2014
年夏の旅 (2014年8月29日公開〜2014年8月31日更新)
私の旅の中にもブームがある。鉄道や鉄道廃線跡などは鉄板ネタだが、伊勢神宮や出雲大社の遷宮が大きな話題となった
私は元より宗教に関心は無いが、旅先として神社仏閣を選ぶことはある。また、宗教に関心は無いと言いつつも「一之宮」や「総社」については知っていた。神社が気になるようになった最近では旧官幣大社とかを知るようになった。この夏は、昨年行きたかった「伊勢神宮」と、長年行ってみたかった「伏見稲荷大社」に行ってきた。私は宗教方面には明るくないので、細かな情報をお求めの方は他の案内等をご覧いただきたい。
2014
年7月20日(日) 伏見稲荷大社2014
年7月20日(日) 「サロンカーなにわ」紀行(⇒別コーナー)2014
年8月13日(水) 伊勢神宮2014
年8月30日(土) 愛車で箱根
★★構想いろいろ★★
私は
2014年7月18日(金)から21日(月)まで4連休であった。18日上野発札幌行きの「北斗星」も19日札幌発大阪行きの「トワイライトエクスプレス」も取れなかった。そこで、4年ぶりに「くろしお」のグリーン車で南紀白浜に行こうかとも考えていた。ところが、「サロンカーなにわ」に乗れそうな機会があると知り、そちらへ方向を変えた。
時々「サロンカーなにわ」のツアーが販売されているのは知っていたが、旅程や日程が合わなかったので手を出せなかった。いくらなんでも岡山・広島・山口方面まで行ったり、泊りがけのツアーに参加したいとは思わなかった。しかし今回、日帰りで京都・滋賀地域で運転された。関西への帰省と組み合わせて乗るには好都合である。「サロンカーなにわ」には、最初にして最後の乗車機会であろう。
今回は京都駅で乗降するということで、以前から気になっていた伏見稲荷大社を旅程に組み込んだ。
朱色の鳥居がいくつも並ぶ光景に長年憧れていた。いくつか並ぶ光景は他でも見られるが、私の見たかった対象が伏見稲荷大社だと知ったのは近年になってからである。京都駅に近いのでいつでも行けると思っていたところ、ずいぶん後回しになってしまった。
2014
年7月18日(金)帰省の荷物を持って自宅を出発したが、身体の一部に違和感があり、品川駅前にある馴染みのクリニックで診てもらった。具合が良くないみたいだ。大してしんどくはないが親族に影響があっては困るのでそのまま自宅へ戻った。
「サロンカーなにわ」のツアーがなければ
4日間休んでもよいぐらいだ。せっかくの「サロンカーなにわ」の機会であるが、京都在住の親友に代わりに行ってもらおうかとも思って相談してみた。彼は当日午後から都合がつかないらしい。
2014
年7月19日(土)いつ出かけようかと迷っているうちに夜になった。身体的に出かけることを拒絶しているのかもしれない。もう翌朝出発するしかない。
地元の駅を下り
1番列車で出発すれば、新横浜駅から新幹線に乗り、ツアーの受け付け開始直前の9:17に京都駅に着く。地元の駅を上り1番列車で出発すれば、東京駅から新幹線に乗り8時台には京都駅に着く。東京⇔京都間よりも新横浜⇔京都間の方が新幹線特急料金が安いので、せっかくの機会だし新横浜駅から出発してみようかとも考えた。
結局、朝早く京都に行き、長年見たかった伏見稲荷大社を見てから「サロンカーなにわ」のツアーに参加し、
17時前にツアーが終わるので、京都17:32始発の「特急くろしお23号」で実家に向かう旅程に決定した。
2014
年7月20日(日)東京
6:16→京都8:29 「新幹線特急のぞみ3号」3A 787-60最近、下車する際にリクライニングを元に戻すよう注意するアナウンスが入る。それに加えて、インターネット無線
LANサービスを利用する際には事前にプロバイダとの契約が必要である旨や、テーブルに物を置くと前の席のリクライニングでぶつかるといったことまでアナウンスされた。そこまで言わないとわからない人たちがいるということなのだろう。
京都
8:37→稲荷8:43 1619M京都駅から奈良線の普通列車で
2駅、わずか数分で伏見稲荷大社だ。京都⇔稲荷間は大正10年7月まで東海道本線であり、稲荷駅に残る国鉄最古のランプ小屋が有名である。★★★伏見稲荷大社★★★
この日は大祭の日らしい。たまたま訪れたのだがいい日に当たったものだ。
「外国人に人気の観光スポット
2014 日本国内第一位」との幟や横幕が見られた。その評判通り、近隣国を中心に外国人がとても多い。朝の
9時前なのに観光客で混んでいた。9時から祭典があるみたいだ。私は宗教方面には明るくないので、細かな情報をお求めの方は他の案内等をご覧いただきたい。
