まさに怒濤の宮古島旅行!

「9月の連休に沖縄の宮古島へ行くんですよ。」
「へ〜、ええなあ!」
「ええなあっ!て、ちゃんとメンバーに入ってますから!」
「えっ、そうなん!?」
と言うわけで、沖縄の宮古島へ行って来ました。先週の北海道の無念の歴舟川と連チャンなのだ。
 先週は、フリース着て震えていたのに、今週は南の島でシュノーケリング!大丈夫なのか?身体と財布は?

 メンバー総勢11人。現地で「社員旅行ですか?」って聞かれたけど違います。最初に配属された部署で、釣りやスキー等趣味が似ていて遊ぶようになったメンバーだ。転勤してみんなバラバラになったけど仲良く遊んでる。参加できないメンバーもいたのでホントはもっと多いんだけど。
 ひろはその中でも最年長クラスだ。おっさんというわけですな。

 久しぶりにあったメンバーもいて、話が弾んだ。だが、今回のツアー中の失敗談は、このHPのネタになってしまうという事は、K以外知る由もなかったのであった。このメンバーは数々の伝説を残しているが、それはボチボチと暴露することにしよう。ふっふっふ。

 台風14号が宮古島付近で停滞していて、飛行機が飛ぶかどうか危ぶまれたが、とりあえず当日空港に集合。なんとか飛ぶようだ。この時期、直行便が満員で那覇経由である。

早速カキちゃんの大ボケ
 那覇から宮古島へ向かう機内に乗り込む時に早速、カキちゃんがボケてくれた。搭乗チケットに書いてある27番ゲートの「27」と座席番号を間違えたようだ。27番台の座席まで行ってから
「えっ、普通チケットに27のAとか書いているんちゃうん?」
席番号のアルファベットが無いのに気付き、苦笑いしながら、すごすごと戻ってきた。
 宮古島行きの飛行機は小さく通路が真ん中に一つしかないので、乗客の通行を邪魔することおびただしい。
「すんません、通してくださーい。」
 みんなの流れに逆らって戻ってくるカキちゃん、乗客の皆さんにむっちゃ迷惑だ。爆笑である。

 カキちゃんにHPに乗っける旨、宣言すると「名前だけは勘弁してください。」というのでプライバシー保護のため仮名にしております。彼は非常〜に珍しい名前で大阪府内に1軒しかないので、誰だか簡単にばれてしまうのだ。でもここまで書くと判る人には判ってしまうかも。

 宮古島に到着すると、小雨、強風。タクシーに分乗して東急リゾートへ向かう。タクシーの初乗りが390円と安いのでビックリ。島内では公共の交通機関がないので、タクシーが安いとホント大助かりだ。

 風が強いのでホテルの玄関周りに3階分くらいある巨大なシャッターが下りていて、なんか、厳戒態勢である。先週の北海道の歴舟川もずーっと雨だった。増水して結局、歴舟川をカヌーで下ることはできなかった。うーん、やっぱり俺が雨男なのか?いやひょっとしてKなのか。

嵐の宮古島!
 早速着替えて、ビーチへ向かう。女の子チームは見学。何故って、寒いんだもん!太陽が出ずに、小雨強風だと体感温度は結構下がってしまう。寒い〜。どこが南の島やねん!しかも、ビーチは荒れ狂う冬の日本海状態。海の色は確かに青い、青いよ。でもディープブルーやん…
 鳥肌を立てながら、果敢にも大波に挑戦。「むっちゃ冷た〜い!」が水に浸かってしまえば、かえって水から外に出られなくなった。

 いや〜波の力ってすごいっすね、体ごと持って行かれますな〜。立ち上がってくる波に飛び込むと体中揉みくちゃにされる。腰の周りの脂肪に効くかも。その揉みくちゃ感が心地よく面白かった。
 ウオッ−っと叫びながら、何回もチャレンジしていたが、そのうち雨が強くなってさすがに撤収。暖かいシャワーが気持ちいい事この上ない。こんな調子で明日のシュノーケリングは大丈夫なんかなあ?
 ロビーの台風情報では、まだ強風圏域に宮古島は入っている。ま、明日は明日。何とかなるやろ。

