ネパール旅行記 ('09/4)


ネパール旅行記:目次 3
1.2009年4月5〜6日:バンコク〜カトマンズ〜ポカラ
2.4月7〜9日:ポカラ〜ティルケドゥンガ〜ゴレパニ,プーンヒル〜タダパニ
3.4月10日:タダパニ〜チョムロン
4.4月11日:チョムロン〜デウラリ
5.4月12日:デウラリ〜マチャプチェレ・ベースキャンプ〜アンナプルナ・ベースキャンプ
6.4月13〜15日:アンナプルナ・ベースキャンプ〜マチャプチャレ・ベースキャンプ〜チョムロン
7.4月16〜19日:チョムロン〜ジヌー〜ポタナ〜ポカラ〜カトマンズ
8.4月19日:マウンテンフライト
9.2009年12月:チトワン(作成中)
10.2010年1月ポカラ サランコット(作成中)
11.2010年1月:ナガルコット(作成中)

<4月12日:デウラリ〜マチャプチェレ・ベースキャンプ(3,700m)〜アンナプルナ・ベースキャンプ(4,130m)>

私とガイド、日本人Kさんとガイド、インド系3人組とガイド、計8人で出発。川沿いを歩き進むと、だんだんと雪に覆われた部分が多くなってきて、遂に雪の上を歩くようになる。正面に見えるのはグレイシアドームか。マチャプチャレ・ベースキャンプに到着。ここからはあたり一面雪に覆われた銀世界である。マチャプチャレ・ベースキャンプからアンナプルナ・ベースキャンプまで1時間ちょっと。遂に到着。私ともう一人が一番乗り。かなり時間差はあったが8人全員無事に目的地まで到着。途中でフランス人の親子も合流し、AVIが持ってきた葉巻を吸って記念撮影。今日はここに泊まるので、あたりを散策したり、みんなでカードゲームをして遊んだ。山小屋の近くにテントがたくさんあったので行ってみたら、日本からトレッキングに来られた方々。50代,60代の方が多かったが、皆さん元気だった。アルパイン・クラブの
昼過ぎからは雪になり視界ゼロ。宿にこもってぼーっとする。夕方、突然薄日がさし、雲が切れた。なんとマチャプチャレが姿を現した。しかし、残念ながら夕日は出ず、赤く染まるマチャプチャレを見ることはできなかったが、十分満足である。ベースキャンプでは宿の部屋が少なく、Kさんと相部屋となった。最も神秘的だったのは夜中の景色で、午前1時頃に目が覚めてトイレに行ったときのこと。外にでてまわりを見渡すと、360度山に囲まれ、それらが月明かりに照らされ神秘的に輝いている。まさに神の存在を感じた瞬間だった。同様のコメントはインド系の人も言っていて、彼も夜中にトイレに行ってその景色を見て、シバ神の存在を感じ怖かったと。

マチャプチャレ・ベースキャンプ MBCからアンナプルナBCへ向かう 
マチャプチャレ・ベースキャンプ(MBC)MBCからアンナプルナ・ベースキャンプ(ABC)へ向かう。
ABCにて休憩 マチャプチャレ 
遂にABCに到着、記念の葉巻を吸う。右から2人目が私。雪がやみ、突然マチャプチャレが姿を現した。

<4月13〜19日:アンナプルナ・ベースキャンプ〜マチャプチャレ・ベースキャンプ〜チョムロン>

4月13日:アンナプルナ・ベースキャンプからマチャプチャレ・ベースキャンプまで移動し、そこに宿泊
夜明け前に起きて、朝日に赤く染まる山々を見るために待機。よく晴れていた。だんだん空が明るくなり、薄暗かった山がだんだんはっきり見えるようになる。そして山の稜線が薄いオレンジ色に変わり、それがだんだんと下の方まで、そして濃いオレンジ色になっていく。とても美しい。でもあっという間に終わり、朝日がでてしまうと今度は真っ白な山々にもどる。