写真の中段に横一列に並ぶのは行灯画と呼ばれる物だ。後から知ったのだが、本宮祭の時にしかお目にかかれないらしい。建物や鳥居だけでもその美しさにじゅうぶん感動したのに、さらに良い物も見せてもらえたのだ。
これを見たかった! 前述のとおり人が多いので、この写真を撮るのに苦労した。ここ千本鳥居では、私のようにシャッターチャンスを狙う人が他にもたくさんいた。
時間の都合で奥社奉拝所よりも奥へは行かなかったが、見たいところは見られたので満足であった。なんというか、朱(あけ)の美しさがすごすぎる。
神社にはそれぞれの時代に格があり、ここ伏見稲荷大社は旧官幣大社であり、古代の上七社でもある。とても重要な神社なのだ。
宗教的な論争に発展するようなことは言いたくないが、神社の格が信仰の格や神の格を決するものではない。稲荷は動物神である。正神の使いにより稲を各地に運ぶ使命の神であり、豊作以外を祈願してはならないという説もある。また、天津祝詞を聞かせると稲荷が苦しむとも言われている。
よほど絵になる神社なのか、アニメなどの舞台にもなっている。舞台になるといえば、当然ながら“聖地巡礼”という事例が発生する。ここは神社やその門前町だから人が集まってくることは問題ないのかもしれないが、住宅地で“聖地巡礼”をやられるとどれくらい迷惑かということを私は身をもって知っている。
あまり楽曲の話はしたくないが、私にとって狐や稲荷といえば、幼虫社さんの「きつねのよめいり」や、志方あきこさんの「朱隠し」が印象として合致する。
★★★欧風客車 「サロンカーなにわ」★★★
2014年7月20日は、湖西線開通40周年ということで、「サロンカーなにわ」による2つの団体列車が運行された。
車両としては宮原から敦賀への
1往復なのだが、京都⇔近江今津間の「湖西線開通40周年記念号」と、近江今津⇔敦賀間の「高島市民号」という2つの団体仕業をこなしたのであった。
近年では珍しい
7両フル編成。牽引機DD51-1183には特製ヘッドマークが掲げられた。
京都駅では件の親友と再会した。
このツアーは、その名のとおり湖西線が主要テーマだ。周遊船にて琵琶湖の説明を聞いていると、水源を大切にしなければならないという思いが強くなった。そうだ、私も琵琶湖の水で育った人間の一人なのだ。
京都
17:32→和歌山(所定)19:14 「特急くろしお23号」2073M 6連 モハ286-13新大阪の手前から眠っていたのではっきり内容を覚えていないが、和泉砂川で
10分遅れと聞いた。環状線内のドアトラブル、先行列車での乗客の体調不良、線路内立ち入りとか、3つぐらい重なったらしい。和歌山には
6分遅れで着いた。停車時間が長めに取られているので3分遅れの表示が出ていたが、下車に時間を要する乗客が複数いて、4分遅れに延びていた。
2014
年7月21日(月)体調さえ良ければ、
17日か18日に関西へ向かい、20日に東京へ戻りたかった。実際はこのように20日に関西へ向かい、21日に東京へ戻ることになった。
和歌山
12:49→新大阪13:50 「特急くろしお16号」2066M 6連 モハ286-13なんと前日の「特急くろしお
23号」と同じ車両だ。新大阪
14:10→品川16:36 「新幹線特急のぞみ364号」9364A 786-2574
2014
年8月13日(水)13日から17日までは夏期休暇だ。
8月13日だけは青春18きっぷの旅程である。以前の私ならば買ったきっぷは全てきれいに使い切っていた。2013年春から必要な日数分だけ青春18きっぷを入手するようになった。旅程や体調を考慮して柔軟にきっぷを選べばいいと思うように考えが変わったのだ。
小田原
0:31→名古屋5:20 「臨時快速ムーンライトながら号」9391M モハ185-232前
4両が“踊り子 復刻色”だ。
名古屋
5:40→亀山6:57 1303M 2連 クハ312-1308亀山
7:01→伊勢市8:43 913D 4連 キハ11-303ブレーキの空気圧の音なのか、ヘンな音がするのが気になる。他の乗客も気にしていた。キハ
11の300番台は、見た目も含めて他のキハ11とはあまりにも違いすぎる。
★★★伊勢神宮★★★
伊勢神宮は言わずと知れた最高最貴の神社であり、近代社格制度においては社格の対象外とされた。どういうことかというと、天皇によっても格付けされない別格の扱いが貫かれてきたということだ。
伊勢神宮は正しくは「神宮」と称し、内宮と外宮、およびそれらの別宮、摂社、末社、所管社をあわせて
100を超える社の総称である。内宮で祀られる天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)は皇室の御祖神であり、また、我々日本人の総氏神でもある。
