ネパール旅行記 ('09/4)


ネパール旅行記:目次 1
1.2009年4月5〜6日:バンコク〜カトマンズ〜ポカラ
2.4月7〜9日:ポカラ〜ティルケドゥンガ〜ゴレパニ,プーンヒル〜タダパニ
3.4月10日:タダパニ〜チョムロン
4.4月11日:チョムロン〜デウラリ
5.4月12日:デウラリ〜マチャプチェレ・ベースキャンプ〜アンナプルナ・ベースキャンプ
6.4月13〜15日:アンナプルナ・ベースキャンプ〜マチャプチャレ・ベースキャンプ〜チョムロン
7.4月16〜18日:チョムロン〜ジヌー〜ポタナ〜ポカラ〜カトマンズ
8.4月19日:マウンテンフライト
9.2009年12月:チトワン(作成中)
10.2010年1月ポカラ サランコット(作成中)
11.2010年1月:ナガルコット(作成中)

<4月5〜6日:バンコク〜カトマンズ〜ポカラ>

混乱の空港
大混乱のカトマンズ空港 国内線
2009年4月5日、ネパールでトレッキングをしようと思い、タイのバンコクからネパールへ飛んだ。エベレストかアンナプルナか、出発前にインターネットでいろいろ調べたが面倒くさくなり、結局いつもどおり航空券だけ手配して出発。いけばなんとかなるだろうと。カトマンズの空港に着き、VISA取得のため長蛇の列に並び1時間半ほどしてようやく入国。出口に向かって歩いていくと、係員らしき人に声をかけられ、ここで宿の手配をしていけという。これも何かの縁と思い、話を聞くとちゃんと安宿を紹介、手配してくれる。ここで頼んで、空港出たところで私を向かえに来てくれた人がLILA VISTAという、今後ずいぶんとお世話になる人との出会いだった。
タクシーはフリーにしてもらってLILAさんといっしょにホテル=タシュダルゲーイン へ向かう。まずはLILAさんの会社「朝日トレック」のオフィスに行き、トレッキングのプランを決めることに。12日間のトレッキングでエベレストベースキャンプに決定。ホテルへ行き、夕方にまたLILAさんがガイドをホテルへ連れてきて打ち合わせすることに。それまでカトマンズの旅行者が集まるタメル地区を散策&買い物。トレッキング用品店はたくさんあり、なんでも安くそろう。私は手袋とフリースを買った。
ホテルに戻るとガイドが待っていた。TAPAという名前のごつい体の男。ガイド兼ポーターをしてくれるという。翌日朝5:30にホテルで待ち合せして、いっしょに空港へ向かうことになった。

この「朝日トレック」という会社。旅行中にいろいろな人にあって情報交換したが、わりと良心的な値段設定だ。面倒見もよくて、トレッキング後にカトマンズに戻ってからも食事をごちそうになったり。この年の年末には家族,親戚総勢8人でネパールへ行き、そのときも世話になったし、LILAさんがタイに来たときは私達が案内した。
朝日トレック 日本語サイト http://www.asahinepal.com/
英語サイト ASAHI TREKS & EXPEDITION http://www.asahitreks.com/

SUZUKIのタクシーで空港へ。着くと混乱が待っていた。たくさんの人と荷物。いっこうに始まらないチェックイン。1時間以上たって事情がわかった。ルクラ行きの飛行機が悪天候で飛べないのだ。欠航になることがあるとは聞いていたが、いきなり遭遇するとは。10時くらいまで待って、結局この日の欠航が決まった。さて、どうするか。@翌日のフライトに変更する。でも翌日飛ぶ保証は無いし、帰りのフライトも心配。A目的地をアンナプルナベースキャンプに変更する。これなら、今日のうちにポカラまで飛べるという。私も会社勤めであり、休みを取ってきているので、予定通り帰らないわけにはいかない。今回はエベレストはあきらめ、アンナプルナへのトレッキングに変更した。
カトマンズ〜ポカラへは小型飛行機で約1時間。ホテルへ入った後、街中を散策。途中で同じ飛行機に乗ってきたインド系兄妹 AVI と NUSH、従兄弟の ANUJ の3人組と彼らのネパール人ガイドと会った。彼らもエベレストをあきらめ、アンナプルナに変更したそうだ。この後、ベースキャンプまでほぼ同じ道程で何度も再会し、仲良くなった。

yeti airカトマンズ〜ポカラの飛行機。私が乗ったのはイエティ エア Yeti Airlines。
この他にもいろんな航空会社が飛行機を飛ばしている。
自由席なので、カトマンズから乗る場合は右側の席、ポカラから乗る場合は左側の席が良い。
天気が良ければ、その側の窓からヒマラヤ山脈が見える。私が搭乗したときは、すでに右側は席が無かった。

