2010年夏の旅 (2010627日公開開始〜2010829日全面公開)

 

 この夏は、名鉄の尾西線やJRの磐越東線に初めて乗車した以外は、とりわけ目新しい旅程は無かった。せっかくなので、この夏の旅程と過去の関連コーナーを並べて公開しておこう。

 

201066日(日)  7年ぶり奥多摩ドライブ

(関連コーナー 2004年公開) 秩父多摩甲斐国立公園

2010718日(日) 紀勢本線「特急くろしお」紀行(⇒別コーナー)

(関連コーナー 2001年公開) 阪和線 「特急スーパーくろしお号」

2010812日(金) 6年ぶり枚方市再訪

(関連コーナー 2004年公開) 大阪府枚方市(ふるさと再訪)

2010813日(金) 「特急はまかぜ3号」キロ180形グリーン車R28形リクライニングシート

(関連コーナー 2005年公開) 特急はまかぜ号 キロ180-12

(関連コーナー 2009年公開) 特急はまかぜ号 キロ180-13

2010813日(金) 平城遷都1300年祭で盛り上がる奈良

2010821日(土) 福島県紀行… 磐越東線 / 須賀川市釈迦堂川全国花火大会

 

以下、6月から公開した内容である。心境の変化をも含めてそのまま公開しておく。

 

2010627日公開開始)

2010711日追記)

2010720日追記)

2010816日追記)

2010822日追記)

2010829日完結)

 

 

2010627日公開  ここから)

 この先の予定も含めて、2010年夏の旅行について思いを公開しておく。この時点ではまだ「旅行雑感」のような感じである。

 

★★構想いろいろ★★

 1月に関西から東京へUターンして以来、しばらくどこへも出かけられず、旅行したい思いがたまりまくっていた。ゴールデンウィークでさえも諸般の事情でどこへも行けなかった。

 

 昨年まで、JR東日本から「三連休パス」というきっぷが発売されていた。今年7月に私個人の4連休(17日〜20日)があるので、今年も「三連休パス」が発売されるのであれば、それを初めて使いたいと考えていた。しかし、今夏よりJR東日本から「スリーデーパス」というきっぷが発売される事になった。従来の「三連休パス」に比べてずいぶん安価だと思いきや、自由席特急料金さえ別払いみたいだ…。このきっぷを使う気が失せたので、「ブルートレイン三連泊」の旅程の構想が潰えたのであった。

 その後、考え直し、「ブルートレイン二連泊」の旅程を考えたのであった。しかし、そもそもブルートレイン自体が全廃目前の状況であるとはいえ、それらブルートレイン2列車にはわざわざ乗りに行きたくなるほどの強烈な熱い思いが無いのである。確かにEF81形電気機関車が牽引する24系客車という点は気になるが、この先が長くないという点においては、ブルートレインも年老いた両親も同じである。そのように考え、7月の4連休は、理念の無いブルートレインの旅行をやめて、帰省する事にした。

 

 

★★山道ドライブ★★

 201066日(日)、「出かけたい!」という思いがついに爆発した。愛車560SELで奥多摩方面に行ってきた。奥多摩から国道139号線の松姫峠を越えて大月に出て、津久井湖経由で帰ってきた。

 

 奥多摩駅

 

 

 松姫峠…10年前と異なり、トイレが設置されていた。そのトイレは無数の虫が飛び交っていて使い物にならなかった。

 

 小菅村から大月市に向けて人家が見当たらないような峠道を延々と走るのだが、交通需要が少ないこのような国道にもずいぶん維持費がかかっているのだろうな、と思った。

 

 

 国道139号線の道中にて生気が感じられない小学校を見かけた。帰宅後に調べたところ、どうやら2009年春に廃校になったようだ。

 

 奥多摩は以前はよく行っていたのだが今回は7年ぶりである。松姫峠は9年ぶりぐらいであろうか。200kmにも満たない旅程であるが、これでずいぶん旅行欲が満たされた。やはり山道は楽しい。夏至前のいい季節だ。

 

 