私は宗教方面には明るくないので、細かな情報をお求めの方は他の案内等をご覧いただきたい。
この日は曇っていたので歩きやすかった。
伊勢市駅を降り、まっすぐ行けば外宮だ。外宮の前は
2009年に車で通ったことがある。2013年7月より、上掲の写真のような路面電車風のバスが運行されている。内宮と外宮、伊勢市駅を結ぶ系統で毎日5往復運行されている。運賃420円の他に、10分少々の乗車時間なのに大人も子供も特別料金290円が必要である。
外宮⇔内宮間には臨時も含めて頻繁にバスが走っていた。三重交通のたくさんの職員がバスの乗車券を販売していた。
現在、内宮の前が国道
神宮は、宗教的な意味での聖地という感じがした。天皇の許可がなければ参拝が許されない時代もあったと聞く。また、国家の安寧以外の、例えば個人的な現当利益の祈願をしてはいけない。
本宮での撮影はできないので別宮の写真であるが、参拝にも行列ができている。盆休み期間ということもあるだろうが神宮も門前町もすごい人出だ。写真右側のように新しい社は木材の美しさがある。写真左側の空き地が交互に遷宮を行う土地である。
2013年に遷宮が行われたとされているが、遷宮は数年かけて行われるものであり、別宮、摂社、末社、所管社では今なお工事中のところもある。年月の半分が遷宮といってもいいのではないかと思う。なお、遷宮途中の現場は鉄筋が組まれたりしていて、町中でも見られる工事現場の様な場景である。ところで、みやげ物のパッケージから「遷宮」の文字が徐々に消えつつあるらしい。
バスで伊勢市駅へ戻ってきた。宇治山田駅まで行こうかどうか迷っていたが、とりあえず伊勢市駅で降りた。
鳥羽まで行ってみた。
伊勢市
11:53→鳥羽12:11 925C 単行 キハ11-11012:11着の列車が停車しないうちに12:12発の「快速みえ12号」が発車してしまった。同じホームだと知っていたから「快速みえ12号」に乗ってもいいかなと思っていたのだが…。この辺りの行動にはあらかじめ余裕を見込んであるので、別に困らない。
近鉄線ホームに「しまかぜ」を目撃した。
宇治山田駅に再訪したかったので、ここから近鉄線に乗ることにした。
鳥羽
12:26→宇治山田12:41 【近鉄】鳥羽線鳥羽線は初乗車だ。特急停車駅の五十鈴川駅をじっくり見た。
★★宇治山田駅★★
天皇陛下および皇族の方々も乗降なされる重要な駅である。
4番のりばの行先表示に“神戸”の文字も見える。
写真中央に坂が見える。バスがプラットホームへ乗り入れられるおもしろい構造の駅なのである。
1、2、3番のりばの鳥羽側にはバス用のターンテーブルもある。現在、バスが乗り入れてくる運用はない。
宇治山田
12:55→伊勢市12:57 急行 【近鉄】山田線この急行は終点の上本町まで先行するらしい。近鉄にて長距離でも特急に抜かれない列車があるということに驚いた。
鳥羽駅も伊勢市駅も
伊勢市
13:21→松阪13:42 「快速みえ14号」2914D 4連 キハ75-303参宮線内でも
100km/hで疾走する。参宮線はその名のとおり最高最貴の神宮への参拝客輸送のために生まれた路線である。営業収支が悪く、今でも全国の
JR線の中でも最悪級なのだが、それでも近鉄特急と戦う「快速みえ号」が本当に高い速度で運転されているのは立派だと思う。
片町線沿線に用事があるので、関西本線の加茂を経由して大阪方面へ向かった。
2014
年8月16日(土)新大阪
18:46→品川21:13 「新幹線特急のぞみ404号」9404A 787-5Uターンはなんと言っても新幹線が楽だ。
指定席が売り切れとの案内があったが、自由席は
A、C、E席が埋まる程度の空き具合であった。
2014
年8月30日(土)★★圏央道
/ 箱根で野生の猪★★私は真夏の炎天下に愛車を出動させないのだが、この日は曇りで、かつ、気温も高くない。
6月28日に開通した圏央道の高尾山IC⇔相模原愛川ICが気になっていたので、箱根へ行ってきた。
宿泊施設の前で人間も多くいるような場所だが、野生の猪を見た。撮影している私の背後にも
1頭いた。遠巻きに10人以上が見ていた。
それにしても道路が繋がる効果は大きいらしく、相模原愛川
IC⇔高尾山ICの開通により東名道から中央道や関越道へと行けるようになったゆえか、同区間の開通以前とは交通量が違った。往路復路共に厚木PAは混んでいた。
★★あとがき★★
関西へ帰省したら、近隣の旧官幣大社とかに行ってみようかと思っていたが、結局はずっとうちにいた。
路線が廃止になる
9月末までに奈良県の阪本線を再訪したいのだが、無理かな・・・。とりあえず夏の旅行記としてはこれにて終了とする。