まず始めに言っておこうと思うのだが、このコースを走ろうと思ったのは、 某T◯Sの番組”世◯遺産”という番組で紹介されたのを、知り合いが見ていたことからはじまる。 そこで、”すばらしい!”と感じたその勢いで行くことになった。テレビでみた映像をなまで見たいと思う一心であった。 そのため、”巡礼の道”というものがどういうものかを全く知らずにいってしまった。 まあそれが、幸福と不幸の始まりであった。
MEMORYのところは、特に印象の強かった所です。
コースはブルゴスからサンチアゴまで走りました。
ここが、我々の出発したブルゴスの象徴とも言えるcatedral(大聖堂)である。
世界遺産にも登録されており、とても大きく、街の中でもひときわ目につく建物である。
旅行前の下調べで、とにかく壮大なスケールであることは知っていたが、ちょっと甘く見ていた。
ここで、はじめてスペインのcatedralを見たのだが、ここまで、大きいとは思っても見なかった。
と言うのは、この写真ではおわかりいただけないのが残念だが、周りの家並に対しての比率がすごく大きいのだ。
catedralの内部もスケールが違った。すごく壮大であった。このとき、この国の教会と日本の寺社と違いを思い知った。
それは、教会というものが、とても人々の暮らしに密着しているものであるということだ。
さればこそ、こんなに街に対して大きいものを建てたのであろう。このことは、この旅行中どの街でも思わされることとなった。
残念だったのは、catedralが工事中で、その全貌を見れなかったことです。
この写真は、ブルゴス市内のとある場所です。実にヨーロッパらしい(個人的偏見だけれど)場所なので記念の撮りました。
結構きれいにとれたと思う。お気に入りの一枚です。
しかし、こんな綺麗な場所は、これから当分見ることができないとはこのとき微塵も感じていなかった。
ブルゴスを出て5、6km位行った所です。まだこの辺は道もしっかり鋪装されていて実に快適に走っていた。
上の写真と天気が違いますが、出発してすぐに雨が降り出したもののすぐに止んでしまい、その後急速に回復していった。
実にラッキーだと思いながら上機嫌で進んでいった。
ここは、ブルゴスでて次の町です。町というか集落といった方が近いかもしれません。
この先にはこのような小さい集落がいくつも存在しました。
しかし、昼間はほとんどの人が仕事にいってしまって、町の中には、ほとんど全くと言って好いほど人がいませんでした。
ほんとうに、気味が悪いくらいでした。
MEMORY
ここについた頃は、もうお昼になっていた。私達は何も気にせずお昼ご飯は、ついた所の町で調達すればよいと考えていた。
「いくら何でも町なら人が住んでいるのだから、食堂もしくは食料を売ってる店の1軒くらいはあるだろう。」と何も疑わず考えていた。
これを裏切られたのです。上の写真のところでも書いたが、町には人が居ないのだ。だから、店などは必要無いようなのである。
この時私達は、食料など全く持ってなく、ハッキリ言って焦った。自転車に乗ってる人ならお判りかと思うが、
お腹が空き過ぎると足がまわらなくなり自転車を漕ぐことができなくなる。どうしようかと途方に暮れていたが、
さすがは、”巡礼の道”! 神様は必ず私達のそばにいます。
なんと、ちょうど目の前を、この町に食料を売りにきていた自動車が通っていったのである。
この写真で食べているのは、そこで買ったものである。ほんとに、小説にでもでてきそうなくらい、奇跡的な場面でした。
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