ジャノメチョウ科
池の平 Jul 19 2020
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野川 6.11.2016
池の平 Jul 22 2008
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長野県池の平 7.26.2018
もう一つは小さい目玉模様のケースである。動物が獲物を襲うときは必ず頭のほう、すなわち目玉のあるほうを狙う。つまり、小さい目玉模様はむしろ攻撃の対象となる。鳥は小さな目玉模様を見ると蝶の頭だと思って嘴で突付いてくる。蝶は多少傷ついても、鳥に小さな眼状紋のある後翅を突付かれている間に逃げ出すチャンスがあるというわけである。
長野県池の平 Aug 12 2009
沖縄県西表島 Jul 17 2004
埼玉県武蔵丘陵森林公園 JUL 20 2005
ジャノメチョウ科のなかでもいわゆるジャノメチョウと称される本種は、埼玉県レッドデータブック動物編(2002)の全県カテゴリーで準絶滅危惧種にランクされ、埼玉県では近年急速に個体数を減らしている。ジャノメチョウ科の食餌植物は単子葉植物が主であり、本種もイネ科やカヤツリグサ科の仲間を食草にするが、若齢幼虫はショウジョウスゲやノガリヤスなど小型の種を好み、中齢以降はススキを好むようである。成虫はアザミ、ウツボグサ、ヒメジョオン、ヒヨドリバナ、ニガナ、ヒルガオ、シシウドなど多様な陽性の草花を吸蜜に訪れるが、クヌギの樹液や動物の排泄物も好む。従ってある程度規模のある林縁のススキの原などが生息地に適し、新座市でも2〜3箇所の草原で発生が確認されているが個体数は少ない。雑木林や草原の消滅や縮小が生物多様性を失わせジャノメチョウの生息環境を急速に狭めていることが、絶滅に拍車を掛けているものと推察される。
野川 6.11.2016
昆虫は擬態(Mimicry)をすることにより捕食者から身を護ったり獲物を捕らえたりしている。例えばジャコウアゲハに擬態しているオナガアゲハのように、毒のある蝶に擬態しているのをベーツ型擬態という。また有毒なマダラチョウの仲間には翅の紋様の似通った種が多い。このように毒蝶の種間で擬態することはミュラー型擬態と呼ばれる。これらの擬態は捕食者から身を護るための手段と考えられているが、一方で花に擬態して獲物を待ち構えて捕食するハナカマキリのようなベッカム型擬態と呼ばれる攻撃的な擬態もある。
ベッカム型擬態は自分の体色や体形を背景に溶けこませるので、カモフラージュの一例とも考えられる。カモフラージュは昆虫が得意とする擬態で、翅裏が紋様も形も枯葉にそっくりなコノハチョウや、よくよく注意しないと樹皮と見分けがつかないシタバの仲間など自然界のそこかしこに観察される。
動物の糞に集まるベニヒカゲ、クロヒカゲ、オオチャバネセセリ:長野県池の平 Aug 12 2009
長野県池の平 Aug 3 2021
長野県池の平 Aug 3 2021
長野県池の平 Aug 3 2021
埼玉県嵐山町 May 29 2004
長野県上高地 Aug 15 2005
埼玉県秋ヶ瀬公園 Apr 25 2004
埼玉県秋ヶ瀬公園 Apr 25 2004
埼玉県新座市 Jun 25 2005
埼玉県新座市 Jul 6 1996
眼状紋といえば代表はジャノメチョウの仲間だろう。「蛇の目蝶」と呼ばれるように大きな眼状紋を有する種、後翅に沢山の小さな眼状紋が並ぶ種など実に様々で、カモフラージュとしての2種類の目玉模様の役割を上手に使い分けているようだ。
浅間牧場 Aug 3 2019
秋ヶ瀬 6.27.2017
沖縄県本部町 May 19 2005
カモフラージュの代表的な例として眼状紋がある。例えば、クジャクチョウの翅裏は地味で翅を立てて(閉じて)いると樹肌に溶けこみ目立たないが、翅を開くと前翅、後翅の翅表に一つずつある大きな眼状紋、いわゆる目玉模様が現れる。なぜ、目玉模様があるのだろうか。目玉模様の大きさで目的が異なるようである。クジャクチョウのような大きな目玉模様は天敵を脅かすためにあるらしい。蝶の天敵である鳥は丸いマーク、特に目玉模様を怖がる性質のあることが実験によって確かめられている。普段は翅を立てて目立たないようにしているが、捕食者が近づくと翅を広げて目玉模様を現す。捕食者が目玉模様にたじろいでいる間に逃げ出すというものである。
埼玉県森林公園 Aug 14 2002
埼玉県嵐山町 May 29 2004
埼玉県嵐山町 May 7 2004
埼玉県秋ヶ瀬公園 Jun 7 1996
埼玉県秋ヶ瀬公園 Jul 7 2003
菅平 6.3.2007
埼玉県武蔵丘陵森林公園 JUL 20 2005
池の平 Jul 22 2008
池の平 Aug 11 2009
池の平 Jul 22 2008
池の平 Aug 12 2009
湯の丸・烏帽子 7.28.2018