Travel to Laos (April to May 2001) ... 3/5


Go to northern Laos

Udomxai

Map of Northern Laosルアンパバーンから北部を目指す。この時点で最終目的地をムアンシンかポンサーリーか決めかねていた。とにかく、陸路で北部へ。まずはウドムサイへ。ルアンパバーンからは、通常の箱型バスではなく、トラックの荷台に屋根と椅子をつけたトラックバスで移動することになる。満杯の人と荷物を載せて、トラックバスは約7時間かけてウドムサイへ到着。このバスに乗っていた外国人は、日本人2人とフランス人2人。彼らはポンサーリーを目指し、日本人は中国へ行くという。泊まった宿は、シーワンカム ゲストハウス。バスで知り合った日本人と部屋をシェアして25,000kip/ルーム。宿の人はとてもフレンドリー。同じバスできたフランス人もここに泊まった。

That in Oudom Xai
宿のすぐ近くの丘にある仏塔
ウドムサイの町川で遊ぶ子供達と吊り橋

Luang Nam Tha

Landscape of Luang Namtha
ルアンナムターの田園風景
結局、ムアンシンへ行くことに決めた。ポンサーリーも魅力的だが。ムアンシンから来た旅人からは、観光客が多いとか少数民族の物売りがすごいとか、あまりよい評判は聞かなかったが、自分の目で確かめてみようと。少数民族が集うマーケットも見てみたかったし。
翌朝トラックバスでルアンナムターへ。朝のバス停で自転車を持ったフランス人とオーストリア人のカップルに会った。彼らは東南アジアを自転車で旅しているというクレージーな奴らだ。うらやましい。フランス人(男)は自転車でルアンナムターを目指し、オーストリア人の彼女は体調不良のため、バスで行くという。バスで約5時間かかる。自転車でいったい何時間かかるんだ?世の中にはすごい奴がいるものだ。(ルアンナムターで彼に会った。約7時間で着いたという。恐るべしフランス人。再会を祝って一緒に食事をした。)
ルアンナムターの宿は、中国人が経営するゲストハウス。名前は忘れた。1泊10,000kip。安いが部屋は汚い。蚊帳付き。ルアンナムターまで来ると、中国人がぐっと多くなる。漢字の看板もたくさんある。電気は夜6時ごろからきて9時過ぎでストップ。

村を流れるター川では、たくさんの子供達が遊んでいる。竹で編んだ橋がかかっていて、そのすぐ下流には、なにやら発電機らしきものが。

Luang Namtha Market
ルアンナムターの市場。ここにも様々な少数民族達が集まってくる。

pig pig
村では、豚が放し飼いにされている。

Muang Sing

Landscape of Muang Sing
ムアンシンの田園風景
最終目的地がこの中国国境の町ムアンシン。ルアンナムターからトラックバスで約3時間半。かつて世界最大の阿片マーケットがあったところ。そして、いまでは少数民族を見るため、たくさんの外国人が訪れている。
ここでの宿は、ムアンシン ゲストハウス。1泊10,000kipだが、ルアンナムターの宿と比べると快適である。ここは、ムアンシンの日本人宿と化しているが。スタッフ(若い女の子)はとてもフレンドリーだった。 ムアンシンの町は本当に小さい。気をつけて歩かないと、すぐ自分のホテルを通り過ぎてしまう。私はここで自転車を借り、アカ族の村を訪ねてみました。中国国境近くにあるADIMA GUEST HOUSEのすぐ近くにアカ族の村があります。ムアンシンから約1時間かかる。なにせ古い中国製自転車で道も舗装してあるとはいえ、でこぼこ。

wat in muang sing
ムアンシンのお寺の内部
極彩色がまぶしい。
ムアンシンはいろいろ考えさせられるところです。 町には観光客目当てのアカ族の物売りがたくさんいて、声をかけてきます。土産物だけならいいんですが、なかには大麻や阿片をこっそり売りに来る人もいます。まあ、そういう需要があるから供給もあるわけで、そういうのを目的にくる観光客もいるということでしょう。
そして写真撮影。ムアンシンにはヤオ族,黒タイ族,アカ族,モン族等々の人が、伝統的な民族衣装を着て朝市にやってきます。特にアカ族のかぶる美しい帽子は、とても魅力的です。しかし、彼ら少数民族は、写真を撮られることを嫌っています。写真を撮ると金を請求されます。 1995年にラオス国内の旅行が自由化されたので、外国人観光客がどっと押し寄せることになったそうです。そしてマナーの悪い観光客が無遠慮に写真を撮ったからでしょう。たとえ1枚ぐらいと思っても、そういう人が100人いれば100枚の写真が撮られます。無断で写真を撮られたら、誰でも気分は良くないでしょう。ムアンシン ゲストハウスにあった情報ノートでは、4年前は、写真を撮ろうとすると服の汚れをはらい、とてもうれしそうに撮影に応じていたそうです。しかし、衣装が美しいからといって無断でがんがん写真を撮られたらたまらないと思います。彼らは動物園の動物ではないのですから。ちょっと珍しいからといって、普通に暮らしている人々の生活にづかづかと土足で進入している、といった印象をもちました。
Akha Village Gate
アカ族の村の入口のゲート
聖なるゲートで、触ったりしてはいけない。
私自身、彼らの村を訪問しましたが。結局、私は彼らの写真は撮りませんでした。基本的には、彼らはすごく素朴でフレンドリーでした。でも、観光客はあきらかに彼らの生活に大きな影響を与えてしまっています。いい悪いの判断は難しいです。視点によってその判定は変わってしまいます から。文化交流は大切だと思いますが、今の状態はあまりに一方的、そんな感じがしました。

民族の人達は、観光客がきて、自分達の工芸品を売ることができ、それで収入が増えた人ももちろんいますが、上記のように大麻や阿片を売ってる人もいます。私も阿片、初めて見ました。阿片は彼らが薬として使っているもの。でも観光客のなかには麻薬目当てでくる人もいて、問題になってます。このままでは、うさんくさい存在になってしまいます。

Muang Sing Market Muang Sing Market
ムアンシンの市場。かつては、ここが世界最大の阿片マーケットだったという。