★★鉄道イベント★★

 続いて6月某日、鉄道のとあるイベントで千葉県まで行ってきた。諸般の事情により詳細を公開するのは避ける事にした。イベントについては9月発売予定の「るるぶ市原」に載る予定らしい。さて、新宿から千葉まで「特急新宿わかしお号」に乗った。いつもつまらない通勤形電車に乗っている区間を特急車両で行けた事がうれしかった。

「特急新宿わかしお号」9051M 新宿7:19→千葉(所定)8:05 モハ254-1

 水道橋通過中に秋葉原到着の案内が入った。御茶ノ水駅の手前で緩行線の線路に転線した。秋葉原での停車時間が長いのには驚いた。錦糸町を過ぎてから高速運転が始まった。

 この日は内房線が強風の影響で一部区間の運休等が発生し、ダイヤが乱れていた。時間に余裕を持って早く出てきて正解であった。千葉駅到着前に足止めを食らい、所定よりおよそ7分遅れでの到着であった。

 

 内房線では113系がまだまだ活躍していた。

 実はこのところ仕事が大変な状況になっており、休日なのに9時前には職場から電話がかかってきた。翌日(休日)には出勤すると言っておいたのになんなのだ。せっかくの行楽気分が台無しだ。翌週は大事な仕事があるにも関わらず、出張で2日間も空ける事になっている。出勤要請があったわけではないが、いろいろ気になったので夕方には職場に顔を出しに行く事にした。せっかく夏至前のいい季節にホリデーパスで出かけているのに早々に退散しなければならなくなり、ものすごく不愉快であった。

 

 

 イベントの様子

 

 

★★楽しかった出張★★

 621日の定時後から23日まで出張で長野県まで行ってきた。こちらから4人で行き、向こうでも何人かと合流したのだが、非常に楽しかった。よく行く道のりだし、高速バスなので、旅程として面白いわけではない。しかし、日頃接点が少ない顔ぶれとこのように一緒に出かけて食事したりして、しかも不愉快な出来事も無く、非常に楽しい出張であった。

 旅行は、いろんな形態や目的があると思う。私のいつもの旅行のように目的物や目的地に着目した一人旅もあれば、一方で、日常から場所を変えて仲間と過ごす事という形態の旅行もある。後者は旅程としてはつまらない場合が多いが、人との思い出という点においては捨て難い面があると思う。

 

 

★★「特急スーパーくろしお号」乗車予定★★

 前述のとおり、7月の3連休には帰省する。その際、別件で南紀白浜まで行く事にした。そこで625日、「特急スーパーくろしお号」のグリーン車のきっぷを買いに行った。

 いつもの旅行会社で、なじみの子が対応してくれた。私がお気に入りの1A席を所望した。会話の内容は公開しないが、「1A席には何かあるのですか?」と尋ねられた。ヤバイ…この質問に答えてしまうと鉄道好きだという事がばれてしまうではないか! そこで「電車ヲタクではないですよ」と何度も強調しつつ、「スーパーくろしお」と「くろしお」のグリーン車の違いや、1ABC席の特徴を伝えた。速度計を見たい事も言った。以前の乗車体験記に記したような思いの一部を伝えたのであった。

 さて、この後が大変であった。鉄道マニアだと思われるのがいやで、引き返して再度旅行会社へ行き、“○○をしているような人達とは別である旨”を伝えた。「電車ヲタクではない」とも言っておいた。ウソは言っていない。私の関心はブルートレインや国鉄グリーン車であり、確かに“電車のヲタク”ではないので、ウソは言っていないのである。

 しかし、以前から彼女は私によく質問をしてきたし、私もいろいろ教えてあげた。あの店の人達の間では私が鉄道好きだという事がばれているかもしれない。しかも、一昨日の私はわざわざ引き返してあんな言い訳がましい事を言うなんて、まるで挙動不審者ではないか!

