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旧東海道餐歩記−4
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 2004.10.10(日) 戸塚駅入口〜茅ヶ崎駅入口
 戸塚宿 一路西へと 五人旅 台風一過の 旧東海

 「超大型」と言われた昨日の台風も、自宅にはさしたる影響がなく、幸いだった。一夜明け、台風一過の晴天を期待したが、残念ながら空は曇天。そんな朝の戸塚駅には、例によって前回同様おなじみの“東海道5人男”が勢揃いした。スタートで若干遠回りしたが、先ずは戸塚宿沢辺本陣跡で記念撮影をし、羽黒神社・八坂神社と神妙に賽銭を入れて参拝し、今日の旅路の無事を一同祈願する。

 程なく見えてきた戸塚宿の上方見付跡は、道の拡幅工事のため片側だけが現存。坂木稲荷・道祖神8体・馬頭観音に通りすがり手を合わせ、一路国道一号線を行くと、旧東海道の名残も豊かな松並木が前方に見えてくる。道は上り路線・下り路線が並行した別道になっており、その間に松並木が分離帯の形で残っている。この辺りは昔「八丁畷」と呼ばれていたという。

 戸塚区汲沢町の先に「お軽勘平・戸塚山中道行の場」、更に大久保石見守長安が総奉行となって整備に当たったという東海道11番目の一里塚「原宿一里塚」を越えると、もう11時前。そろそろ腹の虫が恒例の要求をし始めてくる。

 原宿信号の先から道が二分され、一方通行道が並進するあたりで、前方にちんたら歩きの御同業一行5人男連れが見えてくる。国道1号から分岐する前あたりで追い抜くと、折良く風情ある蕎麦屋があり早速入店。時に11時25分。鴨汁蕎麦を注文してささやかにビールで乾杯。鴨肉が熱々の付けたれにいっぱい入っていて、鴨・蕎麦ともに旨い。お値段格安で、新宿あたりで食べればかなり取られそうな中身に一同満足して出立する。

 しばらく行くと右手に無量光院清浄寺。通称「遊行寺」が賑やか。時宗の総本山で一遍上人の孫弟子の創始の由。境内が広く市がたち、大勢の善男善女が来ている中で本堂をバックに記念撮影。今夕はなにやらかぶき興業があるらしく、その準備も進んでいる。厳かな参道を通り抜け、道は467号線へと入っていく。藤沢宿本陣跡は残念ながら標識のみだ。

 小田急江ノ島線の藤沢本町駅そばを通って引地橋を渡り、ところどころ残る松並木道をどんどん進み、第14番目の茅ヶ崎一里塚の先で本日の行程を切り上げるべく、JR茅ヶ崎駅方面を目指す。時に2時20分。略々15kmの旅だった。

 駅ビル「ルミネ」の中の「庄屋」で軽く打ち上げ解散する。帰途は茅ヶ崎駅から相模線で橋本へ、京王線で多摩センターへ、その後モノレールを乗り継ぎ、5時半過ぎ帰宅すると、長男家一族が孫2人の明日の7・5・3詣でのため来宅している。「とりあえずその記念写真をきょう先に撮ってきた」と言って見せて貰ったが、さすがはプロの撮影。被写体ともどもレベル良しということで、孫の運動会の写真と共にパソコンに保存し、近々ホームページ掲載の孫の写真を入れ替えることにした。