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アマチュア無線 CWからデジタル通信へ

FT8トラブル編FT8 TROUBLE

World Wide Digi DX コンテストに参加する設定

 WSJT-Xは、以下の(1)、(2)を参照して頂ければ設定できます。

(1)設定の詳細の特別な運用を有効にする
 WWデジタルコンテストの設定を行い、OKをクリックします。これで、WWコンテストモードになりました。このモードにすると、コンテスト・ログ画面がポップアップされます。
 

(2)画面に「WW DIGI」が表示されます
 この状態でCQ WW XXXXXの局をコールするとコンテストナンバーがグリッドロケーターになりました。周波数は、手動で無線機の周波数を指定周波数に移動しました。(赤色表示)
 


FT8運用で高調波が出ていると指摘を受けました

 JTDX / WSJT-Xで設定の無線機の項目で、スプリット操作にて「Fake it」や「疑似スプリット」にすれば解決できます。 送信時に周波数をシフトさせて倍音信号をフィルターにかけて出さないようにします。送信時に周波数が変動するのは正常です。 これをやれば高調波を出さずにすみますし、3kHz内のどこを選んでも出力も安定するとの事です。
 (1)高調波(倍音)
 高調波(倍音) がかなり強烈に発射されている。ALCとか出力の問題ではありません。WSJT-X / JTDXともに高調波を防ぐ手段があります。
 

(2)JTDXの対策設定
 設定の無線機の項目で「Fake it」設定にすれば解決できるようです。
 

(3)WSJT-Xの対策設定
 設定の無線機の項目で「疑似スプリット」設定にすれば解決できるようです。
 


WSJT-XとJTDXをその日の気分で使い分ける

 Windows 10 Proで、ファイルのハードリンクでWSJT-XとJTDXをその日の気分で使い分ける方法です。使用したコマンドは、fsutil hardlink create になります。

 ・Windows 10 Pro バージョン 21H1
 ・fsutil hardlink create <newfilename> <existingfilename>
 ・自己責任で実行をお願いします。
 (1)左下のスタート(ウィンドウボタン)を右クリック --> Windows PowerShell(管理者)をクリックして、Windows PowerShell画面を表示する。
 

(2)WSJT-Xをメインで使用していたので、WSJT-Xのwsjtx_log.adiとwsjtx.logからJTDX用のwsjtx_log.adiとwsjtx.logをハードリンクで作成する。

#wsjtx_log.adi
fsutil hardlink create C:\Users\xxxxxxxx\AppData\Local\JTDX\wsjtx_log.adi C:\Users\xxxxxxxx\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi

#wsjtx.log
fsutil hardlink create C:\Users\xxxxxxxx\AppData\Local\JTDX\wsjtx.log C:\Users\xxxxxxxx\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx.log

※「xxxxxxxx」は、ユーザー名になります。
 

(3)JT_LinkerでWSJT-XとJTDXから両方設定している場合、どちらかで交信成立すると2回同じログが発生します。このため、JTDXからの設定を削除しました。


IC-705 FT-8 WSJT-Xの設定は

 IC-705でFT-8を運用するためのWSJT-Xの設定を以下の条件で確認出来ました。

 ・IC-705のファームウェア・バージョンは、1.20
 ・WSJT-Xのバージョンは、V2.2.2
 (1)IC-705の「SET」->「外部端子」->「CI-V->CI-Vアドレス」を選択し、88hに設定する。
 ちなみにCI-Vボーレートの設定は無いようです。
 

(2)WSJT-Xで「Settings」を開き、無線機にIC-7100を指定します。
 このバージョンの無線機設定には、IC-705がありません。
 ボーレートは、ここでの設定が有効になるようです。
 シリアルポートのCOMxxは、パソコンのディバイスマネージャーでポート番号を確認します。
 


選択周波数をWSJT-Xに追加するには

 144MHz、430MHz、1200MHzでFT8を運用するには、WSJT-Xに選択する周波数を追加する必要があります。
 (1)WSJT-Xで「Settings」を開き、「Frequencies」タブをクリックし、以下のようにセルを選択します。
 

(2)選択したセル上で右クリックすると以下のウィンドウが表示されるので、「Insert」を選択します。
 

(3)ポップアップウィンドウが表示されたら、周波数を入力します。周波数を入力し「OK」をクリックします。
 <追加した周波数>
 1.9MHz   1.909MHz   (FT8 国内)
 3.5MHz   3.531MHz     (   〃  )
 7MHz    7.041MHz     (   〃  )
 144MHz   144.460MHz   (   〃  )
 430MHz   430.510MHz   (   〃  )
 1200MHz   1296.60MHz   (   〃  )
 

 (4)全て入力が終了したら「OK」をクリックして「Settings」を閉じて完了です。
 


古い無線機でFT-8を受信するには

 パソコンと以下のソフトが必要となりますが、ひと昔前の無線機でもFT-8を受信することが出来ます。ノイズの中から海外のコールサインが次々と表示されるので、きっと交信したくなると思います。

