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2007年09月26日

スルタン(sultān)はすごい。

週末のお休みに 「トプカプ宮殿の至宝展」(東京都美術館)にいってきました。
(torukoishiさん、チケットありがとうございました。)

スルタンとはイスラム世界の王さまのこと。
ターバン巻いて巨大なハレムを従える絶対君主というイメージですが。

至宝=宝石みなくちゃ、と出かけていったわけで、
どでかいエメラルドのはまったターバン飾りには
もちろん圧倒されましたが、

なんと、スルタンはその座を追われたときのために、
代々手に職をつけるのが慣わしだったとか。

庭師や金細工師。

他にそんな慣わしを持つ王朝があったでしょうか。

まさか自分が失脚することを想定している
皇帝とか将軍はちょっと面白いです。

さすが、現実主義のアラブ世界。

「ベルばら」のマリー・アントワネットの夫ルイ16世は
錠前作りが趣味だったというけれど・・・。
失脚後、役立てる間もなくギロチン行きでしたね。

家系図のキャプションには、

父スルタンが死ぬと、兄弟で力を競い合い
色んな面ですぐれ、生き残ったものが次代スルタンになったため、
代々立派な王を輩出した、とある。

そのため、王朝途中までは敗れた他の兄弟は全部抹殺されたとか。

そんな風習が廃れた以降の話かもしれないが、

他の本で、
スルタンとは、ハレムの女性だけに囲まれて育つために
ちょっとおかしなのが多い、という話を読んだことがあります。

ハレムの女性の給料は、一番ランクの低い女奴隷でも意外と高く、

その本にあった海賊に会ってハレムに売り飛ばされたという
白人貴族の娘も あながち悪い生活ではなかったのかも。

音声ガイドのハレムの宦官役とハレムの女官役が最後に言います。

「イスタンブールにいらしてください。またわたくしたちがご案内いたします。」

イスタンブールには、卒業旅行でいきました。

ボスフォラス海峡のサバサンド。余りの寒さと具合の悪さに
震えながらガラタ橋を渡りました。。

有名なブルーモスクの6本の尖塔(ミナレット)は、
スルタンが「金色の」をつくれ、といったのを
建築家が聞き間違えて「6本の」
を作ってしまったという話を思い出しました。

スルタンは恐ろしくて、建築家は聞き返せなかったそうです。

イスラム帝国のところは、面白かったなと
なぜか美術館でよく思う、世界史選択でよかったなぁ、とはこういうときです。


投稿者 hisui : 2007年09月26日 22:12

コメント

 世界史をしっかり勉強していたおかげで「至宝展」ひとつに行っても奥深く鑑賞できますね。なかなか面白い記事でした。

投稿者 torukoishi : 2007年09月28日 21:58

至宝展、とっても興味深かったです。堪能してきました!チケット、ありがとうございました(^^)/
アラビア語がよめたら、面白いですね。

投稿者 hisui : 2007年09月29日 16:42

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