沖縄の海のヤバイ奴ら
 朝起きてみると、昨日よりはマシだ。雨はやみ、風も穏やかになりつつある。ホテルの玄関に出て驚いた。締まっていた巨大なシャッターが全部巻き上げられ、開放感が何とも言えない。そうかこんなカッチョいいホテルだったのか。なかなかええとこやん。

 迎えに来たシュノーケリングのインストラクターに連れられ、風裏のビーチへ向かう。風は弱まってきているが、曇り空だ。このビーチは珊瑚礁に囲まれた環礁になっており、波は穏やかだ。
 インストラクターのお姉さんが言うには、沖縄の海には気を付けなければならない生物が何種類かいるという。すなわち、ハブクラゲ、ヒョウモンダコ、アンボイナとかいう貝、ウミヘビの4種である。そういえば、宮古空港のカウンターにも観光客への注意喚起のでっかいポスター貼ってたなあ。

 ハブクラゲって名前からして、もう既に十分にやばそうやん。ハブって名前が付くほど毒が強くて危険なんやろう。

 普段は黄色い豹柄だが、興奮するときれいな青に変わって攻撃してくるのがヒョウモンダコである。タコのくせに猛毒を持っているヤなヤツだ。

 アンボイナは赤道付近のは強烈だが沖縄付近のはちょっとましだそうだ。アンボイナの毒は神経毒で神経伝達物質の受容体に作用するらしく、効果が出るのが異様に速いと聞く。1/1000のミリセカンドの世界とか。刺されても全然痛くないらしい。何故って、痛いって神経が脳に伝える間もなく死んでしまうから…

 一番ましなのがウミヘビみたい。それでも、コブラの5倍くらいの毒を持つ。怖すぎ!でも、口が小さいので、蛇のように顎がはずれて大きいものに噛みつくということができない。また、以外と気が弱いので、こっちから、ちょっかい出さない限り心配ないということ。こっちに向かって泳いできても、人間に気付くとウミヘビが逃げるってさ。

 ビーチの入口の看板に大きく、こう書いてある。「ハブクラゲに注意しましょう。」
 刺されたときには、酢酸を、つまりお酢ですな、どばーっとかければ症状が緩和されるそうな。
 でもな、ビーチでお酢を持っているやつは、あんまりおらへんやろ。それともなにか?沖縄の人は海水浴に行くのに
「ちょっと、あんた。海水浴に行くんやろ、お酢は持ったんか?」
「あっ、忘れてた。危ないとこや。」
ってな会話をしてるんかいな。
「痛ーっ、ハブクラゲに刺されたー!。」
「何っ!こんなこともあろうかとお酢を持ってんねん。」
「ほんまかいな!助かったわ。」
なんて事はないやろな、やっぱし。

「環礁の中にはハブクラゲは入ってこれないようです、たぶん。よくわからないものにはむやみに手出ししないで下さい。刺された人って、私達もまだ見たことないんですよね。一度見てみたいと思いません?えっ、ウエットスーツですか?そりゃあ着ているとやっぱり安全ですよ。」
とライフジャケットだけのひろ達はウエットスーツを着たインストラクターのお姉さんから、にこやかな説明を受け、ソーセージを片手にシュノーケリングを始めたのだった。

シュノーケリングに挑戦
 水面に顔を着けると驚きの世界。子どもの頃から和歌山の磯でシュノーケリングはしていたのだが、やっぱり違う。まさに熱帯魚が乱舞している。それにビーチから見て、てっきり岩だと思っていたのが全てサンゴだったのだ。さすが宮古島。
 みんなの「すっげー!」、「うわっ、でかっ!」、「可愛い!」といった声が聞こえる。

 ソーセージに魚が寄ってくる。小さくちぎるとすかさず、ベラが突進してきて、奪っていく。あれはなんやろ、小さな、真っ青な魚が集まっている。ルリスズメダイかな。その可愛い魚にソーセージをあげたいのに、すぐベラが奪っていく。くっそー、可愛い気が無いなあ。

