ゴルフィング・メソッド

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ケネス・スミスの言うバランス・ウエイトとは?

クラブの実際の重さ

 クラブの重さ(質量)は凡そ250g前後から500g前後でしょう。
 1W(ドライバー)が一番軽くてパターが一番重くなっています。
 最近ではロングパターが出現して更に重くなっているようです。

 重さの構成はヘッド、シャフト、グリップですが、ヘッドは約180g〜350g、
 シャフトはカーボンでは約35g〜80g、スティールでは約80g〜130g
 程度でやはり1Wが一番軽くてパターが一番重いようです。
 グリップは約35g〜60gで、パター用として90g程度の物まであります。

クラブのスイング時の重さ

  スイング中のクラブの重さは、手に持った時に感じる重さではありません。
 それはクラブの回転モーメントと呼ばれるクラブの慣性モーメント(Ms)なのです
 それは凡そ次のように表現されます。(本文に詳述)

     Ms=W×(A−20)×(A−20) g・cm・cm
           
           W;クラブの重さ g
           A;クラブ重心までの長さ(バランスアーム) cm

  この値が大きいとスイングした時クラブが重くてスムーズなスイングができず、
 また、反対に小さ過ぎるとクラブ軽くて頼りないスイングになります。
 その値は、体力、スイング力などにより最適値が異なります。
 あなたに丁度良く充実感のあるスイングができる値を見出すのが大切なのです。
 (本文に詳述)

クラブの実際の長さ


  グリップエンドからシャフトに沿ってソールまでの長さで表すクラブの長さは、
 約80cm〜120cmで、重さとは反対に1Wが一番長くなっています。
 (最近では例外的にロングパターが出回りましたが)
 クラブの長さは、ヘッドのライ角にも関連して大切な要件です。
 


スイング時のクラブの感覚

 
長さの感覚
 クラブをスイングした時に感じるクラブの長さは、実際の長さではなく、クラブの
 重心までの長さ(
;バランスアーム)に基づくもので、その感覚はA/Lです。
 それはスイングした時にクラブの重さが重心に集中しているからです。
 一般的に長いクラブは重心までの長さ(バランスアームA)が長くなるので、1Wが
 一番バランスアーム(A)が長くなっています。

 一般市販品の1Wのバランスアーム(A)の長さは約82cm〜92cmで、重い
 クラブほど短めになっています。長いとスイングの時Msが大きくなるからです。 
 
 
重さの感覚
 スイング時のクラブの重さはMsでしたが、身体が感じる重さの感覚は
Ms/A
 なのです。勿論Msの値に直結しています。
 セットのクラブではこの値を統一しておくことが望まれます。

 90cm以上のAを持つ1Wは、いわゆる非力用と言われるカーボンシャフトの
 軽いクラブで、シャフトをしなりを利用してインパクト時のヘッドスピードを加速
 させる工夫なのです。
 遠い重心位置にクラブの重さが集中してシャフトをしならせるのです。
 
 しかし、Aが長くなると、Ms/Aが大きくなってとても振切れなくなります。
 即ち、シャフトのしなりを上手に利用するには、Ms/Aの値をあなたにとって
 最適にするAの長さを見極めることが絶対前提条件なのです。
 

 そのAの長さはグリップとヘッドの重さの割合で決まってしまいますので、特に
 重心より遠くに在るグリップの重さが重要なのです。  (本文に詳述)
 


クラブの総合スイング感覚
 
 以上のように、クラブのスイング感覚には、バランスアーム(A)の長さが大きく
 関係し、その基礎に在るのがグリップとヘッドの重さなのです。
 更に、シャフトのしなりの感覚には、シャフト自体の硬度(剛性)とバランスアーム
 (A)の長さとの相性(組合せ)が非常に重要なのです。



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