2009.01.28更新
| ２００８．１１．２９（土） 第一回目 相模国府跡を起点に古代東海道歩きスタート |
JR東海道線平塚駅に8:55着。餐歩常連仲閒の村谷氏が、きょうも改札口待って呉れている。北口に出て地下道からバスターミナル10番乗場へ行き、待機中の9:05発「田村車庫行き」の神奈中バスに乗車。程なく発車し、約10分で「第一三共前」停留所で下車する。今回が、月１回ペースで予定中の「古代東海道餐歩」第一回目である。 ■四之宮の相模国府跡と古代東海道跡 バス停の左右は共に「第一三共kk」である。すぐ先の角を左折したが目的物が見あたらず、元に戻ってもう一本先の左角の小公園で漸く「東中原Ｅ遺跡第４地点」の解説板のある跡地を見つける。「SEIYU」前の記念小公園「いこいの広場」である。大々的発掘調査も完了済みと見え、「同第３地点」と称する発掘現場跡ほか、その様子を目の当たりにすることは出来なかったが、この一帯が最初の見学ポイントであり、相模国府所在地区として大変意義ある場所なのだ。 古代東海道 駅路跡 東中原Ｅ遺跡 第４地点 東中原Ｅ遺跡は砂州・砂丘域北部の微高地上に立地しています。ここ第４地点は平塚駅から北3kmに位置し、平成十六年三月～四月にかけて、店舗建設に伴う発掘調査を実施しました。調査の結果、古代の竪穴住居址や溝状遺構とともに、奈良時代～平安時代の東海道と見られる道路遺構を確認しました。 古代の道路跡は、調査区東南部から北部にかけて斜めに横断しており、延長約四十ｍ分を検出しました。方向を同じくする溝三本及びその間に残る硬化面で構成されています。北側の溝と南側の溝との間は約九七ｍで、古代駅路の側溝と考えられます。駅の道路面及び硬化面は後の時代に削られており、残っていません。南側の溝との間は約三ｍで、古代～中世に再整備した道路跡で、硬化面(路盤部分)が残っています。 ここでは、東側に展開する相模国府関連遺跡群で特徴的な、竪穴住居址や掘立柱建物址の高密度の集中は見られません。この点は、現在の相模国府域の推定を裏付けるものと言えます。 古代東海道については、「はじめに」のページでも略説済みだが、この一帯が平塚市内の古代道路状遺構の発見場所で、ここから西へ「構之内遺跡第３地点」「山王Ｂ遺跡第４地点」「山王Ａ遺跡・諏訪前Ａ遺跡」と繋がる「古代東海道推定ライン」が延びているからである。事前に収集した情報や、餐歩仲間の清水氏提供の資料が大いに参考になる。 目下継続餐歩中で、6回シリーズの4回目迄終了し、残る2回を2009年1月中と予定済みの「中原街道」の終点「中原御殿跡」も、このやや西にある「中原小学校」のある場所なので、この地区からのきょう餐歩は殊のほか興味深い。 また、東側の国道129号(八王子街道)のすぐ西側を南北に走るバス通りに「稲荷前バス停」があるが、その国道129号拡幅工事に伴う発掘調査で「国厨」と書いた墨書土器ほかが国道両側から多数出土した「稲荷前Ａ遺跡」として注目されており、そこにも立ち寄る。 先ず、国道東側には、真言宗の「高林寺」に立ち寄る。今はやはり発掘作業の余韻皆無だが、その境内からも墨書土器が多数出土し、往時の「国司舘」であったとの説も浮上している。官衙の遺構こそ未発掘だが、従来数説あった「相模国府」が当地に実在していたことを雄弁に物語る証左と言え、且つは、きょうの、そして今餐歩シリーズの出発地点として、誠に相応しいエリアと言える。 ■高林寺 先にも触れた高林寺は、古義真言宗の寺院で、大会寺(現・北向観音堂、この近くで直後に立ち寄る)の別当執事宥宝が開き、宥儀という僧を中興開山と伝える寺院で、圓通山不動院と称する。 本堂、客殿、庫裡は昭和61年の再建というが、その割には時代感のある外見で、本堂前には大聖観音、十三重塔、修行大師像が建っている。