 あまりに気になったので、上述のような客をどう思うかを知人の女性に相談してみた。「何号車、何番、何席なんて買い方するって、マニアだと思われるに決まってるでしょ」、「鉄ヲタって最近よく聞くけど、何で恥ずかしいの?」、「お店の人達に嫌われているのでなければ気にしなければいいのに」等と言われた。

  …。

 

★★8月の帰省予定の修正★★

 関西と言えば、今年は遷都1300年の奈良を外したくない。8月に青春18きっぷで関西へ帰省する際には、前述の南紀白浜の他に奈良も訪ねようかと考えていた。しかし、南紀白浜は7月に行く事にしたし、奈良だって7月に行くかもしれないので、青春18きっぷの使用予定にも大きな変更が生じそうだ。

2010627日公開  ここまで)

 

 

2010711日公開  ここから)

★★「臨時快速ムーンライトながら号」の人気に陰りか…★★

 「臨時快速ムーンライトながら号」は、青春18きっぷの時期には大人気でなかなか指定券が取りにくいという状態が長年続いていた。以前は、臨時便であれ定期便であれ、1ヶ月前の10時ちょうどに発券操作をしてもらっても指定券がなかなか取れないぐらいであった。特に下り列車はこの傾向が顕著であった。

 今回は、某サイトにて1ヶ月前の更に1週間前に予約を入れていおいた。今朝メールが来て、希望する指定券が確保できた旨の連絡があった。これで8月の帰省の旅程を確定する事ができた。

 驚いたのだが、1030分頃に某サイトを見てみると、当該「ムーンライトながら号」にまだ空席があった。夏休みの真っ只中、お盆の帰省時の下り列車なのに…。しかも、2往復から1往復に減便されているにもかかわらずである。

 せっかく空席があるならば、できれば10号車にしたいと思い、みどりの窓口があるJRの駅まで原付で行ってきた。1230分頃の時点では、当該列車は満席になっていた。

 この某サイトにて指定券が確保できない場合は、キャンセル待ちを頼みに行かなくてはならないと思っていたのだが、その必要は無くなった。

 「臨時快速ムーンライトながら号」の人気に陰りが出てきたうわさは数年前から出回っていた。元々、定期便の「快速ムーンライトながら号」は青春18きっぷの時期以外は乗車率が低かった。青春18きっぷの時期には当該の救済臨時列車も設定されていたのだが、2009年春には定期列車が廃止になった。臨時便の1往復だけになってしまった「快速ムーンライトながら号」はますます指定券が取りにくくなるのかと予想していたが、意外とそうでもないみたいだ。とりわけ、上り列車の場合は、多くの利用者にとって、青春18きっぷ2日分が必要となる。下り列車においても、今では小田原までは別のきっぷを用意しなければならなく、乗換えやその他諸々を比較してバスや高速道路に流れた利用者も多いのだろう。今は鉄道ブームでいろんな出版社からいろんな書物が出回っているような状況ではあるが、ここ数年ほどで国民の旅行形態や交通手段の選択が大きく変わったように見て取れる。

 私自身は、青春18きっぷ向けの夜行普通列車や青春18きっぷそのものが無くなったとしても、それならそれでかまわないと思っている。

 

★★今後の予定★★

 上述のように、「ムーンライトながら」の指定券を頼みに行く必要が無くなったので、本日は716日からの往復乗車券と往路の新幹線特急券を買いに行った。

 

 7月の17日からの連休には、関西へ帰省するのにあわせて南紀白浜や紀伊田辺へも足を伸ばす。

 8月には、関西へ帰省する際には、「ムーンライトながら」から先は、三重県紀北町と大阪府枚方市へ立ち寄ってから実家へ向かおうと考えている。別の日には某気動車特急のグリーン車に乗り、奈良も訪問する予定だ。その翌週には須賀川市釈迦堂川全国花火大会を見に行く予定にしている。夏の青春18きっぷの使用予定は今のところ4日分しかない。「ブルートレイン北陸号」を利用した面白い旅程を昨年から考えていたのだが、残念ながら「北陸号」は今春廃止になってしまった。特にネタが無いならば、2日分を使ってUターンしてくるという選択もある。

 あと1日分、ネタが無いわけではないが、どれを選択すれば最も効果的なのか、今のところまだ答えは出せていない。某気動車特急のきっぷと青春18きっぷは2週間後ぐらいに買いに行く予定にしている。

