小田急線「特急ロマンスカーあさぎり
3号」 JR東海サロハ371-101グリーン席 2009年5月2日 (2009年5月16日公開)「鉄道旅行記
2009年春」 からのシングルカット箱根へ行くにあたって、町田から松田まで「特急あさぎり
3号」のグリーン席に乗車した。
町田
10:48→松田(所定)11:27 「特急あさぎり3号」 JR東海371系電車7連 サロハ371-101(運転区間:新宿
10:20→沼津12:17)
小田急と
町田ではなんと、小田急ロマンスカー
7000形(LSE)の旧塗装復元7004F編成との夢の競演が実現した。なお、乗車前には「あさぎり3号」は満席だと案内された。連休期間中の乗車なので、私は4月中にきっぷを買っておいた。
JR東海所属でたった1編成だけの371系で小田急線内を行く。小田急20000形(RSE)の特別席(スーパーシート)は乗った事があるが、今回はせっかくの機会なのでJR東海371系の特別席(グリーン席)を狙って乗る事にした。かつての100系新幹線車両を思わせる内装の車両で小田急線を行くわけである。
この
371系および小田急20000形の特別席は2階建車両の2階にあり、シートピッチは1,100mmである。JR線の特急形グリーン席としてはやや狭めである。なお、2階の特別席も1階の普通席も、どちらも1人掛けと2人掛けの横3列で、どちらのシートピッチも1,100mmである。そこの普通席は隠れた人気席となっている。そもそも、ロマンスカーとは、進行方向に向かって
2人掛けの座席が並ぶロマンスシートを取り付けた車両の事である。1人掛けの席があっても「小田急ロマンスカー」として案内される。このJR東海車両の「特急あさぎり3号」も小田急線内では「特急ロマンスカーあさぎり3号」と案内されていた。ちなみに、ロマンスカーもロマンスシートも和製英語である。
乗客が多いゆえに、この程度の写真しか撮れなかった。
371系グリーン席にはかつて各座席に液晶モニターが取り付けられていたが、現在では撤去されている。
詳述は避けるが、本厚木に着くより前に車内にて乗客に起因するトラブルが発生した。
3号車前寄りのデッキでの出来事であり、特別席客室の前の方まで聞こえてきた。本厚木では応援の駅員さんたちも駆けつけて対応していた。本厚木は所定では11:05発だが、3分遅れで発車した。発車が遅れた事について何の案内も無いままであった。1分遅れただけで案内が入る路線もあるぐらいなので、これは意外に思った。
いよいよ御殿場線松田駅に到着する。小田急線の新松田駅の手前から連絡線に入り、
JR線へと入るのである。この連絡線は、定期列車では「特急あさぎり号」だけが使用しているが、小田急車両の甲種回送の場合にはJRの機関車も入線するのである。連絡線に入る手前で足止めを食らった。進行方向右側の乗客が言うには、反対側に「あさぎり」が止まっているらしい。ほどなくすると
20000形とすれ違った。続いて一般形の車両ともすれ違った。その後、上り本線を横断して連絡線をゆっくり進み、松田駅に到着した。後で調べたところ、松田の手前ですれ違った20000形は「特急あさぎり2号」だったようで遅れていたみたいであった。
連絡線の車窓…写真左下の路線が小田急小田原線であり、写真右上の路線が
JR東海御殿場線である。なお、松田到着前の乗り換え案内は小田急線小田原方面のものも行われる。これには驚いた。小田原方面の急行や各停に続いて御殿場線の乗り換え案内が行われた。そう、小田急線の乗車券を持っていれば、松田駅から新松田駅へ乗り換える事ができるのである。
3月に乗車券の買い方を確認したところ、実際にそのような利用客もいると聞いた。
さて、小田急線と御殿場線の乗り入れには国鉄時代から長い歴史がある。
JR東海371系も小田急20000形も1991年に営業運転を開始した。2008年に営業運転を開始した小田急60000形(MSE)にはJR東海仕様のATS-PTが装備されており、現行の「あさぎり号」の車両の去就が気になるところである。