カンボジア旅行記− ('02/4-5)
バッタンバン(1)
早朝にホテルを出発し、トンレサップ湖のボート乗り場へ。ホテルにはボート会社の送迎バスが迎えに来てくれる。ボート乗り場は人でごったがえしていた。行き先表示なんてものはもちろん無いので、間違えてプノンペン行きのボートに乗らないように気をつけねば。
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バッタンバン行きのボート |
列に並ぶと、行き先を聞いてくる。バッタンバン行きの舟はこの写真のような舟が2隻。15名程度のツーリストしかいない。乾季で水深が十分でないため、大型の船は使用できないのだ。荷物を乱暴に船首に積んで出発。途中、何度もプロペラが底を打ったりゴミが絡んだりして停まったが、なんとかバッタンバンの船着場へ到着。そこにはホテルの客引きが待っていて、着くと同時に何人かが飛び乗って来た。かなり乱暴な客引きで、旅行者のなかには憤慨している人も。私もこの強引さに反発して、岸で待っていた客引きのホテルに決めた。ここでバッタンバンのホテル事情を書くと、この町の安宿は、Chhaya Hotel とRoyal Hotel があり、この2つが激しい競争をやっている。それが乗じて舟に飛び乗ってくるような行為にエスカレートしているのだ。で、私の泊まったのはChhaya Hotel 。最初は1泊$5といっていたのを、負けてくれといったら1泊$4になった。ファン,トイレ付きの部屋である。専属のバイクタクシーもいて、なかなか便利。Royal Hotel も同じようなものだと思うが。
昼食を食べようとホテルを出たら、この専属バイクタクシーの1人が声を掛けてきた。CHAN NY という名の、若くて英語のうまい奴だ。すぐ近くにホワイト・ローズというおいしいレストランがあると教えてくれた。ここはたしかに安くておいしい。バッタンバン滞在3日間で毎日通った。昼食後はもちろん、彼が待っていて、バッタンバンを案内してもらう。
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バッタンバン途中の川の水上家屋 | 川で遊ぶ子供達。みんな手を振ってくれる。 |
ワット・バナン
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カラオケムービーの役者さん |
最初に行ったのがここ。ホテルから約1時間。丘の上に建つ遺跡で、ミニ・アンコール・ワットと呼ばれているという。階段を登っていくと、地元の高校生らしき人達から「ハロー」と声をかけられ、丘の上に辿り着くと、そこで待っていた人達からまた英語で話し掛けられる。彼らは英語の練習として、外国人が来るのを待っていて、来たら話し掛けるのだそうだ。
遺跡自体は小さなもので、建築は10世紀頃のもの。
遺跡の裏手にまわったら、何かの撮影が行われていた。派手な服を来た役者さんが2人。話しを聞くと、カラオケムービーの撮影だという。カンボジアでもカラオケは人気がある。
ワット・バナン
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キリング・ケイブ&ワット・プノン・サンポー
ここはぜひ行きたかった所。ワット・バナン見学が終わったのが4時半頃だったので、もう帰ろうと思っていたら、キリング・ケイブは近いから行こうという。翌日また同じ方向に行くのもばからしいが、時間が少ない。でも思い切って行くことにした。約30分かかって到着。カンボジアには珍しく、断崖絶壁の景色。この断崖を登っていかなくてはならないので、ふもとの村でガイドを雇う必要がある。ガイドといっても子供である。バイクタクシーが着くと子供達がわっと集まってきてガイドに名乗りをあげる。喧嘩になるといけないので、そこはバイクの運転手がうまくさばいてくれた。
かなりしんどいおもいをして登り、キリング・ケイブと呼ばれる洞窟に到着。洞窟は2つあり、ポル・ポト時代にはここで大虐殺が行われた。洞窟内は暗く、凄く不気味。子供のガイドが穴を指差して、ここから人を落として殺したとか、ここの岩に縛って喉を裂いたとか解説してくれるのである。洞窟内には殺された人達の骨が安置してあった。ここははっきりいって、プノンペンのキリングフィールド以上に恐い。本当に不気味で、気の弱い人は行かない方がよいかも。でも、ここで起こったことは事実なので、あえて写真を撮り、そして掲載します。
キリング・ケイブ&ワット・プノン・サンポー
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洞窟内部。右のかごの中に頭蓋骨が安置してある。 | 洞窟の中にある寝釈迦像 |
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洞窟内部
とにかく不気味。 | 丘の上のワット・プノン・
サンポー
にある仏像。 | 案内してくれたガイド ワット・プノン・サンポー境内にて
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