この地からは、平安時代の「布目瓦」の破片も多数出土している由で、往時ここには大伽藍が建っていたそうである。 現在の本尊、木造大日如来坐像は、鎌倉時代後期の作と言われており、県指定重要文化財になっている。その大日如来は、元は、この後立ち寄り予定の「前鳥神社」の別当寺「鏡智院」の本尊だったのを、明治初期の鏡智院廃寺に伴い、大日如来が北向観音に移され、更に昭和60年になって当・高林寺の御本尊として迎えられているというから、興味深い。 ■圓通山大会寺北向観音堂 高林寺を出発して、前鳥神社へ向かう途中、交差点の右手角にあり、参拝する。高林寺・北向観音・そしてこの先立ち寄る前鳥神社・・・と深い縁で結ばれていることにある種の感銘を覚えないではいられない。 本尊は、聖徳太子御作聖観世音菩薩である。 ■前鳥(さきとり)神社 国道129号を横断する「古代東海道推定ライン」から「湘南銀河大橋」への斜め道を通って、県道44号に出、前鳥神社入口信号を左折して、9:57に同神社に参拝する。ここは、相模国府の東端に位置する神社で、「延喜式」の神名帳にも現れる式内社(注)であり、相模国第四之宮でもある。 (注)式内社(しきないしゃ) とは、平安時代の康保4年(867年)に施行された三大式の一、「延喜式(現在でいう法律・法規のようなもの)」の中の「延喜式神名帳」に記載された神社のことで、数的には畿内(五畿)が圧倒的に多い。従って、式内社と言えば、平安時代からある古社と考えてほぼ間違いなく、畿内以外の地にあってはより希少価値も高いと言えよう。 ＜ご祭神＞ ＊ 菟道稚郎子命 （うぢのわきいらつこのみこと） 修学・学問の神様。我が国で初めて中国からの典籍を学ばれました。 ＊ 大山咋命 （おおやまくいのみこと） 活動と福禄の神様。明治期に村内の日枝神社を合祀しました。 ＊ 日本武尊 （やまとたけるのみこと） 火難除けと安全守護の神様。東征の折り、当地にて身を憩われました。 ＜ご神徳＞ 前鳥大神（菟道稚郎子命）は、第十五代応神天皇の皇太子です。当時、百済から来朝していた阿直岐（あちき）から帝王への道を学ばれた後、博士王仁（わに）を師として学問の道をひらかれました。論語や千字文などの漢籍をわが国で最初に学ばれた方でもあります。このことから、古くより修学の神、学問の神として広く尊崇されています。 また命は、帰化した渡来人技術者を篤く庇護し、産業技術の導入を計られ、日本の農業・土木建築等の急速な発展をなされました。さらに、その俊秀の誉れから、皇太子と定められましたが、兄大鷦鷯命（おほさざきのみこと、後の仁徳天皇）と皇位を譲り合い、ついには兄君をたてて自らはお隠れになりました。この「謙譲の美徳」は、古今に関わらず範とされるべきでしょう。 なお菟道稚郎子命を祭神として祀る神社は極めて稀であります。 ＜ご由緒＞ 神社名の「さきとり」は平安以前の古い地名で、相模川河原に接する自然堤防の南端で、地形名から起こったと言われています。奈良時代の天平7（735）年の『相模國封戸租交易帳」には「大住郡埼取郷」として記載されています。 この「さきとり」の地に奈良時代以前、畿内から御祭神を「氏の上」とする氏人が移り住み、遺徳を偲び、清浄な地にお祀りしたのが「さきとり」神社と考えられます。延喜年間（901～923）に編纂された『延喜式』という法制書の中で全国の著名な神社が収録されている神名帳に、当神社は「前鳥神社」と記され、相模国の十三座のひとつとして登載されています。また、四之宮の称は、養老年間（717～724）の相模国の国府祭が始まったとされる頃に生じ、平安時代には四之宮郷として通称されるようになりました。 