1.WSJT-Xソフトをダウンロードしてパソコンにインストールします。
2.無線機のヘッドホン端子(音声出力)とPCの音声入力端子をオーディオケーブルで接続します。
3.無線機のモードをSSB (USB)モードにして周波数を合わせると受信データがデコードされパソコンの画面にコールサインなどが表示されます。(CAT通信が出来ないので、周波数は手動設定となります。)
 (1)WSJT-Xソフトをダウンロードしてパソコンにインストールします。
   Windows用をダウンロードしてパソコンにインストールします。
   ・32bit CPU : wsjtx-2.1.2-win32.exe
   ・64bit CPU : wsjtx-2.1.2-win64.exe
 

(2)Modeを変更します。
  Modeのディフォルトは、FT8になっていません。このままではデコード出来ないのでFT8に変更します。
  ※Settingは設定しなくても受信は出来ると思います。   
 

※ノートパソコンのマイクから無線機のスピーカー出力音を入れてもデコードしてました。

 <FT8の主な周波数>
 3.5MHz 3.573MHz
  7MHz 7.074MHz
 10MHz 10.136MHz
 14MHz 14.074MHz
 18MHz 18.100MHz
 21MHz 21.074MHz
 24MHz 24.915MHz
 28MHz 18.074MHz
 50MHz 50.313MHz

※上記の方法で受信できると思います。お試しください。


FT-817でFT-8を運用するには

 FT-817でFT-8を運用するには、SCU-17 (USBインターフェースユニット )とCT-62 (CATインターフェースケーブル)を購入すると比較的簡単に実現可能です。両方で2万円ぐらい費用が掛かります。受信のみ実施したい場合は、これらのインターフェースは必要ありません。SCU-17があればYAESUの少し前の無線機でもFT-8の運用が可能になると思われます。アマチュアですので、いろいろとカットアンドトライでやってみます。

 @パソコンとSCU-17 は、USBケーブルで接続します。電源もこのUSBケーブルで供給されます。
 ASCU-17 とFT-817は、DATAコネクターとACCコネクター経由で接続します。
 B送信機は改造せず、パソコン操作でデータ通信を行います。

 ※運用には、変更申請が必要となります。
 (1)SCU-17 (USBインターフェースユニット )をFT-817の上に置いてみました。
 SCU-17は、FT-817の半分弱のサイズ感です。SCU-17からは、ケーブルが3本出ています。
 

(2)仮想COMポートドライバーのダウンロードとインストールを行います。
  ドライバーソフトは、付属マニュアルにあるWebサイトからダウンロードしインストールします。インストール完了後、USBケーブルをパソコンに接続します。正常にインストールが完了すると以下のように仮装COMポートが表示されます。COMポートの番号は、インストールするパソコンによって変わってきます。以下の例では、COM4とCOM5にアサインされています。
 

 (3)正常にドライバーがインストールされるとスピーカーUSB Audio CODECが追加されます。
   送信用(Output)に使用します。
 

  (4)正常にドライバーがインストールされるとマイクUSB Audio CODECが追加されます。
   受信用(Input)に使用します。
 

 (5)CAT通信の設定を行います。CAT通信では、周波数の移動や送信をコントロールします。
   <FT-817側の設定>
   @ファンクション14 CAT RATE CAT運用時の通信速度の選択 9600bpsを選択します。
    ディフォルトは、4800bpsとなっています。
    4800bpsを選択する場合は、パソコンも4800にします。
    (4800bpsは、切替動作が遅い感じです。38400bpsは、動作が不安定な感じです。)
   Aファンクション26 MODE DIGモードの設定 USER-Uを選択します。
    運用時のモードは、DIGモードを選択します。

   <パソコン側の設定>
   @Rigは、FT-817を選択します。
   ASerial Portは、ドライバーインストール時の若い番号COM4を選択します。
   BBaud Rateは、9600を選択します。
   CData Bitsは、8bitを選択します。
   DStop Bitsは、2bitを選択します。
   EPTT Methodは、CATを選択します。

  ※接続テストは、「TestCAT」をクリックします。再度「TestCAT」をクリックすると解除。
   「TestPTT」をクリックして送信モードになればOKです。
   再度「TestPTT」をクリックすると解除。
 

 (6)Soundcardの設定を行います。
  受信用(Input)および、送信用(Output)にUSB Audio CODECを指定します。
 

 (7)WSJT-X-2.2.2でFT-817が動作しなくなった。
   下図のように無線機エラー Hamlibエラーが表示されてCAT通信がエラーとなった。
 

・ドライバーソフトを削除して再インストールしても動作しない。
 (COMxの番号は上がっていく)
・古いバージョンに戻すと動作した。
・WSJT-X-2.2.2では、下図のように無線機をFT-857に指定すると動作した。
 