早朝のABCアンナプルナ・サウス
中央にあるのはアンナプルナTか(8,091m)
アンナプルナ・サウス 
朝焼けに染まるアンナプルナ・サウス


アンナプルナ・ベースキャンプは、シュガーポットとも呼ばれている。理由は真っ白な山に360度囲まれた地点で、まさにシュガーポットの中にいるようなものだから。そこで、フリーソフトでパノラマ写真を作ってみました。(下の写真) ABCに行った時、あとでパノラマ写真を作ってみようと思い、360度ぐるっと回って写真を撮ったはずなのだが、現像に出した写真にはそんな360度つながるものはなかった。これは3枚合成したもです。地図で確認すると、せいぜい150度くらいでしょうか。

左からアンナプルナ・サウス(7,219m) Baraha Shikhar(7,647m) アンナプルナT(8,091m)  もう少しでシングチュリ(6,501m)が写っているのだが、うまく合成できませんでした。


朝食を食べて外にでたら、飛行機のエンジン音のような音が聞こえた。何かと思ったら雪崩だった。アンナプルナ・サウスの中腹からどどっと雪が滑っていて雪煙が上がっているのがはっきり見えた。初めて雪崩を見た。
ABCでガイド達と なだれ なだれ 
ガイド達と。左から3人目が私。このしばらく後に、 雪崩が発生、雪煙が舞い上がる。 雪煙を望遠で撮影。 


私はこの日はマチャプチャレ・ベースキャンプに宿泊。他の人達はドバンかバンブーまで下山する。マチャプチャレベースキャンプまではすぐなので、この日も時間は十分あったが、写真を撮る以外はやることもなく、あちこち歩いては写真を撮った。ベースキャンプの裏手にある丘に登ってみる。なんと丘の向こう側は川になっていて、川に向かって地滑りの跡がいくつも見えて怖かった。でも、この丘からはマチャプチャレが目の前に見え、迫力十分。ただし、天候はあまりよくなかった。夕日に染まるマチャプチャレを期待して寒い中を日没まで待ったがだめだった。

アンナプルナV MBCからのアンアプルナ・サウス 
アンナプルナV(7,555m) MBCから見たアンアプルナ・サウス 
早朝のマチャプチャレ 
早朝のマチャプチャレ 
 
マチャプチャレ 
マチャプチャレ 午後の撮影 
 
4月14日:日の出前に起きて、撮影。昨日よりは山が赤くなったような気がした。チョムロンまで下って宿泊
マチャプチャレベースキャンプを出発し、チョムロンまで一気に下る。チョムロンのすぐ下にジヌーという温泉がある村があり、そこにアンナプルナ・ベースキャンプで一緒に過ごした人達がいて合流したかったが(この日はネパールのニューイヤーでパーティをやるといっていた。)、ガイドがチョムロンで泊まりたがっていたので、彼の意を尊重してチョムロン泊(来た時と同じ)。ここでは台所に招待してくれてネパールのウイスキーであるロキシーをご馳走になったり、楽しかった。

<4月15〜18日:チョムロン〜ジヌー〜ポタナ〜ポカラ〜カトマンズ>

4月15日:チョムロンからジヌー JHINUDANDA 1,780m)へ行き、宿泊。温泉に入る。
チョムロンからジヌーへは、1時間ちょっとの道程である。EVER GREEN GUEST HOUSE に泊まる。宿から15分くらい歩いたところの川沿いに温泉があり、たくさんの人が入っていた。川の水は恐ろしく冷たいが、温泉はほどよい熱さで、気持ちいい。ここで日本人Tさんと知り合う。同じ宿に泊まっていて、ポカラ,カトマンズでもいっしょになった。

4月16日:ジヌーからポタナ POTHANA(1,890m)へ。
ジヌーを出て、ニューブリッジ NEW BRIDGE の長い吊り橋を渡り、かなりの距離,時間歩いた。眺めの良かったピタマ デウラリ PITAM DEURALI に泊まろうかと思ったが、もう少し先へ進むことに。ポタナの宿に着く直前に大雨が降ってきて、雨宿り。宿は見えているのに動けない。小降りになったところで宿へダッシュ。ポタナに宿泊。