鎌倉時代には幕府の崇敬を受け、建久3（1192）年8月、源頼朝公夫人政子の安産祈願にあたり神馬の奉献があり、建暦2（1212）年に幕府は当社を将軍家祈祷所と定めました。近世に入ると、関東八カ国の領主となった徳川家康公は天正19（1591）年11月、当社に武運長久祈願のために朱印地十石を寄進、あわせて社地二千百余坪を除地として加護しました。 当神社は、この地に鎮座して以来、連綿と祭祀を続けてきました。時代が近世初期になってからは、寺社領の確定により、古義真言宗雪霜山鏡智院神光寺が別当寺として祭事のすべてを掌っておりました。そして、明治維新の大改革の際に鏡智院家が復飾、名を神代にあらため、現在に至るまで神仕（かみつかえ)の職に就いています。 ＜ご宝物＞ 弥生式土器 金環・銀環 壷型土器 日本武尊の面 天文板論語 神号扁額 社号扁額 論語・千字文を主とした漢籍 百済時代の軒瓦 境内には、本殿に向かって右手奥に「神戸(ごうど)神社」、その手前に「奨学神社」もあり、それぞれ参拝する。 ■湘南銀河大橋 平塚市と高座郡寒川町の境を流れる相模川に架かる橋で、相模川自体が大きな川なので、そこに架かるこの橋も当然大橋である。橋の上には左右各２ヵ所ずつのベンチもあり、中程から後方をふり返ると、懐かしの「大山」も雄々しく見える。橋の中央で「寒川町」に入る。 橋を渡たるとすぐ左折し、バス通りを北上する。「八角広場」の少し手前の街道頭上で高速道建設が進んでいる。掲示の看板を見ると「さがみ縦貫道路(圏央道)」とあり、「随分工事が進んできたな」との印象を深めた２人だった。足下は「古代東海道、頭上は建設中の「高速道」という、このアンバランスが面白い。 11:08「八角広場」から街道を延伸する暗渠上の遊歩道が見えたが、当初の予定通り右折・左折・右折を経てその遊歩道に入り、少し先の「一之宮公園」手前を右折する。11:22県道46号(相模原茅ヶ崎線)の信号を見たら、県道ではない手前の道へ直角に左折する旧道へ入る。 ■寒川神社表参道(11:25) JR相模線踏切のすぐ先に、寒川神社表参道の大門がある。よく見るとＪＲ相模線が神社参道横断を避けて大きく湾曲・迂回しており、「相模之国一之宮」の存在感を感じる。その参道は、三つ先の寒川神社信号まで約750mもあり、「流石！」の感は更に深まる。その先の信号とその右手の信号との三角形各地点にそれぞれ信号があるが、左先の信号前で茶店「門前だんご茶屋 九五郎庵」を見つけたので、早め勝負を心掛けるわれらは、即意見一致で立ち寄る。 実は、今日のコースは昼食可能な店が沿道にあるかどうか危惧されたので、２人とも、予めパン・お握り程度は携行していたが、「頃良し」と入店し、熱々の茶屋蕎麦と共にパンやお握りを食する。11:55出店して、いよいよ神社へと向かう。 ■寒川神社 ＜御祭神＞ ＊ 寒川比古命〔さむかわひこのみこと〕 ＊ 寒川比女命〔さむかわひめのみこと〕 ＜ご由緒＞ 相模国一宮であると同時に、八方除の守護神としても有名で、全国に信者を有する。創建年代は不詳。雄略天皇の御代（456～479）に奉幣があったという。元慶８年（884）正四位下、延喜16年（916）正四位上。延喜式神名帳では相模国内唯一の名神大社である。 武家の尊崇篤く、源頼朝は妻・政子の安産祈願のために奉幣している。大永２年（1522）北条氏綱が、天文15年（1546）には北条氏康が社殿を再興している。さらに徳川家康からは朱印領100石を寄進された。 祭神については古来、八幡神、菊理媛命〔きくりひめのみこと〕、素盞嗚尊〔すさのおのみこと〕、稲田姫命〔いなだひめのみこと〕、大己貴命〔おおなむちのみこと〕、少彦名命〔すくなひこなのみこと〕等諸説あった。