Madagascar ( Aug. 2001 )


ここからのページでは、ボランティア参加期間の前後に訪問した土地の紹介をしていきます。

10.アンタナナリボ

@ 波乱の幕開け

antananarivo
アンタナナリボの街並み

マダガスカルの首都。ここに滞在したのは、8月4日から8日、そして24日である。アンタナナリボ(タナ)の空港に着いたのが、4日の2時頃。南アフリカからの飛行機で隣り合ったイギリス人カップル、エドリアン&ショアンとタクシーをシェアすることにした。無事入国審査を終え、到着ゲートを出る。いつものように闇両替の連中に取り囲まれた。彼らのレートは銀行より良く、US$1=6500FMG('01年)。イギリス人と相談してここで両替。しかし、連中は必ず札の枚数をごまかそうとする。着いたばかりで、見慣れない札束を時差ボケした頭で数える。ごまかすのはちょろいものかもしれない。もし彼らに頼むなら、しっかり計算して、札の枚数を確かめてからお金を渡してください。
そしてタクシー。私達が値段交渉して、乗ろうとしたのは闇タクシー。正規タクシードライバーが連絡したのか、警官がきて逮捕、私達の目の前で連行していくという波乱の幕開けだった。

 次のタクシーは無事、空港を出発。途中、垣根に植えられたハナキリンの赤い花が印象に残る道を通ってタナ市内へ。私が滞在したのは、イソラカホテル。マダガスカル屈指の?安宿。エドリアン達は、超高級ホテルへ。タナの街並みは美しい。しかし、とても多くの人がいて、物乞いも多く、車が多く渋滞も激しく、高低差つまり坂が多い。ちょっと郊外へ行くと、平地は田んぼになっており、家屋は斜面に張り付くように建っている。

A アンブヒマンガ

タナの21km北にある、かつてのメリナ王国の中心地である。タナの北タクシーブルース発着場から約1時間で着く。アンブヒマンガは「青い丘」という意味である。タクシーブルースを降りて丘を登ると、かつての王の宮殿や女王の別荘があり、外国人観光客だけでなくマダガスカル人も多く訪問している。すぐ近くにあるレストランでは、おいしい食事にありつけ、楽しいアトラクションも見ることができた。

ambohimangaambohimanga
かつて使われていたゲート。
ここの壁は、卵の殻でつくられている。
王の宮殿。ここに入るときは、右足から。そして退場するときは、後ろ向きに(王に顔を見せながら)左足から出るのが正しい作法。

ambohimangaemma
レストランで行われたアトラクション。ガイドのエマ。1年間ほど日本語を勉強したというが、ほんとに日本語が上手。もしここに行って彼女に会ったら、ガイドとして雇ってあげて下さい。
ambohimangachurch in ambohimanga
アンブヒマンガの丘。かつての「青い丘」も、
現在では伐採が進み、このような状況に。
アンブヒマンガの教会

B ロバ

タナの最も高い丘の上にある女王宮。町を見下ろすべく建っていたが、1995年の火事で焼失した。放火の疑いがあるとか。現在、修復工事が行われている。入口は門が閉まっており、案内もなく、見学できるのかどうかわからない。門の前でうろうろしていたら、人が来て「見学していけ、金を払え。」と言われた。せっかくホテルから時間をかけて坂道を登って来たのだから入場した。ここからの眺めは素晴らしい。焼失前は、観光客に最も人気のあった場所だという。

rovarovarova
正面ゲート修復されている女王宮の外郭
view of antananarivo from ROVA
女王宮から見たアンタナナリボの風景

C チンバザザ動植物園

キツネザルの島から筏で戻る飼育係。
「どくとるアイアイ・・」を読んだ方は、このシーンがわかるでしょう。

マダガスカルの貴重な動植物を見ることができる。入場料2万5千マダガスカルフラン。毎日9時から5時までオープン。日曜日はとても混むと聞いたので、8月6日月曜日に行った。
アイアイも見ることができる。見たければ、また別に2万5千マダガスカルフランを払って事前にチケットを買い、6時以降に来園すること。ただし真っ暗なので、懐中電灯を忘れないように。私は忘れてしまい、真っ暗闇のなか、ごそごそと動き回る音しか聞けなかった。しばらくして、カメラにある焦点距離を測るためのライトを利用することを思いついて、なんとか見ることができたが。
入口横には博物館があり(入場無料)、絶滅した巨大キツネザル「メガラダピス」や巨大鳥「エピオルニス」の骨格標本を見ることができる。