2010711日公開  ここまで)

 

 

2010720日公開  ここから)

★★近畿へ帰省して、「特急スーパーくろしお号」パノラマグリーン車で南紀へ!★★

2010718日(日)

「特急スーパーくろしお7号」紀勢本線57M 海南11:12→白浜12:24 クロ380-5 

 駅間の速度、駅通過時の速度、駅間所要時間を記録してきた。

 複線区間の紀伊田辺までは、110km/hで急カーブに突っ込む激走ぶりを存分に味わえた。停車駅の多い列車でも俊敏な加速で駅間を高速で駆け抜ける。さすが振子式高性能特急車だ。ただし、単線区間である紀伊田辺から先は…。

 

「特急オーシャンアロー20号」紀勢本線70M 紀伊田辺14:44→和歌山15:46 サハ283-2 

 残念ながら京都寄りのグリーン車の先頭席が取れなかったので、普通車にした。芳養通過時を基点として、駅間所要時間を記録してきた。

 

 停車駅や速度など着目点が多く、上記2列車のネタは後日別途公開予定。⇒⇒2010725日公開

 

★★8月の予定変更か!★★

 夏の青春18きっぷを使おうか否か迷っている。南紀へは予定を前倒しにして普通乗車券で行った事もあって、このままだと青春18きっぷが1日分あまりそうである事は先日記したとおりだ。

 帰省した際に、JR西日本の「夏の関西1デイパス」というきっぷを知った。これは2,900円で、アーバンネットワークおよびその周辺のJR在来線と、京阪本線の指定区間もしくは南海高野線の指定区間が利用できる。これだと特急券を買い足せばJRの特急に乗る事もできる。某気動車特急に乗りに行く事を目的とすれば、青春18きっぷで出かけるよりもよほど良いではないか。

 更に言うと、関西から東京へのUターンは新幹線が最も良い。近頃思うようになったのだが、なんと言っても自宅のシャワーとふとんが快適なので、上りの「ムーンライトながら」や「サンライズ」に乗ろうという気にはなれない。青春18きっぷでUターンする方法もいろいろあるが、それらももう飽きたし…。

 青春18きっぷは、2日分あればいいよなぁ、と思えてきた。812日に三重県を経由して帰省する際には絶対使いたいし、821日に福島県へ行くとすればできれば使いたい。

 どうしようか…。

 

★★20107月現在の大阪駅★★

 大掛かりな工事中の大阪駅へ立ち寄った。

 

★列車案内表記★

 

 大阪駅の列車案内表記に着目してほしい。200910月には、「日本海号」が寝台列車として表記されている一方で、「サンライズ瀬戸・出雲号」は単に特急列車として表記されていた。ところが、20107月には「サンライズ瀬戸・出雲」にも寝台特急のマークが付いていた。

 

★アクティ大阪 27階展望ロビー★

 大阪駅の駅ビルであるアクティ大阪、ここの27階展望ロビーが子供の頃から好きだった。大阪駅が大きく変貌を遂げようとしており、この展望ロビーから眼下の大阪駅の列車の姿を見る事ができなくなったのが残念でならない。

 

2010720日公開  ここまで)

 

 

2010816日公開  ここから)

★★811日〜815日 関西へ帰省★★

 この8月の帰省についてはどの切符を買うべきか迷っていたが、結局、青春18きっぷを購入した。このままだと青春18きっぷが1日分あまりそうである事は先日記したとおりだが、この夏はその1日分を使うが為にさらに2万円や1万円を追加する気にならなかったので、富山もしくは四国へ行く構想は止めにした。あまりそうな1日分は、出発する夜に使う事にした。

 

2010811日(水)

 私の夏休みは812日から16日までであり、11日夜の「臨時快速ムーンライトながら号」で東京を出発した。

 

★遠すぎる武蔵小杉駅での乗り換え★

 その11日の夜から青春18きっぷを使い始めた。せっかくなので初めて武蔵小杉駅でJR線の乗換えを行った。なんだこの遠さは! 巨大ターミナルでもあるまいし、こんなのが同じ駅だとは認めない。

