Keannans :
この世界では、キーナンという名前はとてもありふれたものだ。どこにいってもキーナンだらけである。
そこで人々は、それぞれのキーナンを呼び分ける為に、身体的な特徴や住んでいた土地などの名前使って「〜のキーナン」などと呼ぶようになった。
ところでルッケンの部隊には3人のキーナンがいて、しかも他人から見分けがつかないほどそっくりだった。
キーナン達はこれを利用していろいろと悪ふざけをする事が多いのだが、なかでもジナーンをからかう事は、彼らの楽しみのひとつとして定着していた。
「キーナン(普通のキーナン) Keannan(only Keannan)」
「川端のキーナン Keannan Riverside」
「反対側のキーナン Keannan Otherside」
それぞれこう呼ばれていたが、反対側のキーナンが一体何に対して反対側なのか誰も知らないのだった。

協力:Deema , Tappa

NOTE
:
本当はこのコンテをもとにFlashを作りたかったんですが、予想される作業量を考えてついに断念。
もうちょっと軽めのFlashに変更して、かわりにコンテをコミック風味に仕上げてみました。

中世ヨーロッパでは、ジャックやジャンといった名前が多く、やはり身体的な特徴やなんかを名前に付け足して個人を呼び分けた、といった記述を読んだことがあります。
キーナンのアイデアはそこから出たものですが、3人目の名前の付け方は、イスラム世界について書かれた本にあったものがきっかけです。
出生がさだかでないある人物が、「彼の父親の息子の〜」というおかしな名前で呼ばれたという記述があり、そのときに思い浮かんだのがKeannan Othersideでした。

他に候補としてKeannan Suicideというのが上がったのですが、これはやりすぎててつまらなかったのでボツに。
 
#01 #02 #03
 
 
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