2007.Dec.31

在りし日の横浜part3

そして、日の出ミュージックである!
言わずと知れた、日の出町のストリップ劇場の老舗である。
現在は濱劇と名を変え、営業を続けている。
どうもストリップ劇場と言うと、場末の暗い、うらぶれたイメージがあるが、ここはとにかく明るい!
客席からは歓声、手拍子が飛び、トリの踊り子さんが出てくるとボルテージはいや増しに盛り上がるのである。
それもそのハズ、現役のAV女優さんなんかが出てくるし、振り付けなども本格的であり、踊り子さんのクオリティは非常に高いのである。
その美しさは生で観てみないと分からない。
あえて私は断言する!
ストリップは極めて健全な娯楽である!
そういったものをいかがわしいなどと考える人は、単にこの世界のことを知らないだけである。
最近は女性客も増えているらしいので、一度観てみると良い。
大衆娯楽の一つとして認識できるようになれば、これも教養の一つになるだろう。

Sakabomb

投稿者 TEH Editors : 14:12 | 写真&カメラ | comments (6) | trackbacks (0)

2007.Dec.31

在りし日の横浜part2

そして、今度は横浜日劇である。
濱マイクシリーズであまりにも有名だが、ここも閉館して結構経つのである。
再開の話も出てはいるようだが、未だ実現せず。
ここは、洋画のアクション物を中心にかけており、2本立てで当時\1,300くらいだったかな?
場所は黄金町が近いが、大岡川沿いという、お世辞にも風紀の良いところとは言い難い場所にある。
友人が隣のシネマジャック&ベティで溝口健二の「赤線地帯」という映画を観た後、外に出たら、そこに赤線地帯があったと言って喜んでいたことが思い出される。
今はクリーンナップしようとしているみたいだけど、そういう地域が無くなってしまうのも寂しい気もする。

Sakabomb

投稿者 TEH Editors : 13:57 | 写真&カメラ | comments (0) | trackbacks (0)

2007.Dec.31

在りし日の横浜part1

昔の写真をひっくり返していたら、'93年の横浜の写真が出て来た。
もうすぐ今から15年も前の写真だから、貴重な記録である。
まずは、横浜ニュース劇場。
この劇場は、野毛の繁華街のど真ん中にあったのだが、今となってはどのあたりだったのかが特定出来ない。
今の横浜にぎわい座の近くだったことは確かなのだが。
主に昭和40年代の日本映画を中心にかけており、3本立てであった。
毎日オールナイトをやっており、料金は確か当時700円程度だったと思う。

私は結局行くことが無かったが、オールナイト上映に行った人の話では、冬などは労務者風の人たちで溢れており、通路でいびきをかいて爆睡している光景が当たり前に見られたそうである。
浅草の映画館も割とそうだが、ここはJRAが近く、競馬の時間つぶしに利用する人と、また、寿町という所謂ドヤ街からも近いので、日雇いの人たちが木賃宿代よりはるかに安いことから、中にはオールナイト上映を常宿として利用する人もいた模様である。
そう、入ってしまえば、何時までいても構わないのである。
漫画喫茶なんて当時無かったし、コーヒー代と変わらない料金で時間が潰せるなんて、使い勝手が良かったのだと思う。

Sakabomb

投稿者 TEH Editors : 13:45 | 写真&カメラ | comments (1) | trackbacks (0)

2007.Dec.24

年度代表馬

競馬の世界にも主役向きの馬、脇役向けの馬というのはいるもので。
それは競争成績だけで決まるものではなく、騎手や血統や名前など、
いろんな要素がからまって、デビューから早い段階で決まってしまうらしい。

例えばセイウンスカイとスペシャルウィーク 。
私がファンだったのはセイウンスカイの方で、スペシャルウィークには何の興味もなかったが、それでもスター性のあるのはスペシャルウィークの方、という自覚は持っていた(笑)。
98年。セイウンスカイG1・2勝。スペシャルウィークG1・1勝と、
勝ち越していながら年度代表馬を逃したのも、そのへんに原因があったのかも。

さて、今年。
ファンの方には申し訳ないが、年度代表馬候補4頭のうち、
スター性があるのはウオッカだけで、残りの3頭は、
どうしてもその点で、一歩後退のように思えます。

年間を通じて、常に報道されていたのはウオッカとサムソンで、
アドマイヤムーンなど私の周囲では、
「ムーンはどうしたの。故障でもしたの?」「天皇賞、出るらしいよ」
「え、そんなのどこに載ってた?」などと言われている始末で…

年度代表馬:ウオッカもしくはメイショウサムソン
最優秀四歳以上牡馬:アドマイヤムーン
最優秀三歳牝馬:ダイワスカーレット
というのが、個人的には最もしっくりくるのですが。
だけど現状の投票法では、最優秀三歳牝馬に投票しないと、
年度代表馬に推すことはできないらしいですね。

後々を考えて、これは変更してもいいんじゃないかなぁ…
例えば99年なら、
年度代表馬:スペシャルウィーク
最優秀四歳以上牡馬:エルコンドルパサー
の方が、イメージには近いんですよね。

というわけで、国際G1・3勝の実績を誇りながら、
いまだ確定の赤ランプの点らないアドマイヤムーンですが…
しかしこれ、絶対に本人の影の薄さも影響しているぞ(笑)。
同じ実績を残したのが、スペシャルウィークやディープインパクトだったら、
今頃、年度代表馬は確定していただろうから。

yahooでメジロドーベルの特集が始まって、とても嬉しい。

kaji

投稿者 TEH Editors : 12:32 | 競馬 | comments (1) | trackbacks (0)

2007.Dec.24

グミ・チョコレート・パイン

大槻ケンヂの同名原作小説の映画化である。
実は大槻ケンヂって私と同い年であり、その世代のサブカル体験者にとっては欠かせない生き証人(?)なのである。
過去ビックリハウサーであったところなんかもあって、同じようなサブカル体験をしている数少ない著名人である。
その彼自身の体験に基づいた青春小説の映画化であり、監督が何とかのナゴムレコード創設者のケラ(現ケラリーノ・サンドロヴィッチ)!長編映画としては3作目らしい。最近はテレビの時効警察などの脚本、監督にも絡んでいたようである。
そして、音楽が電気グルーヴと来れば、観ないわけには行くまい!