<4月7〜9日:ポカラ〜ティルケドゥンガ(1,540m)〜ゴレパニ (2,860m),プーンヒル(3,198m)〜タダパニ(2,630m)>

ガイドとともにホテルを出発、タクシーで1時間ほど走り、ナヤプル NAYAPUL(1,070m)という村に到着。ここを起点に、ようやくトレッキング開始。川沿いを歩き、途中ロバのキャラバンと遭遇しながらひたすら歩き、ティルケドゥンガ TIKHEDHUNGGA(1,540m)という村で宿泊。インド系3人組 AVI, NUSH, ANUJ と同じ宿だ。ヒマラヤは今日もまったく見えなかった。

ポカラのホテル キャラバン indra guest house 
ポカラの宿、Fishtail Villa。最初に遭遇したキャラバン。ティルケドゥンガの宿、INDRA GUEST HOUSEが見えた。 

朝出発し、2時間ほど歩いたところで遂にヒマラヤが見えた。アンナプルナサウスである。そしてマチャプチャレもかすかに見える。さすがに7000m級の山は遠くから見ても迫力がある。山の見えるお店で休憩し、また歩き、この日の宿泊地であるゴレパニ GHOREPANI(2,860m)に到着。街中でも「山に来た」という雰囲気があり、天気がよければアンナプルナからダウラギリまで見通せる。しかし、天気は曇りで山はかすかにしか見えない。そしてとても寒い。雪のようなものも降ってきた。翌朝早朝にこの近くのプーンヒル POON HILL(3,198m)というところに登って朝日を見る予定。このプーンヒルは、このルートの最初のハイライトでもあるが、はたして天気は?

アンナプルナサウス   
最初に見たアンナプルナ・サウス(7,219m)アンナプルナ・サウス ANNAPURNA SOUTH を望遠にて撮影アンナプルナ・サウスとヒウンチュリ HIUN CHULI(6,434m)

poonhill朝4時半くらいに出発。ガイドを待っていたが起きてこないので、一人で先に行くことにした。たくさんの人が行くので、着いていけばよい。
40分くらいでプーンヒルに到着。しかし、雲がかかっていて朝日は見れそうにない。展望台で夜明けをまったが、曇りのまま夜が明けてしまった。
たしかに天気が良ければ、景色は素晴らしそう。かなりねばったが、あきらめて下山。
右の写真は、プーンヒルで撮ったもの。ネパールの国花であるラリグラス(シャクナゲ)がきれいに咲いていた。
ポカラからこのプーンヒルを目指す3泊4日程度のトレッキングもある。

プーンヒルから宿にもどり、朝食を食べて出発。この日はタダパニ TADAPANI(2,630m)を目指して歩く。ゴレパニを出てしばらく尾根伝いを歩く。ここからの景色のなかなか素晴らしい。標高3160mまで登って今度は下り、川沿いの道を歩き、集落のあるところで昼食。ここで日本人Kさんに会う。このあとベースキャンプまでいっしょになったり離れたり。この日は雨が降ったりやんだり。タダパニの宿には2時すぎに到着。Kさんもいっしょ。まだ宿泊客はそんなにおらず閑散としていたが、時間がたつにつれ人が増え、日本,中国,イタリア,デンマークそして例のインド系の人達もきて国際色豊かな宿になり、トランプで盛り上がった。夕方からは大雨になり、ずぶ濡れになって宿に到着した人達もいた。

 poon hill タルチョ
見晴らしのよい尾根伝いの道(左下)からの風景。
地図には Deurali Pass と書いてある。
振り向くとプーンヒルの展望台が見えた。ゴレパニ〜タダパニで最も高い位置(3,180m)にある茶屋。
チベット仏教の祈祷旗タルチョがはためく。


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