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2007年02月14日
「マリー・アントワネット」
ソフィア・コッポラ監督
キルスティン・ダンスト主演
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ベルばらおたくとしては、
一応おさえておかねば、と観にいきました。
といいつつ、結構楽しみにしていたのですが。。。
なんというか、久久に上映中にあくびの出た、
突っ込みどころ満載の作品でした。
手始めに、予告編で流れた映画のうち
1つも 次回みたいと思うのがなかった。
このあたりから、やな予感がしたのですが、、、
まず、イントロダクションのロック調の音楽。
ロココにロック!新しいといえばそうかもしれませんが、
入った映画館を間違えたかと思いました。
そして実在の人物(肖像画その他より推測)より、
主演女優が魅力的でない。普通逆ですよね。
確かに、かわいいんですけど・・・。
つねにヘラヘラしていて、全然感情移入できませんでした。
そして、オーストリアからお輿入れ当日の花嫁行列のシーン。
あんな少ないお供の数なわけがない!です。
ピクニックじゃないんだから。。。
ちなみにアントワネットのオーストリア名は、「アントワーヌ」なの!?
さらになぜかエピソードが妙に「ベルばら」に準拠している。
一例がルイ15世の愛人デュ・バリー夫人との確執のエピソード。
「ベルばら」では前半の重要シーンではありますが、
実在のデュ・バリー夫人はあんな人物ではなかったらしいし、
ベルばらが浸透した日本向けに作られた映画なのかと思いました。
フェルゼン伯爵は逃亡を助けるシーンもなく
「Do I know you?」 とアントワネットに近づく
ただの目がぎらつく色男で終り、
バスティーユ牢獄を襲撃したはずの暴徒は
ちらっとでてくるだけで、革命の熱気は全く伝わらず、
さらに、あの終わり方はないだろう・・・というエンディング。
怒った暴徒からの逃亡じゃなくて、またピクニックにでも行くんですか?
という緊張感のなさ・・・
なんて・・・批判しすぎましたね。^^;
でも、彼女がなぜあんな浪費に走ったか、という
心境を描いた映画ってなかったと思うし、
本人は悪気はなくって、自分の与えられた環境で
精一杯自分と折り合いをつけようと選んだものたちが、
ちょうどあの時代とあいまって、革命に巻き込まれたっていうのは、
すごいよくわかりました。
そして、シェーンブルン宮殿や
ヴェルサイユ宮殿、の本物の部屋で撮影てのは
やっぱりよかったです。
ジャック・デュミ監督の「ベルばら」実写版でも
ヴェルサイユ宮殿で撮影されていましたけどね。
階段や庭をあるくと、ドレスは風になびいてきれいなんてものじゃないし、
アントワネットの娘 マリー・テレーズやジョゼフの子役、
ランバル公爵夫人がキュート♪♪すぎました。
マリア・テレジアとルイ16世はイメージどおりですし。
ここは、おすぎさんの言うとおり、
ファッションを観にいくだけでも、価値があるというべきかもしれません。。。
あと、お菓子とカツラ。
投稿者 hisui : 2007年02月14日 00:04