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リグ(仕掛け)の種類と特徴

前章ではソフトルアーについて紹介しましたが、この章では実際にソフトルアーを使う時の仕掛け(リグ)について解説します。

ノーシンカーリグ
オモリを使わない仕掛け、つまりフックとワームのみの仕掛けです。
使うワームの種類とフックの指し方で特徴が異なります。

組み合わせの例1:ストレートワーム+オフセットフック
主にトゥイッチでミノーのようにダートさせて使うのに適しています。
ミノーでは直ぐに引っ掛かりそうで躊躇ってしまうようなカバーの近くでも恐れずに投げる事が出来ます。
リザーバーなどで木が水面に覆いかぶさっているような場所をスキッピングで狙うような時にはこの組み合わせの独壇場です。

組み合わせの例2:ストレートワーム+マス針
通称ワッキーリグと呼ばれる組み合わせです。
根掛りし易いのが難点ですがトゥイッチすると尺取虫のような動きで大きな波動を生み出し移動距離も少ないので活性が低いバスでも思わずバイトしてしまいます。

組み合わせの例3:グラブ+オフセットフック
これで水面をリトリーブすると、まるで小魚が水面を泳いでいるような波紋が作られる為、遠くからでもバスを引き寄せる力があります。
通称グラビンバズと呼ばれるテクニックです。

組み合わせの例4:シャッドテールワーム+オフセットフック
ウィードのあるレイクでウィードの上をゆっくりただ巻きするとウィードに引っ掛かって抜けたときの動きでリアクションバイトさせやすい仕掛けです。
あまり小さなワームよりも5インチくらいの大きめのワームの方が使いやすいです。

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テキサスリグ
バレットシンカーと呼ばれるオモリを使った仕掛けです。
名前の通り弾丸の形をしていてとにかく根掛かりしづらいです。
その為、カバー周りで使うのに適しています。
ただしあまり細かなアクションをつけるのには向いていないリグですので、ゆっくりと誘いをかけるような釣り方には向いていません。
カバーを狙うときにはシンカーを固定するためのストッパーゴムをつけます。

組み合わせの例1:ホグワーム+バレットシンカー1/2oz+ストッパーゴム
葦際などのシャローカバーを狙うのに最適なセッティングです。
ピッチングで葦際を打っていきます。殆どの場合、着水してボトムについたら直ぐにバイトしますので小細工は不要です。

組み合わせの例2:ストレートワーム+バレットシンカー1oz+ストッパーゴム
密生したウィードやゴミ溜まりの中を狙うのに最適なセッティングです。
この場合も着水してボトムについたら直ぐにバイトしますので小細工は不要です。
琵琶湖で近年この釣り方が大流行していてヘビーテキサスと呼ばれています。

組み合わせの例3:カーリーテールワーム+バレットシンカー1/4oz
水深2mくらいのウィードの上を狙うのに最適なセッティングです。
投げて巻くだけでたまにウィードに引っ掛かって抜けた時にバイトが集中します。
通称マキマキと呼ばれているテクニックです。

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ジグヘッドリグ
フックとシンカーが一体になった仕掛けで、ラバージグなどもこのリグから派生したものになります。
シンカーの形状にはラウンドタイプ、フットボールタイプ、アーキータイプなどがあります。

組み合わせの例1:ストレートワーム+ラウンドジグヘッド1/16oz
中層を狙うのに最適なセッティングです。
連続してシェイクすると中層を漂うように泳ぎます。

組み合わせの例2:グラブ+フットボールジグ3/8oz
ブレイクやディープフラットを狙うのに最適なセッティングです。
アクションはボトムバンピングと呼ばれるボトムを細かく跳ねさせる動かし方やズル引きと呼ばれるゆっくりとルアーの重みを感じながら動かす方法が一般的です。

組み合わせの例3:クローワーム+アーキータイプのラバージグ1/2oz
葦際などのシャローカバーを狙うのに最適なセッティングです。
テキサスリグとの使い分けるポイントとしてはゆっくりとシェイクして誘いを掛けたい時はラバージグ、ラバージグでは引っ掛かってしまうような濃いカバーを狙いたい時はテキサスリグと覚えておくと良いでしょう。

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スプリットショットリグ
スプリットショットと呼ばれる丸いオモリの真ん中に切れ目があるものを使います。
ノーシンカーリグのラインの部分にオモリをつけた状態です。
つまりオモリから先はノーシンカーと同じ状態なのでノーシンカーでは狙いにくいような少し水深のある場所をゆっくり狙いたい場合に使います。
動かし方はズル引きが基本ですがトゥイッチやドラッキングといった使い方も時と場合によっては有力な選択肢となります。

組み合わせの例1:ストレートワーム+トゥイッチ
ボトムでミノーを引いているようなアクションを出したい時に使います。
ひったくるようなバイトが多いです。

組み合わせの例2:カーリーテールワーム+ズル引き
ゆっくりしたナチュラルな動きで、アフタースポーニングの時などバスの活性が低い時には定番の釣り方です。

組み合わせの例3:カーリーテールワーム+ドラッキング
アフタースポーニングの時期にこの釣り方が爆発的に効く場合があります。
ルアーを追ってはくるが止めると食わなくなるという場合にはこの釣り方の独壇場になります。

キャロライナリグ
丸型の中通しオモリを使うという部分以外はスプリットショットリグと全く同じです。 その為ベイトタックルを使用したヘビーキャロライナリグというスタイルで使われる事が多いです。
遠投して広範囲をゆっくり狙う場合に適しています。

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ダウンショットリグ(アンダーショットリグ)
ラインの先端にオモリがありラインの途中にフックがついているリグです。
常吉リグ、アンダーショットリグ、ドロップショットリグなど他の呼び方をされる場合もあります。
ピンスポットでのシェイクや中層スイミング、ドラッキングに適したリグです。
シンカー部分をストラクチャーに引っ掛けた状態でラインを張ったり緩めたりする事によって同じ場所で延々とアクションさせる事も可能です。

組み合わせの例1:ストレートワーム+マス針
通称ダウンショットワッキーリグ。
ピンスポットでの1点シェイクや中層スイミングに適しています。

組み合わせの例2:ストレートワーム+オフセットフック
根掛かりしにくくドラッキングに適した組み合わせです。

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ネコリグ
マス針でワッキー掛けにするのですが他のリグと違いフックがワームと平行になるように刺します。
主にストレートワームを使いワームの頭にネイルシンカーと呼ばれる反しのついた針のようなオモリを差し込んで使います。
動かし方はボトムバンピングがメインでまるで小魚が底をついばんで餌を食べているかのような動きを演出する事が出来ます。
マス針を使っていますがフックポイントが必ずボトムと反対方向を向くので意外なほど根掛かりしにくいです。
ボトムから中層までオールラウンドに使えるので最近ではライトリグといえばこれを使う人が多くなりました。
ルアーはスワンプクローラーを使うのが定番です。

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フロリダリグ
フロリダシンカーというバレットシンカーにワームを固定するスクリューのようなものが付いているオモリ使う仕掛けです。
テキサスリグにシンカーストッパーをつければほぼ同じなので最近はあまり使う人を見なくなりました。
ワームのずれが気になる方は使ってみると良いかも知れません。

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