 

 

2010812日(木)  青春18きっぷ…2日目

 この日は、予定通り三重県紀北町と大阪府枚方市を経由して実家へ向かった。

★今回の寄り道は名鉄線★

 愛知県三重県域における今回の寄り道は名鉄線にした。「ムーンライトながら」を岐阜で下車し、名鉄一宮から弥富まで名鉄線にした。 

 津島駅で乗り換え。津島駅は複数の運転形態を12線の設備で捌いている。

 

★弥富駅★

 名鉄の弥富駅とJRの弥富駅は同一の駅である。すぐ近くには近鉄弥富駅がある。近鉄への乗り換え客らしき人達は、名鉄電車を降りるなり走っていた。弥富駅と近鉄弥富駅は本当に近く、昨夜の武蔵小杉駅とは大違いだ。

 弥富駅と近鉄弥富駅の間には自転車預かり業者が多かった。20年以上ぶりに訪れた近鉄弥富駅は、立派な橋上駅舎になっていた。近鉄弥富駅前のコンビニで朝食を購入した。

 

 

★★ふるさと再訪 枚方市★★

 三重県紀北町を後にして、関西本線と片町線を経由して、幼少の頃にいた大阪府枚方市へ向かった。枚方市を訪ねるのは2004年の春以来である。

 

 かつては閑静な住宅街だった宮山町に第二京阪道が通っているのにはものすごく驚いた。

 2004年の春には存在した野村の幽霊団地は無くなっており、ほぼ完成段階にある住宅地になっていた。

 

 

 

2010813日(金)  青春18きっぷ…3日目

 この日は、平日の休日ということもあり、予定通り午前中は某地方銀行の大阪支店に行って来た。ここは観光案内も豊富で、久しぶりに当該地方へ行った気分になれてうれしかった。

 その後は、予定通り「特急はまかぜ3号」に乗車し、平城遷都1300年祭で盛り上がる奈良へ行った。その後、時間の都合がついたので阪急百貨店で開催されている鉄道模型フェスティバルへも行ってきた。

  

★★「特急はまかぜ号3号」 キロ180形グリーン車 R28形リクライニングシート★★

 「特急はまかぜ号」で活躍するキハ181系気動車は2011年春に引退すると報じられていた。ところが、その予定が早まり、2010116日をもって定期運用から外され、年度内には廃車されるらしい。私はその事をJR西日本から発表された翌日に知った。

 キハ181系引退の時期や自身の乗車予定を公開してしまうと「グリーン車内に一人だけ」という状況を楽しめなくなりそうなので、今回の乗車予定は事前公開しなかった。

  

 

 なぜ「特急はまかぜ3号」にしたかと言うと、「3号」は大阪⇔姫路間を最速で駆け抜ける「特急はまかぜ」だからである。元々はキハ181系に特段の思いがあるわけではなく、このグリーン車の座席を目的にしていたのだが、せっかくなのでキハ181系の力走ぶりを楽しむ事にした。そのようなわけで、エンジンの真上の席を取っていた。

 

 「特急はまかぜ号」は、所定では4両編成だが、この日の「3号」は6連であった。56号車が自由席である。グリーン車は大阪発車時点から3人おり、その後は家族連れやらヲタやらも乗り込んできて、姫路到着時点では14人もいた。

 「特急はまかぜ3号」には車内販売が無く、10分ほど停車する姫路駅の売店で飲食物を買い求めるように案内があった。特急列車にあるまじき設定ではないか。

 この日は、先行する新快速の大阪発車が遅れたようで、この「特急はまかぜ3号」は、三ノ宮で2分遅れ、神戸で3分遅れ、姫路も2分ほど遅れていた。だが、車内放送にて遅れの案内は無かった。遅延の理由については、姫路駅にて車掌さんに尋ねたのであった。

 

 今回の「特急はまかぜ3号」の編成の車番は公開しない。理由は後で記す。

 姫路駅に停車中の「特急はまかぜ3号」。約5時間後、この編成に悲劇が…。

 