明治になり、『特撰神名牒』が皇大神宮末社の牟弥乃神社牟彌乃神社〔むみのじんじゃ〕の御祭神である寒川比古命・寒川比女命とする説を示し、明治９年（1876）この説が採られることになった。 毎年５月５日、中郡大磯町の六所神社に近い神揃山〔かみそりやま〕で行われる国府祭〔こくふさい・こうのまち〕は、六所宮に祀られる一の宮寒川神社以下、二の宮川勾神社、三の宮比々多神社、四の宮前鳥神社、五の宮格の平塚八幡宮の御輿が集まる。かつての国府祭の伝統を受け継ぐ祭典で、神奈川県の無形文化財に指定されている。 その際、一の宮と二の宮が上座を争う「座問答」は有名で、かつて相武国〔さがむのくに〕と磯長国〔しながのくに〕が合わせられて相模国が成立した時の事情を今に伝えるものとされる。また浜降祭〔はまおりさい〕は、寒川神社をはじめ寒川町・茅ヶ崎市にある神社の神輿が、茅ヶ崎の海岸で禊ぎを行う行事。近年は30余の神輿が参加し、壮観とのことである。同じく神奈川県の無形文化財に指定されている。 二男の嫁がいよいよ三人目の臨月目前なので「安産」のお守りを郵送してやるべく買い求める。 ■陣屋跡 12:15「馬場」交差点通過、12:20「目久尻川」に架かる「寒川橋」を渡り、暫く先で右手の「杉山商店」「文化福祉会館」の間を右折してすぐ左折し、倉見神社へと向かう。古代の道は「一直線」が原則だったと言われているが、時代の変遷での変化はあるものの、ここに至る間も、その一直線性を痛感しつつ歩いて来ている。 12:47、「公民館前」バス停近くの街道左手空地の一角に、石造物５基と解説板を発見する。 陣屋跡 未開の頃、原と才戸の広い地域に「陣屋敷」という御倉屋敷を建て、その立ち並ぶくらを遠方から眺め、「倉見」という地名がついたと言われている。 残る石像は右より「第六天」「金比羅宮」「堅牢地神」「道祖神」「五輪塔」の五つである。 寒川町教育委員会 ■倉見神社 更に北上すると、東海道新幹線の高架の手前右手に倉見神社がある。 入口右手に大きな「夫婦欅」があるが、根本から1～2m程の所で二股に分かれており、幹周は大きい方で5.2m、高さ20mもあるそうだ。夫婦円満祈願の人々の尊崇を集めているという。 神社の由緒その他の詳細は不明だが、驚いたのは、「寒川神社本殿として寛保元年(1741)に造営されたもので、明治28年(1895)の寒川神社社殿造営に際し、村社倉見神社本殿として移築された。十二支をはじめ花鳥及び獣等の江戸時代の彫刻が配置されている」と解説板にあったことである。神社左手から新幹線の下を潜ると、すぐに寒川町から海老名市域へと入る。 ■本郷遺跡(富士ゼロックス敷地内)－－－街道右手－－－ 富士ゼロックス海老名事業所から有馬小・中学校まで広がる大規模な遺跡で、発掘調査により縄文時代から江戸時代までの遺構や遺物が出土しています。 本郷遺跡では、古墳時代前期と推定される玉作り工房や小銅鐸などが出土しています。 小銅鐸は、高さ約８ｃｍで、個人の祭祀に使用されていたのではないかと考えられています。 本郷中谷津遺跡でも、玉作り工房が発見されていて、玉作り拠点になっていたのではないかともいわれています。 奈良時代から平安時代にも大規模な集落が営まれ、梁行き４．４ｍ・桁行き２３ｍ以上という長大な掘立柱建物跡や、数多くの墨書土器・大型掘立柱建物跡群などが発見されていることから、一般的な集落ではなかったと考えられています。 広い敷地を持つ「富士ゼロックス」前に太い舗装路と、細い未舗装の道が並行している。古代東海道としては当然細い未舗装道を選んで歩いたが、途中で、道端の擬木柱に「本郷遺跡」「海老名郷土かるた」の「ほ」“本郷の 遺跡から出た 小銅鐸”があるので、それを探しに広い道に移ると、同社の門の前にあった。同社敷地内で多くの遺跡が発掘されたようである。 