テマから車で約4時間、ケープコーストには、かつて奴隷貿易の拠点として使われた城塞があり、それは世界遺産に登録されている。現在は博物館になっていて、奴隷が出港まで閉じ込められていた地下牢や、奴隷貿易の歴史を見ることができる。ガイドツアーあり。きれいな海、地上の白亜の建物、そして悲惨な地下牢のギャップがなんともいえない気分にさせてくれる。
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ケープコースト城塞。1653年にスウェーデンによって小さな砦が建てられ、その後イギリスがこの地を奪取し、1665年にこの城塞が建設された。たくさんの大砲は、ここを貿易拠点として狙う欧州の国から守るためのもの。左の写真中央部に見える扉から奴隷達は外に出され、船に積み込まれた。この扉は、通称"Door of No Return"と名がついている。 |
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"Door of No Return" &扉の向こう側の景色 | 地下牢の入口 地下牢は3箇所ある。 | 地下牢の内部 |
以下は、私が購入した"A GUIDE TO THE CAPE COAST CASTLE" からの抜粋。
1998年に解放記念のセレモニーが開催され、2体の骸骨がニューヨークとジャマイカから運ばれた。それらは、かつての奴隷の遺骨で、その子孫が同行してこのケープコーストに到着。彼らは、かつて通った"Door of No Return"を今度は逆側から通って、ケープコーストに入場。印象的な演出がなされたあと、その遺骨はガーナの地に埋葬された。
"Door of No Return"の扉の外側には、"Door of Return"の刻印がある。
この日は、ケープコーストとカクム国立公園のちょうど中間にある、HANS COTTAGE BOTEL(BOTELって何だろう?)に宿泊。ゴージャスなコテージ(エアコン,ファン,テレビ,風呂付)からバックパッカー用(ファン,ベッドのみ。バス,トイレは共同)のものまで準備されている。ワニが住む池があり、その池の上にレストランがある。私は、一番安いコテージへ。US$5ちょっと。バックパッカー用コテージは6部屋あるが、この日は驚くべきことに3部屋を日本人が使用。彼らは、青年協力隊の隊員と、日本から旅行に来た彼の友人達だった。
レストランのすぐ横に、池の島から生えている大きな木がある。夜はたくさんの白い鳥(鷺みたい)が、その木にとまって眠っていた。翌朝、朝食を食べのため再びレストランに行くと、白い鳥は1羽もおらず、黄色くて美しい鳥がたくさんいて巣作りをしていた。とても興味深いものを見ながら、朝食を食べることができた。
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朝食後、HANS COTTAGE BOTELを出発し、カクム国立公園へ。ここは、大きさ607平方Kmあり、哺乳類でも40種以上が生息しているらしいが、まず動物が現れる雰囲気ではなかった。(許可をとってキャンプでもすれば見れるだろう。) しかし、ここの目玉は1995年にできたキャノピーウォークである。これは、木と木の間に吊り橋がかけられており、熱帯雨林を空中から見れるのである。高さは地上から40mぐらい。7本の木に架けてあって、全長約350m。細い吊り橋で、1人ずつしか渡れない。熱帯雨林の空中散歩ができるのは世界でここだけらしい。
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