★★平城遷都1300年祭で盛り上がる奈良★★

 「特急はまかぜ3号」を見送った後、新快速と大和路快速で、平城遷都1300年祭で盛り上がる奈良へ向かった。

 奈良駅前では天理ナントカという宗教団体の高校生部と思しき人達が行進や儀式をやっていた。いいのかよ、奈良駅前で…。

 

 平城京跡は、屋根の無い広大な原っぱであり、真夏に歩くのはさすがにキツイわ。

 

 近鉄奈良駅も大和西大寺駅もものすごい盛況であった。

 

★鉄道模型フェスティバル2010 阪急百貨店★

 奈良での滞在時間が意外と短く済んだので、大阪梅田にある阪急百貨店で開催されている鉄道模型フェスティバルに行ってみた。

 入場券が必要なブースは阪急電車ばかりで、正直言ってつまらなかった。この鉄道模型フェスティバルにはKATOTOMIXが出展する事を事前に知っていたが、ブース内での両社の展示は申し訳程度の物であった。むしろ、ブース外の売り場や予定品紹介コーナーの方が面白かった。

 

 

★悲しい出来事  (山陽本線人●事故 グロ注意)★

※ここはグロサイトではありません。事故ネタで検索してここへ来られた方は退出してください。

 

 実家に戻る道中、JRの最後の乗換駅でいやな案内を見た。山陽本線で人●事故が発生したらしい。ずいぶん復旧に時間がかかっているようだ。派手にやっちゃったのか? それよりも、発生場所と発生時刻を見ていやな胸騒ぎがした。実家のパソコンで調べてみると、どうやら「特急はまかぜ6号」との事だ。いやな予感が的中した。「特急はまかぜ6号」とは、この日私が取材した「特急はまかぜ3号」の折り返し便である。つまり、私を乗せてくれた編成が、私が心を込めて姫路駅で見送った編成が、その約5時間後には●身事故の当該編成になってしまったのだ。

 接触だと報じられている。仕方が無い事故で接触程度ならばまだいいが、「全身を強く打って…」という事態はイヤだ。実際にどういう事故だったかはここに記載しない事にする。

 他の列車や他の車両ならば事故があってもいいというわけではないが、よりによってこの日の「特急はまかぜ3号と6号およびその回送」だけは冗談抜きでやめて欲しかった。6両全車の番号も記録してきたし、姫路駅発車の動画も撮影した。「道中お気をつけて…」と心の中で願って姫路駅で見送った編成が、無事に車両基地まで戻れなかったのだ。ものすごいショックであった。あの車両たちが事故現場で長時間留め置かれていたのかと思うと、ものすごくかわいそうに思えた。当該車両が特定されたらかわいそうなので車番は公開しない事にする。

 “そんなにイヤなら、公開を止めるか、そこだけ隠して公開しろよ”、と思われるかもしれない。しかし、ここで吐き出しておきたい。

 

 本当は、今回は「特急はまかぜ」については、大好きなR28形座席の他に、キハ181系の思い出や、地方線区のグリーン車についても記そうかと思っていた。しかし、それらは次の機会にしよう。10月頃には惜別乗車をしたいと考えている。

 

2010816日公開  ここまで)

 

 

2010822日公開  ここから)

★★福島県紀行…磐越東線/須賀川市釈迦堂川全国花火大会★★

2010821日(土)  青春18きっぷ…5日目

 この日は、予定通り福島県須賀川市へ行ってきた。磐越東線に初乗車し、須賀川市釈迦堂川全国花火大会へも行ってきた。

 

★特急停車駅が多い常磐線★

 列車本数が少ない磐越東線の時刻に合わせて、上野9:04発の常磐線1351M(上野9:04→勝田11:30)で出発する旅程を組んだ。常磐線の水戸→いわき間を日中に乗るのは初めてである。水戸で乗降した事は何度かあるので、今回は、1351Mで終点の勝田まで行った。勝田からいわきまでは、水戸始発の547M(勝田11:39→いわき13:05)に乗った。547MにてE501系電車に初めて乗車した。