主人公とその仲間は周囲の凡庸な輩と自分は違うんだ!と強烈に思い込み、その拠り所が文芸地下でやってる映画だったり、マニアックなノイズミュージックだったりという按配で、熱狂的にサブカル(当時そんな言葉はなかったが)に傾倒して行くわけであるが、これは正に私自身がそうであったことを思い出させるものであった。
一生懸命自分と周囲の差異を求めつつ、実は何の変哲もない極普通の人間であることを思い知らされ、それがまたより一層自分を惨めにしてしまう。
さりとて、ポパイやホットドッグプレスに出ているような格好良さには意地でも背を向け、スポーツに熱中する連中にはこの筋肉野郎め!と軽蔑の視線を送る、そんなどうしようもない嫌な人種のくせに、一丁前に女にはもてたいと思っており、しかし、一般的な話題しか話せない女子にもあからさまに軽蔑の視線を送る。
そんな風に、青春の王道から外れて、しかもアウトサイダーを気取れるような格好の良いものとも程遠い若者たちの青春を描いた作品に喝采を送りたい。
こういう屈折の仕方の描き方を待っていた!

この映画は同世代、サブカル体験者をピンポイントでクスグリまくるのだが、そういった体験を持たない若い人、年配の人が観てどう思うか?に興味があると思った。

Sakabomb

投稿者 TEH Editors : 11:26 | 映画&TV&演劇 | comments (0) | trackbacks (0)

2007.Dec.22

相互リンク

 ずいぶん前から、相互リンクのお誘いをいくつかいただいていましたが、先日、やっと作業できました。
 なにせ今年は春からずっと忙しくて… 11月、12月頃にメールをいただいた方はまだしも、五月頃の方も今回更新しています。エロサイトとか、ネズミ講サイトでもない限り、お断りしてはいないはずですが、ヌケがなく更新できているでしょうか… どうぞリンクページで確認してみてください。

 メールをくださっていた方。時間かかって、すいませんでしたm(__)m

kaji

投稿者 TEH Editors : 05:27 | 雑記&お知らせ | comments (0) | trackbacks (0)

2007.Dec.22

川本三郎『ミステリと東京』

 名著『乱歩と東京』(松山巌)と似たタイトル。しかし私は、ミステリ紹介本として読んでしまいました。

 という言い方は著者に対して逆に失礼かも… だけど、戸川昌子の『猟人日記』など、これまでいくつもの紹介文を読んできましたが、こんなに魅力のある紹介文は始めて読みました。路上観察系の本が好きな人には効きます。その方面に興味がない人には分かりませんが(笑)。

 桐野夏生は『OUT』も紹介されてますが、メインは『水の眠り 灰の夢』。
 小泉貴美子は『弁護側の証人』ではなく『血の季節』と… 代表作をあえて外して取り上げられている作家も多く、中には知らなかった作品もあり、年末は今年のベストテンではなく、こちらを読んでみようかと思ったぐらい。

 この編集方針(?)のせいか、日影丈吉は『吉備津の釜』ではなく『一丁倫敦殺人事件』。これはちょっと残念です。『吉備津の釜』も、新橋から浅草に向かう水上バスが舞台となっているので、この本で取り上げることもできたと思うのですが。
 川本氏は紹介してくれませんでしたが(笑)、『吉備津の釜』は傑作。借金のために浅草に向かう主人公が、水上バスの中で少年時代の出来事を回想する。やがて、現在の自分が置かれている立場と、ある昔話の状況が似ていることに気づき… 最後にはピースがぴったりと一致する。その展開が見事。短編のお手本のような作品です。

 あと、嬉しかったのが広瀬正の『マイナス・ゼロ』の名前があったこと。タイムトリップSFの古典として、タイトルだけは有名だと思いますが、現在は… 売れてるのかな? この小説の主人公にとっての「現在」は昭和三十八年。それが昭和七年の東京にタイムスリップするわけで、私が始めて読んだ時点で(リアルタイムじゃないですよ)すでに「過去の作品」でした。
 設定に先鞭を着けたことは認めても、今読むとちょっと… となっても不思議はないのに、そうはさせなかったのが昭和七年で出会う(大工の)カシラ一家と、主人公の人情話。カシラとその女将さんは、あまりに世間知らずな主人公を、親に勘当されて途方にくれているお坊ちゃんと思いこみ、あれこれと世話を焼く… 『三丁目の夕日』の時代の作者が、昭和七年のそんな生活を懐かしがっているのが面白い。いつの時代もそうなんですかねえ…
 
 著者がこんなにミステリを読んでる人とは知りませんでした。既読の作品でも独自の視点が楽しめる傑作。

kaji

投稿者 TEH Editors : 05:20 | 読書(ミステリ) | comments (0) | trackbacks (0)

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