた牛が逃げたんだよ」
「・・・・牛って何時から牛なんて飼ってたんだよ?」
「それはどうでも良い問題なんだよ。とにかく牛が逃げたことが問題なんだよ。で俺はさ、逃げた牛を追いかけたわけさ、そしたら牛の足跡が見つかったんだよ」
「ちょっと待て、その話ってどこかで聞いたような気がするぞ!何かのネタだろう?」
「まあ聞けよ、それで牛を目出度く見付けてさ、牛を捕まえたんだけど、中々言うことを聞かないんだよ」
「だから、それって何かのネタだろっての!」
「でね、牛を何とか手なずけてさ、俺は牛に乗って悠々と帰宅したんだよ、笛なんか吹きながらさ」
「・・・・・」
「それで家帰ったらさ、牛なんてどうでもよくなっちゃってさ、そのまま昼寝の日々よ」
「お前一体何が言いたいんだ?」
「で、俺の意識はホワイトアウトしてしまうんだな」
「・・・・・」
「意識が戻ると牛なんか居なくて、草とか木しか残ってないんだ。気が付くと子供が俺んとこに来てさ、先生に教えを請いたいなんて抜かしやがるんだ」
「牛は?」
「あん?」
「牛の話はどこ行ったんだよ?」
「だから、牛なんてもうどうでも良いんだよ」
「お前黙って聞いてれば訳のわからんことづらづら述べやがって、この話思いっきり禅問答か何かをパクったんだろう?」
「俺は悲しいよ」
「何がだよ!」
「だって、話が落ちないんだよね」
「慣れない禅問答なんかモチーフにするからだよ!」
「人として、悲しい牛とフェードアウト!」

投稿者 TEH Editors : 13:54 | 雑記&お知らせ

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