 常磐線の水戸⇔いわき間は、ごく一部の駅を除き、ほとんどが特急停車駅である。駅を見る事自体が楽しみだ。そもそも常磐線のこの辺りは、水戸やいわき以外はどれが重要な駅なのかよくわからない区間である。“列車毎に停車駅を変えて利便性を向上させている”というダイヤ設定は、国鉄時代の急行や「L特急ひたち号」からの伝統である。確かに、多くの駅が上野との間の速達サービスの恩恵にあずかっている。それにしても隣駅に連続停車する特急も多い。停車駅設定に規則性が無く、案内する人や運転する人も大変であろう。

 泉駅で見られる福島臨海鉄道は、腕木信号が残っていて趣のある鉄道である。現在では貨物鉄道なので、残念ながら乗る事はできない。

 

★磐越東線 初乗車★

いわき1313→郡山14:48 737D キハ112-103 2

 小川郷、小野新町、船引、三春といったかつての急行停車駅ではまとまった乗降が見られた。須賀川の花火大会の影響なのか、三春からはすごい数の乗客があった。

 

 30年ぐらい昔は、磐越東線に「急行いわき号」という列車が走っていた。上述の小川郷、小野新町、船引、三春の他、大越も急行停車駅であった。

磐越東線菅谷駅

 菅谷や神俣にも一部の急行が停車していた。つまり、半数の駅に急行が停車していたぐらいだ。そういう事情もあり、磐越東線内では、30年前の気動車急行よりも現在のキハ110系の普通列車の方が表定速度が高い。

 

 

★郡山駅 / 水郡線★

 私の目的地の駅は水郡線の川東駅である。郡山駅では14:48着の磐越東線から15:55発の水郡線への待ち時間が1時間以上あるので、ここで予定通り食事にした。

 

 郡山駅改札外の2階にある待合室は観光案内の施設を兼ねている。「おばあちゃんの民話茶屋」というのが時間指定で上演されており、15時からの部が開催されている最中なので行ってみた。時間の都合とはいえ、語り部さんの話の途中で外に出るのは、ちょっと申し訳ない…。民話とか、結構好きだったりするんだよなぁ。

 

 川東駅では、330Dから「こおりやま歩こう会」の人達も多数降りた。100人近くはいたのではなかろうか。聞くところによると、彼らは川東駅から花火大会の会場まで歩くらしい。

 

 川東では、急げば1時間ぐらいで要件を済ませそうなのだが、今回は速く歩くと暑くなってどうしようもなくなるので、復路は17:13発の335Dを諦めて、17:58発の337Dに乗った。

 

 

★須賀川市釈迦堂川全国花火大会★

 安積永盛を4分の乗換えで須賀川駅へと向かうのだが、安積永盛駅は改札もホームもすごい混みようだった。毎年の事だが、花火大会向けに15時頃から多数の臨時列車も設定されている。

 18:20発の2150Mで隣駅の須賀川へと向かうのだが、ものすごい混みようだ。東京都内で郊外へ向かう最終列車に匹敵するような混みっぷりであった。このような混雑に慣れない地域だからかも知れないが、「足の置き場が無い」だの「修学旅行で東京へ行った時の満員電車みたいだ」など、混雑についての話題が絶え間なく聞こえてきた。2150MにてE721系電車に初めて乗車した。

 須賀川駅で下車したものの、あまりの混雑で駅の外へ出るのにもかなりの時間を要した。

 

 この日の須賀川駅は、通常の改札が下り列車対応で、1番乗り場の臨時乗降口が上り列車対応に振り分けられていた。

 

 福島県最大の花火大会、それも「全国花火大会」と銘打っているだけにものすごい盛り上がりである。昨年2009年は約31万人も集まったそうな。

 同じような規模で思いつくのは約37万人が集まる東京都調布市の花火大会である。調布でさえ、10両編成の列車が頻繁に行き交い、3つの駅で乗客を捌いてもなかなか捌ききれないぐらいだ。須賀川の場合は、1つの駅で6両編成や4両編成で約31万人をどのように対応するのだろうか。言うまでも無いが、花火大会の観客全てが鉄道を利用するわけではない事ぐらいはわかっている。

