2007年ゴールデンウィークは愛車メルセデス・ベンツ560SELで帰省した (鉄道模型引っ越し大作戦)

  2007/5/13暫定公開)後日、高速道路料金が判明したらこのコーナーを更新する。

  2007/6/30更新)高速道路料金が判明したので更新する。

 

 2007年のゴールデンウィークは愛車メルセデス・ベンツ560SELで帰省した。愛車で帰省するのは約64ヶ月ぶり5回目である。近年は長距離移動には通常ならば主に鉄道を利用するのだが、今回は大切な鉄道模型を関西の実家から東京の新居へと運ぶ為に愛車を出動させたのである。

 以前は、500km以上離れた実家への移動でさえも長距離ドライブぐらいにしか思っていなかった。しかし近年、「道」に目覚めるようになってから、ちょっとした遠出でさえも旅行のように思えるようになってきたのである。そのようなわけで、自家用車での帰省を5回目にして初めて旅行記として取り扱う事にした。

 昨年までのゴールデンウィークは3年連続でカレンダーどおりにしか休めなかったのだが、今年は429日から56日までの8連休にできた。

 

今回のテーマは、

・愛車メルセデス・ベンツ560SELでの帰省

⇒特におもしろかったのは国道(酷道)25号線

⇒鉄道取材や国立公園訪問もあり

・鉄道模型引っ越し大作戦

 

 

★★★旅程について★★★

 今回は、高規格道路の名称については各高速道路会社の営業路線名を基準に記す事にする。

《実際の往路》

神奈川県内→秦野中井IC→東名高速道路→伊勢湾岸自動車道→東名阪自動車道→国道(酷道)25号線→名阪国道→西名阪自動車道→阪和自動車道

《実際の復路》

阪和自動車道→近畿自動車道→名神高速道路→東名高速道路→中央自動車道

 

《事前の復路の構想⇒実際の復路》

 復路は大切な鉄道模型を運ぶので、停車発車の回数を減らす為に自宅の最寄のインターチェンジに下りるべく中央自動車道を通る事にした。

《事前の往路の構想》

 せっかく長期休暇に自家用車で出かけるので、どこかに宿泊してでも東海道のいろいろな街中を通りたいと思っていた。

 しかし、この予定は変更した。東海道は鉄道でよく通っているので山側も海側も今までによく見ている。そのようなわけで、東海道を重視せず、神奈川県内の山道を通ってから東名高速に入り、東名阪道を下りた辺りから一般道を通る事にして、宿泊無しで一気に関西の実家まで行く事にした。

 

《高速道路を走る時間帯について》

 ところで、昔は時間帯を気にせずに出発していたのだが、いつの頃からか深夜の高速道路で後方から迫り来る大型車が怖いと感じるようになった。現在では完全に避けたいと思っているぐらいだ。飲酒トラックや居眠りバスに衝突されたらかなわないので、日中の走行を考えた。

《他》

 予定では54日に荷物と母を乗せて東京の新居へと戻る構想であった。しかし、母が赤ちゃんの世話によって膝を傷めたらしく、母は東京に来ないので荷物だけ乗せて戻ってくる事になった。

 

《余談:過去の旅程》

 余談だが、過去の自動車での帰省について軽く記しておこう。過去4回の自動車の帰省では、往復ともに東名高速道路の横浜町田ICを経由していた。名神高速道路と名阪国道は、どちらも上下線とも通った事がある。名阪国道よりも名神高速道路の方が走りやすいのは事実だ。

 

《追記:今回の高速道路料金》…追記2007630

 以前の私は高速道路料金やガソリン代を気にした事が無く、当然ながらかつてのそれらの記録は整理していない。しかし今回はせっかくなので記録の為に記しておこう。ETCによる割引を具体的に初めて知った。

 2007429

  ・秦野中井→亀山 7,700

  ・柏原 ETC早朝夜間割引 200

  ・岸和田 ETC早朝夜間割引 250

  ・岸和田→○○ ETC早朝夜間割引 **0

 200753

  ・○○→堺 **0

  ・八尾 500

  ・名神吹田→八王子 10,400

  ・八王子→○○ 600

 

 

 

★★★旅行記★★★

 旅行記を公開するに先立って、本線走行中に撮影した写真について誤解の無いように注記しておこう。他者と絶対にぶつからない状況においてシャッターボタンを押しただけであり、ファインダーを覗いたり画面を確認したりはしていない。脇見運転はせず、安全運転が最優先である事は言うまでもない。

 

2007429日(日)

 朝早く出発して宿泊無しで一気に関西まで行くつもりだったが、予定通りに起きられなかった。さすがに2時頃に就寝して休日の4時台に起きるのは無理だ。結局、昼近くに出発する事になってしまった。

 

 奥さがみを通り、神奈川県内の山の中を行く。この辺りはよくある行動範囲だ。本当はこのような山系の道ばかりを通って関西まで行きたいぐらいだ。

 愛甲石田駅あたりから国道246号線を行く。都市を行く道が続き、あまりにおもしろくないのでそろそろ高速道に入る事にした。

 