JTAlertでDXCCを管理するには

 DXCC Entitiesは、コールサインを聞いても見ても全部はわかりません。そこで、コンピューターに未交信のEntitiesを教えてもらうと便利です。運用時に未交信のDXCC Entitiesを検出すると、コールサインの黄色表示と「DX」の音声出力でお知らせします。「DX」が聞こえたら、黄色表示のコールサインをクリックすれば、DXCC Entitiesが増える事になります。このようにしてJTAlertでDXCC Entitiesを管理することが出来ると思われます。
 (1)JTAlertのSettingsからManage Settingsをクリックします。
 Wanted DXCCを選択して、Wantedを検出した場合の音声出力を設定します。
 @Defaultで_DX.wavを設定します。Testをクリックすると「DX」と音声出力されます。
 

(2)Any Bandの設定を行う。
 各バンド毎にも設定できますが、面倒なのでAny Bandで設定しました。
 @一旦、全部のDXCC EntitiesをWantedへ移動します。
 Aすでに交信したDXCC EntitiesをNot Wantedへ移動します。
 

 (3)未交信のDXCC Entitiesと交信が完了した場合
 JTAlertのSettingsからWanted DXCCをクリックします。
 

 (4)交信したDXCC EntitiesをWantedからNot Wantedへ移動します。
 交信したら自動で移動できるかわからないので手動で移動します。
 これで交信したDXCC Entitiesが33から34へ1つ増えました。
 未交信DXCC Entitiesは、まだ306もあります。先は長いですね。
 


JTAlertでStation Callsignが変更できない

 JTAlertをインストールした時のコールサインから別のコールサインにCallを変更してもStation Callsignが変更されない。JTAlertをすべてアンインストールして、再インストールしても変化が見られなかった。
  • 対処方法
以下の手順でStation Callsignが変更できました。

(1)JTAlertを停止する。
(2)C:\Program Files (x86)\HamApps\JTAlertの中にある「ChangeStationCall.exe」を実行し、新しいコールサインを指定する。
(3)JTAlertを起動すれば、左上のコールサイン表示が変わったことが確認できます。
(4)動作させるためには、再設定が必要です。


JTAlertで音声が出力されない

 JTAlert、Databases、Soundsをインストールしたが、音声出力されない。インストールしたソフトをアンインストールして、再インストールしても変化が見られなかった。


  • 対処方法
 Windows10を初期化し、ログインユーザーを英語表記に変更した。その後、すべてのソフトをインストールしたらJTAlertで音声が出力されるようになった。原因はよく分かりませんが、Windows10のユーザーが全角だとNGになるのかもしれません。
 CQを検知したとき、「CQ」と音声出力があると分かりやすいですね。また、相手局をコールして応答があるとチャイム音で知らせしてくれるので便利です。


IC-7300側の入力レベルを調整するには

 USB変調入力レベルを設定します。
  ※事前にPCのサウンド設定で「再生」レベルを設定しておきます。
 レベルを上げすぎるとオーディオ段階で歪んでしまう可能性があります。
 (1)「MENU」ボタン→「SET」→「外部端子」→「USB変調入力レベル」と進みます。
 

(2)「USB変調入力レベル」をタップします。
  「+」「-」をタップしてIC-7300の変調入力レベルを調整します。
 
 USB変調入力レベルを変化させると送信出力も変化します。
本体の「MULTI」ツマを押して「RF POWER」のメニューを出して確認できます。


PC側の出力レベルを調整するには

 PC側のサウンドの出力レベルを調整します。
(1)「コントロールパネル」→「サウンド」を開きます。
(2)スピーカー」の「USB Audio CODEC」なっていることを確認します。
(3)「プロパティ」を開きます。
 

(4)「レベル」タブを開きます。
(5)「スピーカー」のレベルを適当な値に調整します。画面では「50」に設定してあります。
   レベルを上げすぎるとオーディオ段階で歪んでしまうことがあるので注意が必要です。
 


パソコンから送信すると回り込みでソフトが動作不能となる

 実際に送信してみると回り込みでソフトがダウンして動作不能となる事象が発生しました。
1・下図の「Tune」をクリックすると送信状態になります。
2.下図の「Pwr」で送信レベルを調整してALCが振れないように調整します。
3.バンドを変えて各バンド大丈夫か確認してみる。
 


  • 対処方法
 IC-7300は、フェライトコア付き、A-BタイプのUSBケーブルに交換することで動作不能となることは解消できました。 IC-705は、フェライトコア付き、micro-BタイプのUSBケーブルを使用しました。これでもダメな場合は、パッチンコアを付ける、さらにUSBケーブルにコアを巻き付けて様子をみるなど・・
 


パソコンと無線機の接続を確認するには


1.WSJT-XのSettingsの「Radio」で、接続が正常であれば、「Test PTT」をクリックするとIC-7300が送信状態になることが確認できます。もう一度「Test PTT」をクリックするとIC-7300が受信状態に戻ります。
 


パソコンと無線機の接続でエラーとなる

 

 USBドライバーが正常に動作しない。
 1.USBデバイスが認識されない。
 
 
2.WSJT-XでRig Control Errorが表示される。
 


  • 対処方法
1.パソコンを再起動して動作を確認してみる。
2.ドライバーを一旦削除して再インストールしてみる。