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春の行動パターン

プリスポーン期
春はバスにとって1年で一番重要な産卵のシーズンです。
産卵前のバスの状態をプリスポーンと言います。
冬の間水温5~7度程度だったのが3月上旬から中旬にかけて10度を上回るようになってきます。
すると産卵前のバスが群れになって浅い場所を目指すようになります。

規模の大きな湖ほど沖の深い場所から浅い場所までの距離が長いので、その途中にある地形の変化に一旦ステイしながら徐々に浅場に入ってきます。


規模の小さな湖では深い場所が岸から近いので産卵場所の直ぐ近くの葦際の水深のある場所などにステイする事が多いようです。

バスの活性は高い事が多いので、あまり一箇所で粘らずに次々と移動しながらバスがステイしてそうな場所を探す方が良い結果に繋がる事が多いです。
この時期はあまり小型のバスは釣れず、1尾釣れると大型ばかりが連発する確立が高いのが魅力です。
とにかく1尾釣れたらその周辺は要注意。
その場で粘るというよりも、釣れる確立がとても高い状態であるという事を認識してじっくりと慎重にアプローチしていきましょう。

スポーン期
4月上旬になると水温が16度くらいになり産卵(スポーン)が始まります。
産卵場所となるのは地質が硬く尚且つ葦のような高さのあるストラクチャーのある場所です。
硬いかどうかはロッドを水中に突っ込んで底を突付いてみれば判ります。
泥が体積しているような場所は何も感触がなく、砂礫などの硬い地質の場合はジャリッとした感触がします。
そのような場所にオスのバスが陣取り、尾びれで地面に堆積した沈殿物を取り除いてスポーニングベットと呼ばれる卵を産むスペースを作ります。
スポーニングベットはワンド状になった地形の凹みの部分に多く見られます。
スポーニングベットが完成するとオスのバスは少し深い場所でステイしているメスのバスを誘導し始めます。
そしてここぞというタイミングが来るとメスがスポーニングベットに卵を産み付けます。
メスのバスが卵を産むのは1度だけではなく近くのストラクチャーでステイしながら何回かに別けて行われます。
自分のテリトリーに対する意識が強く他の生き物に対してとても攻撃的になる時期です。
その習性を利用した釣り方もありますが、釣り人によって賛否両論あり、あまりお勧めしません。

アフタースポーン期
産卵後のバスの状態をアフタースポーンと言います。
4月下旬に入るとそろそろこの状態のバスが多くなってきます。
卵を産み終えるとメスのバスは産卵場所の近くの休憩しやすい場所で体力を回復させます。
オスのバスは卵を守り、やがて孵化してからは産まれてきた稚魚が食べられないように常に直ぐ近くで監視していて外敵を追い払います。
稚魚はフライと呼ばれ最初はメダカくらいの大きさです。
何千尾という群れが一塊になって泳いでいるので直ぐに発見出来ます。

アフタースポーン回復期
スポーニングが終わりしばらくの間はバスは体力を使い果たしているのでとても活性の低い状態です。
目の前をゆっくりと通過する食べやすい生き物を捕食しながら徐々に体力を回復させていきます。
5月上旬から下旬にかけてこの状態のバスが多くなりますが、下旬になるとかなり回復してきます。



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