たばこの小児、青少年への害

 「たばこを20才になってから」、たばこ後進国の日本のたばこパッケージにすら書いてあります。いうまでもなく若い細胞ほど傷つきやすいからです。胎児のように直接生命や脳の発育をおびやかすことはありませんが、この時期からたばこを吸えば、成人からたばこを吸うよりも発ガンの危険性はかなり高くなります。

 そしてもう一つ、この時期になじんだ習慣は生涯身についてしまうという危険です。一度やめてもまた吸ってしまう人というのは、この時期のたばこを覚えてしまった人が多いそうです。

 では私たちにできることは何かというと、たばこを吸うことは「かっこいいこと」ではないこと、たばこ自体が有害物質で健康によくないものだということ、決して好みの問題などではなく、他の人の健康や生命までも脅かすものだということを、自らの行動でしめすことです。

 具体的には子供たちの目の前では決して吸ってはいけません。蛍族になることで、他の人に吸わせてはいけない煙なのだということを、子供心にうえつけることが大事なのです。

 笑えない笑い話にこんなのがあります。たばこを吸っていた高校の先生に、うちの娘が「先生!生徒の前でたばこを吸わないでください!!」と言ったら、生徒の後ろに回り込んで、たばこを吸い続けたというのです。最近まで学校の職員室は、分煙すらされていませんでした。

 同じファミリーレストランでも札幌のびっくりドンキーは分煙されていますが、釧路のは分煙されていません。分煙すると客が減るというのです。

 こんな状態で、子供たちに、たばこを吸うなと口で言っても無理な話です。子供が小さいうちから、たばこが有害であることを、大人が行動で示すことが大切なのです。


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