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2005年10月24日

「逃げ道」


「Les Faux-Fuyants」
フランソワーズ・サガン
河野万里子訳
新潮文庫
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舞台はドイツ軍占領が迫るパリから車で逃亡中の、
パリの上流階級の「スノッブ」な4人組(ロイ、ブリュノー、リュース、ディアンヌ)の
と、その途中に、なりゆきでお世話になる、フランスのボース地方の田舎の
農民とその家族のドタバタ(?)話。

本当はサガンの「悲しみよ、こんにちは」が読みたくて図書館にいったところ、
無かったので、唯一あったサガンの作品のこちらを借りたというわけです。

上流階級 ⇔ 農民

の組み合わせだけでも、読む前から面白いと思いませんか(*^。^*)
案の定、いたるところでカルチャーショックを受ける、4人がおかしい。
農民のほうは、いたって平静に毎日を送りつつ、4人をペースに巻き込んでしまう。

それでも「あたくし」とかいう 気取ったしゃべり方を辞めない一行。

サガンは入院中に人や自分を笑わせるために書いたとか。
でも、それだけじゃない、何かがあって、且つ面白い一冊でした。
一気に読めます。

投稿者 hisui : 2005年10月24日 00:16

コメント

こんにちわ。
”悲しみよこんにちわ”読んだよ~
数年前だけど。
読んでるときは読みにくいなぁと思ってたけど(字も小さくてね)、読み終わってみたら、
雰囲気だけはくっきり心に残っちゃうような本でした。
今ね、”蝉しぐれ”読んでます。
時代物はことばがきれいだね。

投稿者 nono : 2005年10月24日 14:37

おーnonoちゃん、もう読んだんだ♪♪
雰囲気が残るかんじ。。あー、早く読みたいな☆
そうそう、時代物、いいよね。なんか
言葉とかがちゃんとしてるっていうか、なんていうか…
おばさんみたいだけど、そう思うよ。

投稿者 hisui : 2005年10月27日 00:48

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