PHOTO LIBRARY 2000 - Jul. 「バリ」


●概要

今回はバリ島です。10年ほど前に単なる観光で行ったバリでしたが(当時はダイビングするなんて考えもしなかった)、その時はレンタカーを借りて島を1周するなどして充実した旅行でした。そして久々にやってきたバリ島ですが、今回はガラリと趣向が変わって、ひたすら一定の場所に潜りにきたという感じです。場所は、バリ島の最西端にある「ムンジャガン島」および「シークレットベイ」です。いずれもマクロ系の生物に事欠かない場所です。ムンジャガン島沖へは右の写真にあるような、小さなボートでダイビングポイントまで移動します。シークレットベイはサービスのすぐ近くが海というビーチポイントです。雨季の割には天気にも恵まれていろいろ面白い旅行でした。 [拡大画像サイズ:26KB][スライドショー][陸上編レポート]  
「ムンジャガン島沖にて」:26KB

【1】ニチリンダテハゼ

まずはムンジャガン島です。ポイントはムンジャガン島への上陸地点のひとつである「POSU」。いきなりピグミーシーホースに出会う。しかし、写真はイマ3くらいでした。このあたりはハゼも豊富で、ヤシャハゼとかギンガハゼとかメタリックシュリンプゴビー(ゴビーはハゼのことですね)とかいろいろいるんですが、ここではなんとか撮れたニチリンダテハゼを出しときます。シパダンのニチリンダテハゼとあんまり変わりませんね。 [拡大画像サイズ:41KB]  
「ニチリンダテハゼ」:41KB
「ピンクスクワットロブスター」:45KB 【2】ピンクスクワットロブスター

次にムンジャガン島とバリ島の間の海峡?にあるポイント「Coral Garden」「Silk Load」「Garden Eel」といったあたりのポイントです。地形が地形なのでガンガン流れています。入っていきなりイソマグロが。しかしマクロレンズなので撮れない。仕方がないのでマクロに徹します。カイメンの中にピンクスクワットロブスターがいました。初めて見ました。しかし、ピント合わせが難しくこんな風になってしまいました。[拡大画像サイズ:45KB]  
【3】ガーデンイール遠景

その名の通り、ポイントは「Garden Eel」です。全体に砂地っぽい地形です。相変わらず流れは強いがウメイロの群れが美しい。そして、すこし泳ぐとガーデンイールの丘が現れます。ここのガーデンイールの群れの規模はなかなかすごい。ちょうど、ムーミンに出てくるニョロニョロみたいな感じで、多数のガーデンイールが流れに揺れています。写真を拡大していただくとその感じが少しわかると思うのですが、実際にはもっと群れていて延々と群れが展開されている感じです。写真に撮ろうとすると手前のガーデンイールは殺気を感じて隠れてしまうので、難しいところです。[拡大画像サイズ:18KB]  
「ガーデンイール遠景」:18KB
「ミノカサゴの仲間」:46KB 【4】ミノカサゴの仲間

「Garden Eel」ポイントの近くと思われ。図鑑を見たところミノカサゴの仲間っぽいのですが、正確な名前はわからず。胸鰭の赤色と青色が鮮やかで美しいので、つい載せてみました。[拡大画像サイズ:46KB]  
【5】ヘコアユの一団

今度は流れが変わって「Garden Eel」ポイントに向けて流す。浅場で、ヘコアユの一団に出会いました。日本の海にもいるのですが、あんまり見たことがありません。久々に見ました。ヘコアユはなぜ縦になって泳ぐのか不思議なのですが、群れ全体が移動するときは、写真の左側のように端から伝播するように横になって移動します。個々の動きはDBソフトのフラッピーみたいな感じか。なんとも奇妙な魚です。[拡大画像サイズ:30KB]  
「ヘコアユの一団」:30KB
「コブシメ」:36KB 【6】コブシメ

ポイント名を失念しましたが沈船ポイントに行ってきました。なんと40m以上の深さまで潜ったような気がします。で、当然、後半は浅場で時間を稼ぐわけですが、その時このコブシメに会いました。結構大きい。でも普通のコブシメです。追ったらゆっくり逃げていきました。と言うか、逃げるというよりは避けられただけか。[拡大画像サイズ:36KB]  
【7】クラゲの仲間

これも上記のポイントの近く。浅場です。しかし、流れが強くてどこかに掴まっていないと流されてしまう。と、ここで今まではあんまり見なかったクラゲがバンバン流されてきました。直径20〜30[cm]くらいありそうなちょっと大きなクラゲです。ほとんどくっつくくらい近くで撮ったんですが、フィッシュアイだと結構遠くに見えますね。[拡大画像サイズ:23KB]  
「クラゲの仲間」:23KB
「モヨウフグ幼魚」:32KB 【8】モヨウフグ幼魚

ここからは「シークレットベイ」です。マクロハンティングのポイントとして有名なところです。水深10mに満たない砂地という地形です。雑誌等ではさかんに宣伝されていた場所ですが、私の感想としては来る人を選ぶポイントだと思いました。つまり、珍しい魚についての知識が豊富で、かつ珍しい魚をマクロ撮影するのが目的という人にはピッタリというポイントです。私はそれからはちょっと外れるかなという感じだったのですが、まあ、まずは1枚ということで左の写真です。被写体の位置が悪いのですが、ピントがまあまあだったのはこれだけでした。 [拡大画像サイズ:32KB]  
【9】ツノカサゴの仲間

これ、すごくレアらしいです。しかし、悲しいかなそれほどレアな魚とは知らず、適当に数枚撮っただけでした。ツノ?で目が隠れてしまっているのですが、ピントがマシだったのはこれくらいだったのです。ここのポイントは粗い砂の砂地にタイヤ等のゴミが落ちていて、そのゴミをつついたり、動かしたりすると魚がごそごそ出てくるというパターンが多いのですが、こいつはペアで砂地にちょこんと鎮座していました。いつでも現れていそうなムードなんですが、そうではないらしい。[拡大画像サイズ:34KB]  
「ツノカサゴの仲間」:34KB
「ヘコアユ拡大」:13KB 【10】ヘコアユ拡大

ここにもヘコアユがいました。でも、あまり群れていませんでした。しかし、ここのヘコアユは近づいても逃げません。いわゆる「良い子」ってやつです。魚も各々性格があって、すぐ逃げてしまう者と、近寄られても平気という者がいますね。まあ、後者は少ないのですが。ところでこの写真、縦横を間違いました。ヘコアユは縦に泳ぐもんですからね。[拡大画像サイズ:13KB]  
【11】イソギンチャクエビ

ここのポイントは、洗濯機のホースくらいありそうなゴカイのような長細い生き物が、そこかしこに転がっています。下手に着底すると、そいつらに触れてしまいそうなので、慎重に避けながらイソギンチャクに近づきます。写真は部分的にちょっとブレてますね。シャッタースピードが遅すぎたかな?ここは透明度もイマイチでバックを水で抜く気もしないのでシャッタースピードは速めでよかったかも。[拡大画像サイズ:25KB]  
「イソギンチャクエビ」:25KB

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