面白かったのは、同種従業員用と思われる駐車場が両道路の中間地帯にあるが、その場所表示は番号でなく、野菜や果物の名前を絵入りの標柱で示していることだった。 ■本郷神社－－－13:14、県道22号を越え、左手－－－ ＜御祭神＞ ＊ 神明社 天照皇大神 (あまてらすすめおおみかみ) 宝暦9年(1759)4月勧請 ＊ 八幡宮 応神天皇 (おうじんてんのう) 文化6年(1809)2月勧請 ＊ 山王宮 日枝大神[大山咋命] ( ひえのおおかみ) 宝永5年(1708)9月勧請 ＊ 白山社 伊邪那岐命 (いざなぎのみこと) 安永2年(1774)2月勧請 伊邪那美命 (いざなみのみこと) 同上 ＊ 倉稲魂命 稲荷社 (うかのみたまのみこと) 安永2年(1774)2月勧請 ＜御由緒＞ 明治七年三月、合祀して五社宮と称す。大正五年十月、本郷神社と改称、村社に列せられる。 昭和八年四月、本殿・拝殿新築現在に至る。昭和八年十月、白山社・稲荷社合祀。 境内神社 天満宮（菅原道真） 宝暦十四年勧請。 東向き社殿の鳥居を潜った右手には「本郷八幡宮」が別にあり、参道左手にはほぼ等間隔で３本の欅の大木が立っている。幹周3m、2.5m、2.6mで、海老名市自然緑地保存樹木に指定されている。 道は、本郷神社から真北に延び有馬中・有馬小両港を右に坂の降り・登りを交えながら迂回し、少し右左折しながら北進し、13:57に東名高速道路下を潜って、更に県道407号を進む。 ■大谷近隣公園 東名の海老名ＳＡ先の公園で、14:03～14:13の間、休憩する。ベンチに腰掛けると何やら地震と思われる振動を感じたが、そうだったのか、東名からの振動だったのかは不明である。 ■浜田歴史公園－－－街道右手－－－ 暫く先で、街角に立つ地元男性に訊き、浜田歴史公園を訪ねる。広い公園とは言えないが、古代東海道の宿駅があった所であり、建物跡の柱位置が示されているのみならず、「主屋跡」「厩舎」「井戸」「柵列」などの表示もある。 鎌倉幕府の御家人・渋谷一族(東郷平八郎元帥の祖先)の大谷四郎重茂の館跡とみられ、中世建築の遺構として貴重な遺跡である。礎石を基に遺構を復元・整備し、3,000平方ﾒｰﾄﾙが浜田歴史公園として県の指定史跡になっており、正式には「上浜田中世建築遺構群」と言う。 南北に伸びた丘陵東側斜面の谷戸地形を利用して、二段の削平面の掘立柱建物跡８棟、堅穴状遺構１軒、溝状遺構６本、井戸１基、柵列５本、土杭などが見つかり、3度の建て替えが行われている。 ■瓢塚(ひさごづか)古墳(14:50)－－－更に先の県道406号の左手－－－ 「瓢塚古墳」は、地元では別名「ひょうたん山」の愛称で呼ばれている。その名前で地元の人に訊いたらすぐ教えてくれた。4世紀末から5世紀初頭頃の築造と推定され、全長約70m、後円部の直径約44m､高さ約7mで海老名市内最大の前方後円墳。県下では最古に属する埴輪が出土している。頂に立てば、海老名市街の一望はおろか、大山の眺望も美事に可能な高台になっており、感動的体験になる。 ここ座間丘陵上では、７基の古墳が確認されており、上浜田古墳群を形成している。上浜田古墳群は、円墳、方墳、前方後円墳からなる古墳群。４～５世紀にかけて造られたと言われている。 平成８年には発掘調査も行われ、その結果神奈川県内最古級の埴輪片が出土し、やはり４～５世紀初等にかけて造られた古墳であることが判明。造られた当時は、前方部がもっと南にも延びていて、約80m級の規模だったと推測されている。[海老名市教育委員会] －－－この後は、大山街道餐歩時に立ち寄った「相模国分寺跡」への立ち寄りも当初は予定していたが、時間的な理由で次回に譲ることにし、「海老名駅」へと急ぎ、15:10に到着して帰途についた－－－ |