セセリチョウ科

武蔵嵐山 May 29 2004

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 テングチョウの謂れは頭が長く尖って天狗の鼻のように見えるからだが、実は頭ではなく下唇ひげと呼ばれている。このあたりも独特であるが、幼虫や蛹の形態も特異なため他の科とは一線を隔している。擬態でもよく知られており、裏翅は枯葉そっくりだ。成虫の生態はまだ殆どわかっていないが、武蔵野では8月から9月に多く観られる。草木茂れる夏にわざわざ枯葉を捜して擬態するところが実に面白い。

ジャノメチョウ科

シジミチョウ科

シロチョウ科

テングチョウ Libythea celtis
 (英名:Europian Beak)

新座 Jun 21 2005

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途中

テングチョウ科

テングチョウ

マダラチョウ科

 僅かに1科1属、日本ではさらに1種、世界中をかき集めても10数種しか生息していない蝶がいる。テングチョウである。かように少数グループなのは、裏を返せば長い進化の歴史を頑なに生き抜いてきた原始的な蝶といえる。事実、系統上はかなり古く、北アメリカでは第三紀層から化石が見つかっている。環境順応度が高く、北海道から八重山諸島まで分布を広げているしたたかな蝶である。食樹はニレ科のエノキ属で、北海道や本州の高地に生息するエゾエノキから琉球列島などの亜熱帯にも観られるクワノハエノキまで、これまた日本中どこにでも生えている。

沖縄 May 18 2010

新座 Aug 23 2009

アゲハチョウ科

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タテハチョウ科