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旧東海道餐歩記−9-3 興津宿〜府中宿
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 2007.05.19(土)
 興津宿・江尻宿・府中宿。14.6km)・・・・・旧東海道餐歩旅・今次第三日目・・・33,273歩

 いよいよ最終日だ。午前7時の朝食時に激しく降ってきた雨は、出発時刻の8時には小止みになったので、8:05に予定通りスタートする。旧東海道との合流点までの約1kmの間は、傘を手離せなかったが、8:21、興津仲町交差点からの旧街道歩きが始まると間もなく雨も上がり、晴れ男達の顔はつぶれないですんだ。

 「宗像神社」(155km)のすぐ先が、身延山への道標になっている。由緒ある水口屋の建物(156km)は、静岡の大企業・鈴与の研修センターとして利用されているが、広大な敷地と数寄屋造りの外観がイメージに合わなかった。その前が興津宿の「本陣跡」で8:34通過。

 どんどんと暑さが増してきたので、頭上を通るバイパスを潜った先にある公園で休憩(9:02〜9:10)とする。昨夜の某氏の散歩や、追加注文した刺身盛り合わせの旨さに話の花が咲く。

 きょうは土曜日とあって、われらと逆方向を目指すハイカーと、早くも2組すれ違う。袖師交差点(158km)の先で9:32。9:47に清水駅への左折の道を横切る。もう既に「辻村一里塚跡」(159km)を過ぎ、江尻の宿へと入る。鋳物師町(160km)、伝馬町と清水市の中心街を進む。江尻宿の中心はこの辺りらしい。

 稚児橋で巴川を渡り、「河童の腰掛石」で休憩(10:01〜10:10)とする。夏の日差しと昨夜のアルコールのせいで、皆の水分補給のペースが速い。その先の久能道道標(161km)から三叉路を右折し、国道197号線を越えると左手に、地元名産 「追分羊羹」のピンクの幟が風にはためいている。
 清水の次郎長の敵役だった「都田吉兵衛五輪塔」(162km)、追分踏み切りを過ぎ、静岡鉄道・狐ヶ崎駅(163km)手前の、上原宗丹池で再び涼を求める(10:43〜10:52)。釣り人はいたが、釣果芳しからずといった模様だ。

 神輿を上げて登り坂を進むと、後方遥かに富士山がうっすらと望めた。11:05に「草薙一里塚跡」(164km)で、また県道に合流する。

 日本武尊が原野で火責めにあったとき難を逃れた草薙の剣が神剣として祭られている「草薙神社」は、街道から1.2km入るため、大鳥居からの参拝で省略した。時に11:17。

 草薙駅前(165km)に到着したので、早めの昼食にしようと思ったものの、ペースが順調で11時半前のため開いておらず、先へ進む。植木屋が多い沿線の先で、手打ちそば・うどん「べんけい」を発見して飛び込む。看板に違わず、美味な蕎麦と冷たいビールで生き返る思いだ。11:30から12:05まで休憩し、再出発。

 広い草薙総合グラウンドを横目に進み、JR東海道線を北村地下道で通過して、167km地点に到達する。ゴールは近いと励ましあって進む。ここからは国道一号線と何度も出会いながら行く。

 「長沼一里塚跡」(168km)、静岡鉄道・柚木駅(169km)を過ぎ、JR東海道線高架の下で13:05〜13:15の休憩。高架を潜り、国道一号線を春日一丁目歩道橋(170km)で横切り、伝馬町通りを進む。旧鋳物師町そばのセブンイレブンでアイスクリームで身体と心の小休憩。

 13時40分、江川町交差点そばの「西郷・山岡会見之史跡」(松崎屋源兵衛宅跡)を見て、13:45、江川町交差点で今次街道歩きの打ち止めとし、次回は、秋口にここから再会することとした。

 ここを左折し、日ざしを避けて地下道を静岡駅へと向かう。途中、チケットショップで安売りの新幹線自由席特急券など買い、駅ビルでは車内用ドリンク&おつまみを買って、一同、14時23分発の“こだま”でゆったり、車上の人となる。

 脚力自慢の男4人、この2泊3日の旧東海道餐歩旅での歩数は112,400歩だったが、帰途便“こだま号”での静岡〜三島間の所要時間は何とたった27分間だった。唖然とすると同時に、タイムスリップした別世界に身を浸していたことをあらためて実感した瞬間だった