 気を取り直して、指ですりつぶすようにすると、関西で言うスズメダイが、わーっと群がってきて、前が見えないほどだ。すぐ横にKがいる。雲間から、時折きらめく陽射しの中で、体中ライトブルーのスズメダイに包まれているKの姿。絵ハガキのようでむっちゃ可愛かったなあ、魚たちが。

 よしべえの声がビーチに響いた。「ふおーっ!ウ、ウミヘビやー!」
彼は、2年前、宮古島でウミヘビに追いかけられるという貴重な体験をしているのだ。感動の再会、涙の御対面となったのだ。良かった、良かった。

 よくCMのロケで使われるという岬で昼食にした。左は東シナ海、右は太平洋という雄大な景色だ。昼食後別のビーチへ移動し、シュノーケリング再開。こっちのビーチの方が魚の種類が多いように思える。

 インストラクターのお姉さんが、ふぐを見つけた。威嚇しようと水を飲み込んでぱんぱんに膨れている。プニプニ感が面白く、みんなのいいおもちゃになっていた。
「いや、堪忍して。」と悶えているフグをよしべえが手のひらでもてあそんでいると、空気を飲み込んだらしく、上半身?を下に、下半身?を水面上に出して逆さになって浮いている。胃の中の空気が透けて見える。潜ろうとして一生懸命に尾ひれを空中でピチピチと振る姿が可愛く、可笑しかった。

 よしべえが巨大なまこを見つけ、グッチーの頭に乗っけて、「チョンマゲ」などアホなことをしてみんなで大笑い。グッチーにはグァム島でのなまこ伝説があるのだが、それはあんまりなので秘密にしておこう。どうしても知りたい人は hiro_and_k@hotmail.com まで。

夜のお散歩
 夜にホテルの周囲をみんなで散歩した。すぐに道ばたでカニを発見。手のひらくらいの大きさ。結構でかく、挟まれたら痛そうなハサミだ。ヒキガエル、巨大なカタツムリも発見、アフリカマイマイというらしい。
 結局、この3種類は道ばたに幾らでもいた。10mに1匹の割合で、カニかカエル、巨大なカタツムリがいる。すごい生息密度だ。

 闇に目が慣れてきたら青白い小さな光が‥なんと蛍を発見。本土のよりも小さく、点滅はあんまりしない。宮古島では5月頃から10月頃まで見られるようだ。藪を覗くと結構光っている。

 空を見上げると何かが飛んでいる。飛びかたからしてコウモリだと思うが異様にでかい。そのくせ音は全くせず、ヒラリヒラリと夜空を舞っている。ひろは座布団くらいあると思うのだが、みんなは、そんなに無いという。うーん、誰か教えてくれ。

南の島は雨でも、良かった
 いやー宮古島の海、本物の熱帯魚が間近に見られて感動しましたねー。 なんでも釣行記 のネタにしようと釣り道具を持ってきたのだが、あんまり感動したので、さすがに竿は出せなかった。今度来るときはパヤオでシイラでも攻めてみたいものだ。

 曇り空でもさすがに沖縄、ちょっと日焼けした。池ちゃんは、足首から上を日焼けして、白い靴下を履いたようになってて笑える。
 郷土料理の店での夕食も美味しかった。酒飲みチームと飲まないチームで頼んだ料理が全く違うのがおかしいもんだ。ヤギのタマ刺しなんて珍味もいただきました。

 リゾート地というものは初めてだったが、なかなか良かった。天候はイマイチだったけど、のんびりできたな。いつも、キャンプばっかりやからなあ。Kも喜んでいたみたい。また、天気のいいときに宮古島に行きたいなあ。あー面白かった。
 大阪までの機内で伊藤ちゃん&なおちゃんが、ずーっと、くすぐり会って、いちゃついていたことも一応報告しておこう。

 幹事さん、どうもお疲れさまでした。

Kのひとりごとvol.5「宮古島でも雨だった・・」を聞きに行く