東名高速道路

 秦野中井ICから東名高速道路に入る。この先、全ての料金所においてETCレーンを無停車で駆け抜ける。

 ずっと一般道を走ってきたので、まずは中井PAで休憩する。高速道路では休憩場所に困らないのがうれしい。

 

 有名な日本坂トンネルを行く。大惨事があった現場は、その後そこだけはかなり設備が強化される傾向がある。トンネルなら他にもたくさんあるわけだが…。

 

 牧の原SAにて食事にする。

 

 浜名湖SAで仮眠する。駐車場所を探すのも一苦労だ。行楽時期は観光地やサービスエリアなどが混雑するが、その混雑は行楽時期特有の華やかさに思えるので、私はそれが嫌いではない。

 

 豊橋本線料金所では531日に検札業務が終了する。

 

 1840分頃、名古屋圏を前にして渋滞が発生した。

 亀山方面へ向かう為、豊田JCTから進路を変えた。

 

伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道

伊勢湾岸自動車道…聞きなれない道だと思ったら、新しい道だった。道路の継ぎ目を通る時の衝撃が気になるぐらい大きかった。 

 大きな観覧車が目立つ刈谷ハイウェイオアシスにて休憩する。

 

国道25号線(酷道25号線、名阪国道)

 亀山にて東名阪自動車道を下りるが、この先は名阪国道へと直進しない。すでに外は暗いわけだが、なじみの無い地域の一般道を通ってみたかったのだ。

 国道1号線を大津方面へと進んだ。道の駅「関宿」は通り過ぎてしまった。

 国道25号線への分岐があり、そちらへと左折した。何じゃこりゃ? これが天下の旧一級国道なのか? 人の気配がまるで感じられない。昼だと不安ながらも楽しめる状況であるが、さすがに夜だと怖くなってくる。予定通りあと6時間ぐらい早く出発していればかなりおもしろい道中になったであろうに。

 あれれ、乗用車同士が行き違う事すら困難な道幅ではないか。

 貧弱な路面と立派な電光掲示板というなんとも奇妙な組み合わせが見られる。立派な電光掲示板が国道である事を示しているようだ。おっと、野生の鹿に遭遇した。

 関西本線の踏切が見えてきて少し安心する。加太(かぶと)の集落の中を行く。

関西本線加太駅 

 2030分頃。上下の列車がここで行き違う。迎えの車が3台待機しており、まとまった乗降が見られた。

 

 加太駅付近でも名阪国道への矢印が見える。そろそろ名阪国道へと逃げようかとも考えた。いやいや、もう少しがんばってみよう。

 加太の集落を過ぎると再び酷道区間だ。名阪国道へと逃げておけば良かったと思った。

 舗装されていないのかと思えるような区間に遭遇した。40km/hの速度制限がかかっているが、30km/hすら出したくないような路面のひどさだ。採石場があり、大型貨物車が往来しているみたいだ。

 小さなトンネルで関西本線くぐる。おっと、ここは有名は加太越えの撮影地ではないか。夜ではあるが、自分が有名な鉄道撮影地にいる事がよくわかる。

 伊賀市に入った所で2車線が現れたが、すぐさま1.5車線ぐらいになった。まだまだ酷道は続く。

 

 さて、実家で調べたところ、名阪国道ではない方の国道25号線は、ネット上では非名阪と呼ばれているらしい。高速道路並みの設備の名阪国道も、1.0車線しかないような非名阪も、どちらも国道25号線なのである。非名阪がなぜに3桁国道や県道に格下げされないのか理解に苦しむ。

 非名阪のこの酷道区間は、意外にも名阪国道や関西本線のすぐ側を通っているようである。

 

 あまりにヘビーな非名阪を過ぎると、柘植駅の近くの伊賀ドライブインにて名阪国道に行き着いた。国道1号線から分岐してからここまでの間、本線上で行き違った車は2台だけだった。

 この先も非名阪を行こうかと考えていたが、道を見失ってしまった。また、なんと言ってもものすごい不安の中を走ってきたので、名阪国道へと逃げる事で決着をみた。この先、大阪はまだまだ遠い。

 

 名阪国道は一般国道なので制限速度は60km/hなのだが、実態は高速道路である。それゆえに、名阪国道の加速車線の短い事には閉口してしまう。再び本線へと合流するのが恐ろしいので、サービスエリアなどに入ろうという気になれない。

 

西名阪自動車道、阪和自動車道

 西名阪自動車道の香芝SAで休憩後、約75分で実家に到着した。東京の自宅から約11時間かかった。

 

 

200751日(火)

和歌山市の鉄道取材

 夕方には雨がやんだので、国道26号線を南下して和歌山市の鉄道取材に出かけた。

・南海電鉄和歌山港線の廃駅と廃線跡

 

・紀勢本線紀和駅

 撮影者の私がいる歩道橋も鉄道高架化と引き換えに姿を消すであろう。

 

 

200752日(水)

瀬戸内海国立公園・和歌山市加太(かだ)

