ここからの道のことは残念ならが映像記録に残っていない。もちろん素晴らしい眺望のオンパレード、緩やかに続く丘陵に突き刺さっていく道路、その上をエンジンバリバリ言わせながら必死でタンクにしがみつきひたすらアクセルを開ける。普段はへたっぴぃ&臆病なんだけど。アクセルを開ければあけるほど、空気中の中にばらんばらんに砕け散ってしまいそうで、必死にタンクにへばりつく。そのとき、ほんとに「生きてる」って感じた。なにかの拍子にこけちゃったり車と正面衝突したら多分、最果ての土と化すんだろうけど、そんな可能性を吊り上げる行為をどうしようもなく選択している自分が、積極的に、生を選択してそれを謳歌している、そんな気がした。
てなわけで左手に見えていた利尻富士ともバイバイし、目指すは「旅人村(だびっどそん)」。今回はこの有名なライダーハウスに潜入取材を試みることがこの旅の、数少ない使命だった。 が、残念、オーナーは留守でしたとさ。まあいい、ここを探すときに道を教えてくれたサニーマートのおねえちゃんは、かわいかった。
しょうがないので、これまた前回は通らなかった宗谷丘陵へ。昨日のセイコマのおっちゃんが「北海道でも3本の指に入るでぇ〜」といっていたので期待は高まる。が、結論から言うと、うん、ナイタイ高原くらいかな、といった感想。やはり106号線のまえではそんなにインパクトなし。しかし、よく北海道を走るなら道東っていう人がいるじゃない。まあわかるんだけど、観光バスや「わ」ナンバーの車と出会いたくなくて、広大なロケーションを求めているなら絶対、道北に来るべきだと思う。なんにもない分、イメージ通りの北海道を楽しめると思うし。あ、でも根室は好きだな。なんか、ほんとうにオレって人のいるところは苦手みたいだ。
左)なんか、この旅ではバス標識の褪せた赤にヤラれた。
右)旅人村(ダビッドソン)、お休みですぅ〜
上)神々しい!!利尻富士様!