たばこによる年間死亡者数

 「たばこを吸ったら肺ガンになる」、でも自分はならないと思っている。そんな人が多い。でもちょっとまってください。たばこで増えるのは肺ガンだけなのでしょうか?

 実はたばこを吸ったときに唾液に溶けたたばこの成分は胃の中に流れ込んで胃ガンも増やします。たばこを吸いながら酒を飲むと食道ガンが増えます。そして何よりも、たばこを吸ったときに肺に入った発ガン物質は、血液中に溶け込んで全身のガンを増やすのです。

 次に、たばこを吸うと肺ガンで死ぬ人数は4倍になる、ということは逆算すると、そのうち3/4はたばこを吸わなきゃ死なないですんだことになります。こうしてそれぞれのガンで、たばこを吸わなければ死なないで済んだと思える数を足し算すると、年間8万人という数字になります。

 「私はたばこを吸わなかったけど肺ガンになった。でも考えてみたら喫茶店で仕事をしていて、いつもたばこの煙を吸わされていた。」、こういう人はかなりの数にのぼりますが、統計上は「たばこを吸わない人」として処理されています。つまり、たばこの煙を吸わされて死んだ人の数を足すと、「たばこを吸わなければ死なないで済んだ」人の数はもっと大きい数になります。

   次にたばこで死ぬのはなにもガンだけではありません。肺炎、気管支炎などの胸の病気を起こしやすくなるし、脳や心臓の血管がだめになって死んでいく人も数多くいます。 たばこを吸ってガン以外で死んだ人の数も足した「煙草関連死」は、年間95,000人(1995年)と推計されていて、たばこを吸う人の半数が、たばこが原因で死ぬとさえ言われています。もちろん、この数字にも、たばこを吸わされて死んだ人の数は含まれていません。


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