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2006年06月06日
「ナイロビの蜂」
監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ
出演:レイフ・ファインズ
レイチェル・ワイズ
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ダ・ヴィンチ・コードを観るか、どぅしようかまよった末に、
こっちにしました。
やはり館内はガラ空き。^^;
でも、内容はよかったです。
このチケットの写真から思わず想像するのは恋愛映画。
かと思いきや、社会派映画でした。
外交官のジャスティンと妻のテッサは、夫の赴任先のケニアで暮らす。
妻のテッサはヒソカに人体実験反対の運動をしているが、
それを疎ましく思う勢力に暗殺されてしまう。
ガーディニングが趣味だったオットリ夫のジャスティンは一転
真相解明に乗り出す。
テッサがあんまり早くに死んじゃうから、回想シーンが多くて
悲しい。
なんか、アフリカでは平和ボケした日本では考えられないことが
起こっているみたいで、
前回観たなんかの映画では、(ハリソン・フォードがアフリカのどっかにいる女医を救出する話)
部族同士の戦いのシーンがハンパじゃなくグロかった・・・。
今回は、ドイツかどっかの製薬会社が、結核の新薬を開発するが、
人件費のほとんどかからないといっていい アフリカで、
ひそかに治験を行う。
薬といつわり、投与し、そのせいで死んだものは
病院の記録からも抹殺されて葬られ、
掘り返されないようにコンクリートまで流しこまれて
埋められる。
こういう真実が本当にあるのか?あるから映画にして人々にしらしめたいのか?
舞台はローマやロンドン、ドイツにも飛んで、
本人はともかく、私には結局あまり報われたとは言えない最後がおとづれる。
報われたとすれば、途中は疑心暗鬼にかられながらも、
相手を思いやる二人の真実かなぁ。
でも思いやりだとしても、
ジャスティンのように
本当のことを早くはなしてほしかった、って私も思うだろうな。
こういう映画によくでてくる完全善玉キャラ、
テッサの従兄弟のハムとその息子グイドがいい(*^_^*)
こういう人たちに愛されたテッサの死が余計に悲しいと写る。
投稿者 hisui : 2006年06月06日 23:13