 ちょっと花火大会の人出について調べてみたのだが、国内には人出が100万人を超えるような花火大会もあり、たいそう驚いた。

 

 ちなみに、須賀川の花火大会の時間帯は19:0020:30である。実際は、18:45から10分間ほどメッセージ花火が少し上がる。19:00からは須賀川市長や福島県知事の挨拶があり、実際に花火が打ち上がるのは19:10頃からである。プログラムがきっちり紹介されてから打ち上げられるのは望ましいと思った。

 

 実は、途中までとはいえ花火大会を見てから19:51発の2152Mで東京方面へ戻ってくると、一部の区間では最終列車に乗る事になる。つまり、旅行計画としてはギリギリだという事だ。運輸障害が発生すれば他の移動手段に切り替えればいいだけだが、望ましい旅程ではない。しかし、せっかくの機会なので須賀川市釈迦堂川全国花火大会を楽しんだのであった。

 須賀川駅では、ホーム前方にて列車を待つように案内があった。どうやら停車位置や通路を分ける事によって上下列車の乗客を捌いていたのであろう。

 

 さて、ここ4年間ほど須賀川市によく行っているが、今回、磐越東線に乗った事により、完全にネタ切れ状態になった。東北本線や水郡線は当然の事ながら、野岩鉄道・会津鉄道経由も国道118号線も東北自動車道も経験済みだ。さらに須賀川市釈迦堂川全国花火大会に関するネタも公開したので、今後、須賀川ネタは、よほどの事が無い限り公開しない方針である。

 

2010822日公開  ここまで)

 

 

2010829日公開  ここから)

★国鉄特急車の性能の実感★

 この夏は普通列車や特急列車の速度や所要時間によくよく着目した。それであらためて思ったのだが、国鉄時代の特急形車両は、頻繁に停車発車を繰り返す運用には本当に向いていない。今さら私が述べるまでもない当たり前の事である。

 「くろしお」の381系電車がいくら優秀な特急形電車であっても、片町線の207系の通勤形電車の方が圧倒的に起動加速度が高い。80km/h90km/hに達するまでの時間が全く違う。停車駅が多くなった現在の特急列車に、国鉄設計の特急車は合わないみたいだ。

 また、東海道山陽を行くキハ181系の「特急はまかぜ3号」は、最高速度は決して低くないが、旧性能の気動車ゆえに起動加速度は低い。ゆえに、その直後に乗った223系新快速の圧倒的な加速力と最高速度には少々驚いたぐらいであった。そう考えれば、キハ181系は高速電車が多数行き交う現在においてもかなり健闘しているのではないかと思える。

 

★花火大会について★

 私はこの夏、3つの花火大会に足を運んだ。上述の調布市と須賀川市の他に多摩市の「せいせき多摩川花火大会」に行った。また、私の自宅は高い所にあるので、遠方の花火大会もよく見える。私は夏のイベントが好きなので、花火大会も好きである。

 なんと言っても打ち上げ地点の近くで見上げる花火が最も良いと思う。音も大きくて迫力が全く違う。そういう点では、「せいせき多摩川花火大会」が最も良かった。花火単体への思いとしては、23年前に紀伊半島の山奥の花火大会で見た大音量の花火が今でも忘れられない。

 

 

★あとがき★

 今年は1月から6月までどこへも出かけられずに旅行したい思いがたまりまくっていたが、6月から8月は旅行を楽しめた。

 なお、6月に参加した某鉄道イベントについては公開しない。また、近年恒例になった福島県や三重県への訪問については、2009年の旅行記(1年前)の旅行記に経緯を載せてあるので、今年は詳述しない。

 繰り返しになるが、「北陸号」が残っていれば、93日から4日にかけても出かけたかったのだ。さすがに、大金を出してまで「能登号」で一晩過ごしたいとは思えない。5千円以上のグリーン料金を出すぐらいならばB寝台車の方がよっぽどいい。

 

 2010年夏の旅行記としてはこれにて完結とする。

 

トップページ 鉄道旅行 旅行 乗車体験記 愛車560SEL メール