4月17日:ポタナからダンプスを経由し、ポカラへ。
ダンプスからの眺めもいい。開けていてアンアプルナやマチャプチャレが見える。ただしこの時期は霞がかかっていて、はっきり見えない。早朝ならもっと見えるかも。見晴らしのいいところを過ぎると、階段の急坂をかなり下って、自動車道に出る。ここでバスを拾ってポカラへ昼前にもどり、トレッキングは終了。昼からは自転車を借りて、空港近くにある山岳博物館へ。
ポカラでは、最初に着いて泊まった宿と同じ宿に宿泊。今度はなぜか豪華な部屋に泊まれた。部屋にはバスタブがあったが、お湯がでなかった、、、、。ここの宿で再び日本人Tさんと再会する。明日の飛行機でカトマンズへ行くという。私も最初の計画では飛行機で戻る予定だったが、時間もあるのでバスで帰り、浮いたお金でマウンテンフライトをすることにした。バスのチケットは宿で手配してくれた。これをTさんに話したら、彼もマウンテンフライトに行きたいという。LILAさんに電話し、もう1名分取ってもらう。カトマンズの宿も同じにした。

4月18日:ポカラからバスでカトマンズへ移動。カトマンズに宿泊
ポカラの宿で朝早く屋上に上がってみたら、アンナプルナ・サウスとマチャプチャレが見えた。ポカラの街からでも、霞はかかっていたがけっこう大きく見えるんだと感動した。朝食後、タクシーでバス停まで。もう一人バックパッカーとシェアしたのだが、運転手が間違えて違うバス停に行ったがなんとか間に合った。
途中、バスが故障してストップ。ベトナムでの悪夢が頭をよぎったが、今回はリヤのリーフスプリングが折れたためで、どこからかパーツを持ってきてハンマーで叩いて無理やりこの車に合わせて取り付け、1時間ちょっとで修理完了。無事に走り出し3時頃にカトマンズに到着。ここも先回と同じタシュダルゲー・インで、LILAさんが待っていてくれて、明日のマウンテンフライトのチケットをもらい、その後夕食をご馳走になった。Tさんとも無事再会できた。

ポタナの宿 ダンプスから見たマチャプチャレ ポカラから見たマチャプチャレ 
ポタナの宿ダンプスから見たマチャプチャレポカラの宿の屋上から見たマチャプチャレはこんな形

<4月19日:マウンテンフライト>

朝早く起きて、日本人Tさんと空港へ出発。LILAさんが手配したタクシーが宿の前で待っていてくれた。この日の空港は特に混乱はなくスムースにチェックインできたし、ルクラへのフライトも飛んでいた。マウンテンフライトも自由席なのかと心配したが、チェックインのときに席が割り振られる。イエティ・エアは英国のエアロスペース社製のジェットストリーム41という飛行機を使っていて、通路を挟んで右側2列,左側1列計30席のシートレイアウトだが、座るのは窓側の席のみで、通路側の席は空けてある。Tさんは左側、私は右の窓側席。カトマンズから出発すると、まず左側にランタン・リルン(7,234m)が見えてくる。朝日に赤く染まるランタン・リルンはとても美しい。

しばらく行くと、コックピットに順番に招待してくれて、パイロットと話しができる。この頃には、コックピット正面にエベレストを見ることが出来る。やがてエベレストを左に見ながらマカルー(8,463m)手前で飛行機は左旋回Uターン。今度は右側にエベレストが見える。そしてまたランタンが右側に。だが、もう赤くは染まっていない。やはり席は左側の方ががいい。往路で美しいランタンが見れるから。ほどなく飛行機はカトマンズ空港へ。約1時間のフライトで世界最高峰が見れたが、あまり実感がわかない。やはり自分の足で歩いて行くのがいい。

Jetstream41 Cockpit 
Yeti Airlines のマウンテンフライト用 JETSTREAM 41 飛行中の JETSTREAM41 のコックピット
エベレスト エベレスト 
中央上がエベレスト,ネパール名サガルマータ EVEREST, SAGARMATHA(8,848m)
 ランタン 
これもエベレストか? 帰路に撮影したランタン・リルン LANGTANG LIRUNG(7,234m)
往路で見た時は赤く染まり、とてもきれいだった。


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