ガーナ旅行記−その4 ('02/8)


6.北へ、ボルガタンガへ

STCバス

クマシは1泊したのみで、北のボルガタンガを目指す。
今回の旅で最長の移動となる。今回の移動は、STCバス
を使用。事前の情報収集&Mabelの話しでも、STCバス
は快適で信頼性も高く安全だということであった。外観は日本の大型観光バスと同じである。
バスの発車時刻は、夜10時。夜行バスである。ボルガタンガまでは、約8時間だそうだ。チケットは朝買っておいた。9時30分、ようやく乗車が始まったが、座席番号1〜50までが先に乗れといっている。
一人の男が「お前の席は何番だ?」と聞いてきた。
私「58番だ。」 
男「おー、ミドルシートか。」 
私「えっ、ミドルシートって何? まさか、、、」
ミドルシートとは、やはり補助席のことだった。夜行バスで補助席かよ。背もたれは硬く、背中半分くらいの高さしかなく、両側にはでかい男が座って圧迫される。まったく快適ではない。同じ料金を払っているのに。しかも、出発してすぐにバスの調子が悪くなり、修理工場へ直行。直すのに1時間ぐらいかかった。どこが快適で信頼性が高いんだ。

行き先が決まったら、STCバスのチケットは早めに買いましょう。補助席でも乗れたらラッキーかも。チケット購入が遅いと、満員で乗れなくなってしまう。

テングズグ村と聖地

こういったトラブルはあったが、バスは翌朝ボルガタンガに到着。町なかにあるブラックスターホテルに泊まることにした。ここのレストランで朝食を食べた後、まずはテングズグを目指す。ここは、迷路のように入り組んだ造りの集落と、神聖な場所(神殿)がある。

 最初はトロトロ&徒歩で行こうと思っていたが、夜行バスで疲れていたのと、お金がたくさんあまっていて、このままでは使い切れそうに無いので、タクシーをチャーターしてしまった。(トロトロは途中間でしか行かないし、本数も多くない。) 道が悪く、1時間近く走って到着。車から降りると、「ウェルカム!」と言って数人の村人が近づいてきた。見学したいというと、驚いたことに“プライスリスト”なるものを持ってきて説明しだした。テングズグは、以前から観光客を迎え入れていたが、2002年4月より正式にエコツーリズムとしてツアーを開始し、明朗会計!にしてシステマチックに運営しているとのことだった。料金は、村の見学:15,000セディ,神殿:15,000セディであった。ビジターセンターも建設中だったし、ちょっと観光ずれしてるかとも思ったが、観光収入は村の重要な財源になるし、生活向上の糧としてもらえれば。

 村を見学するには、まずチーフの許可を得なければならない。チーフにところに案内され、挨拶をし、許可をもらう。形式的なことかもしれないが、けっこう緊張した。チーフの意向次第で何とでもなってしまう世界だから。その後、この迷路のような集落を案内してもらった。

テングズグ村の集落:写真をクリックして下さい。
集落外側の写真集落内部の写真絵が描かれた家集落内部にある祭壇
集落外側の写真集落内部の写真絵が描かれた家も集落内部にある祭壇

集落見学の後、いよいよ聖地・神殿に向かう。しばらく平原を歩いた後、岩山を登る。そして「ここで上半身裸になれ。」と言われる。神殿に行くには上半身裸にならなければいけないのだ。そして神殿。巨大な自然石が積み重なっていて、その間に吹き抜けの空間があり、ここが神殿になっている。外国からも難病を治しに訪れる者がいるらしい。御神体は、しかし、私には廃棄物のかたまりにしか見えなかった。一人の男が溝に入って、ここで神と通じるそうだ。せっかくきたのだからお祈りをしてもらうことにした。お賽銭として別料金が必要となる。お祈りの後はみんなで記念撮影。この吹き抜けの空間は涼しくて気持ちがいい。とても貴重な体験であった。

テングズグの聖地:写真をクリックして下さい。
聖地のある山神と話をする男巨大岩の聖地と村人農作業中の村人達
聖地はこの山の中腹神と話をする男巨大岩の聖地と村人農作業中の村人達

テングズグへの行き方
@ボルガタンガでタクシーをチャーター。最も速く確実に行って帰ってこれる。(壊れなければ。)お金があって時間がない人向き。私はこの方法で行きました。
Aボルガタンガより、トンゴ行きのトロトロに乗ってトンゴまで。その後は徒歩で約1時間か。トロトロの本数は多くないので、あまり遅い時間になると、トンゴから帰ってこれなくなる可能性あり。

ボンゴロック

テングズグの後、昼食をとり昼寝をしてから、同じタクシーでボンゴへ。こちらも約1時間のドライブ。ボンゴの村で、ボンゴロックを尋ねる。すると、若い男2人が、連れて行ってやるという。「2人も要らないんだけど。チップも2人にあげなきゃいけないし。」とは思っても言えない。私「遠いのか?」 この質問は失敗だった。
男2人「すぐ近くだ。」 アフリカで“すぐ近く”というのは、全く意味を持たない。今までのアフリカ旅行で学んだことだったが、なぜか納得してしまった。やはり2時間近く歩き、岩山を登って、ようやくボンゴロックへ。これはガイドがいないと絶対辿り着けないと思った。無茶苦茶疲れたが、ボンゴロックからの眺めは最高だった。
ボンゴロックからの眺め登ったメンバー
ボンゴロックからの眺め
熱帯雨林は無くなり、サバンナが広がる。
登頂メンバー,ボンゴロック真下にて
ガイド2人,ドライバー&彼の友人

ボンゴロックへの行き方
トロトロ,乗合タクシー,タクシーをチャーター,いづれかの方法でボンゴへ行く。ボンゴに着いたら、村人に尋ねて、ボンゴロックまで連れて行ってもらうしかない。単独では絶対無理と思う。

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