
永い間現在までもケネス・スミス氏の提唱したゴルフクラブのバランス・ウエイト
表示がなされていますが、一体何者でしょうか?
私なりに検討を試みました。

クラブの平行バランス点(クラブの重心点)からグリップエンドまでの距離
(私の言うバランスアームA)Asインチ、クラブ質量Wsオンス の時、
B・W=Ws×(As−14) (in・oz)
と定義され、その値が213.5をD0と表示しています。
表示の段階は、1ランク幅が1.75です。
即ち、C9=211.75、D1=215.25、D2=217
となります。
14インチの意味は分かりませんが、この式は明らかにモーメントの一次式です。
B・W値が大きいほどスイングが重く感じられるとされており、強打者用にはEの
クラスの物もあるようですが、通常市販されているクラブはD0〜D2前後です。
(女性用でCやBクラスの物もあります)
しかし、上記式は静的な解析(一次式)であり、スイング時の動的な二次式ではない
のでスイング・バランスとは言えません。

私の理論で調整した絶好調の1Wのデータを上記のB・Wの式に当てはめて見ましょう
A=99.2cm=39.07in, W=280g=9.88oz
ですから、
B・W=9.88×(39.07−14)=247.69 (in・oz)
となり、ケネス・スミスの表示ではE9.5 に相当することになります。
私は68歳を超えているシニアで、とても強打者とは言えません。
スミス先生は何とおっしゃるでしょうか?

私の言うスイング感覚値(Ms/A)も結果的には(g・m2/cm)=(100g・m)
で表されるモーメントの一次式ですが、似ていて否なるものです。
因みにMs/Aは
W・(A−20)2/A=W・A−40W+400W/A
となり、単なるW・Aではないのです。
その理由はスイングが動的(モーメントの二次式)に捉えられていないのからです。
スミス先生のB・W理論には少し無理があるように思われますが如何に???
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