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Kのひとりごと・・・hiro&Kの子育て編
vol.5 ついに出産

とうとうこの日がきた。しかも突然に。
その日は少し遠出の外出をして、バイキングランチなんぞを食べて帰宅したばかりだった。
ゆっくりお茶を飲んでいると、下腹部でプチッという音がして破水。
さすがのKも足が震えた。冷静にとは思ってもやっぱりドキドキ。
病院へ連絡し、入院。それからはケロッとしてたけど陣痛が始まってからはしんどかった。その晩は眠れず。
ずっとヒッヒッフーと呼吸法で乗り切るしかなかった。

朝に、夕方には生まれるかなと言われてたのに、そこからが陣痛がうまくつかなくて、ずっと中途半端に痛くて。
食欲はあまりなかったけど、助産師さんに「体力消耗するからバナナとか食べられるものを食べておいてね」と言われたので一口食べる。
するとなかったはずの食欲が出現。糖分がすぐエネルギーに変わるからいいと聞き、「妊娠中我慢してたからもう食べてもいいやろ」、とhiroさんがシュークリームを買ってきてくれて、食べる。すごくおいしかった。

丸1日、陣痛に苦しんだ。
hiroさんに腰をさすってもらったり、お茶をもらったり、苦しんでるところを写真に撮られたり、色々してもらって過ごしたけど、長かった。早く(子宮口が)全開してくれ〜と祈るばかり。
いついわゆる分娩になるんだろう、という不安も高まってくる。

破水から1日半たった真夜中、やっと生まれる準備完了。
そこからは30分ほどで出産。直後の感想は「やっと出た」。よかった、無事生まれた、と安心して涙。
すぐ胸で抱っこ。感動のご対面。よくやった、と自分とBabyをほめる。

産湯、計測。ベッドでBabyはずっとhiro&kの方を見ていた。hiro&KもBabyの方を見ていた。「お〜い」なんて話しかけたり、手を振っちゃったりなんかして。

そのあと初の授乳。おっぱいがいきなり飛び出たのでビックリ。なんか不思議な気分だった。
直後の安静時間、もう真夜中もとっぷり過ぎていたけど、お腹が減っていたので、hiroさんにコンビニで(甘めの)パンとかを買ってきてもらって2人で食べた。幸せな気分だった。
 
こうしてkの出産はなんとか無事終了。結局、土曜から日曜にかけてのことだったので、hiroさんにずっとそばにいてもらえて、とても安心だった。
hiroさんとしては、職場への電話で呼び出されて病院へ走る、というのを予想していたらしいので、少し的はずれだったみたいだけど、結果的には色んなことがうまくいって良かったと思う。
ただ、ずっと付き添っていたhiroさんは、陣痛逃がしのマッサージの仕方が悪くてKに怒られたり、手が痛くなったり、ご飯を買いに行かされたり、それなりに大変だったとは思う。
でもこんなことって滅多にないからそれも楽しんでいたかな?Kはしんどかったけど。

「父」になれるのかと妊娠中心配していたhiroさんは、出生直後にBabyがずっと自分を見ていた、その視線に釘付けとなり、それで父性のスイッチが入ったという。よかったねえ、とりあえず「父」になれて。
これからは「父」「母」としてお互いに成長していこうね。
 
kの通院していた病院は、古くてぼろくて、そのためか出産数も少なかった。
でも先生はとても面白く、変な冗談ばっかり言う人で、産後の入院中は1日に5回くらい様子を見に来てくれた。助産師さんもみんな優しくて丁寧だった。古くてぼろいけどkはここで産んで良かったと思った。
まだ出産して間もないのに「次の時も先生がみてや」なんて先生と冗談とばしたりして、女って怖い、すごいと我ながら思う。


hiroもひとりごと
土曜の夕方、同僚から電話があり、私の担当エリアで火災が発生したとのこと。打ち合わせをしていると横でKの様子がおかしい。
どうやら破水したようだ(なんでこんな時に重なるねん!)。

幸い被害も小さいようで、後処理を同僚にお願いし、病院に車を走らせた(Xデーを想定し、ここのところ禁酒していたのだ)。
それから生まれるまでは長かったような、あっという間だったような。。。

産湯を使ってキレイになり、計測してもらっている間中、Babyはずーっと私の目を見つめていた。
女性は10ヶ月かけて母になる準備をするというが、男性が父になる準備はどうなんだろう。だんだん大きくなるKのお腹を見て、おろおろするばかりだったような気がする。

ちゃんと父になれるのだろうかという心配をBabyの可愛くも真剣な眼差しが吹き飛ばし、父性のスイッチがバシッと音を立てて入ったような気がした。


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