 両親を乗せて瀬戸内海国立公園・和歌山市加太へ行ってきた。この愛車560SELに父を乗せるのは9年ぶりである。

 

 写真の休暇村紀州加太への登り坂は冗談抜きできつい箇所がある。「こんな大きい車で登れる?」と無用な心配をされてしまったぐらいである。

 

 大川峠が閉鎖されているではないか。数年前に来た時には、写真中央の大川トンネルのみならず写真左側の大川峠も通れたわけだが。

 

 

200753日(木)

当初の予定より一日早くUターンする。

阪和自動車道、近畿自動車道、名神高速道路、東名高速道路

 実家辺りの道はすっかりご無沙汰なのでよくわからず、高速道路に入る前に給油する事ができなかった。

 近畿自動車道のような都会のど真ん中の高速道路は、事前に予測できない進路変更が気になるので、中央の車線を走るようにしている。それにしても、近畿自動車道は相変わらず道路の継ぎ目を通る時の衝撃が大きい。

 吹田JCTで名神に合流するわけだが、合流する側もされる側もすごい渋滞だ。

 桂川PAで休憩する。結構な混雑だ。

 菩提寺PAでおやつにする。雨が降ってきた。この先、京都府内と滋賀県内ではずっと雨だった。

 相変わらず渋滞は続く。27km90分かかるって…。秦荘PAで仮眠して渋滞をやり過ごす事にした。

 自動車を運転してUターンする時にいつも思うのだが、こちらを追い抜いてゆく新幹線がうらやましく思えてならない。

  

 名神高速道路上では、パーキングエリアの廃止跡らしい場所を2ヶ所ほど目撃した。

 

 実家を出発してから5時間ぐらい経つのにまだ彦根にすら辿り着かない。

 

中央自動車道

 小牧JCTから中央自動車道に入る。東京⇔大阪方面を結ぶ夜行高速バスもこのルートを取るみたいだ。この先、富士見辺りまでは自分で運転するのは初めてである。日中にここを通るのは高校の修学旅行の時以来だ。

  

 危険物搭載車は通行禁止となる恵那山トンネルを行く。トンネルの全長が8kmを超えており、高速走行といえども通過するのに数分を要する。

 高校の修学旅行の時、あまりにもトンネルが長いのでクラスの女子にトンネルの長さを尋ねられた。その当時、周囲のみんなは分らない事があると私に尋ねてきた。あの頃の私は周囲から頼られる存在であった。…運転しながらそのような事を思い出していた。

 

 

 阿智PAで休憩する。

 

 駒ケ岳SAにて食事にする。

 この先の伊那付近⇔東京都内間は昨年から出張でよく通っている。日も暮れてきた事だし、旅行気分もそろそろ終わりだろう。

 

 八ヶ岳PAで仮眠する。

 八王子では久々に料金所を通る。

 石川PAで下車体勢を整え、自宅最寄のインターチェンジで高速道を下りると、ほどなく自宅に到着した。

 復路も所要約11時間であった。

 

★★★鉄道模型引っ越し大作戦★★★

 冒頭でも記したが、今回の帰省に愛車を出動させた理由は鉄道模型を運ぶ為である。

 

鉄道模型のほとんどを実家で保管していた時の様子…この一段下の引き出しにもいろいろ入れてあった。130両と付属品を全て運び出した。

 

東京の自宅にて荷解きしている様子…運搬中の振動で傷が付かないように上質のティッシュで11両くるむようにして、クッションを詰めた衣装ケース2つに入れて運んできた。荷造りに3時間、荷解きにも3時間を要した。

 

 

★★★あとがき★★★

 今回の帰省をも含めた過去5回の自動車での帰省では、往復ともに出発地点でガソリンを満タンにしていた。いつもならば到着地点を目前にした頃に給油ランプが点灯してしまうぐらいガソリンが減るのだが、今回の復路については左側の2つの目盛の中間ぐらいにまで減っただけであった。この違いはなんなのだろうか。

 以前は、長時間ドライブの後は1日か2日ぐらい周りの風景が後ろに流れるような錯覚にとらわれていた。しかし、今回はそれが無い。これは最近ほぼ毎日のように原付に乗っているからかもしれない。

 今回の帰省において、東京の駐車場を出発してから東京の駐車場へ戻ってくるまでの走行距離は1,253kmであった。これだけで昨年の年間走行距離を大きく上回っている。近年は愛車の走行距離を短く抑えていたわけだが、実を言えば今回の鉄道模型の引っ越しに備えて温存していた意味合いもあったのである。

 鉄道模型の他にも、母の絵画や宝石貴金属類の一部、更には寝具や調理器具なども運んできた。愛車メルセデス・ベンツ560SELは古い車ながら何の不調も起こさず、本当によくがんばってくれたものだと感謝するばかりである。大量の貴重品を積んだ状態でもしも故障なんかされたらたまったものではないだろう。さすが、古くともメルセデス・ベンツの最上級車両である。

 

 

トップページ 旅行 メルセデス・ベンツ560SEL 鉄道模型 メール