Dynagraphのスクリプト

Dynagraphに会話的に命令を打ち込むのとは別の方法が 予め容易されたDynagraphのスクリプトをファイルから読み込む方法である。

会話的操作でスクリプトファイルを読み込む

Dynagraphのスクリプトは会話的操作中にread命令を用いて 読み込める:

    read filename;  
    read(filename); 

命令の二つの書式は同値である;最初のものはMapleとの互換性の為に提供 している。

両方の場合で、Dynagraphは端末からではなく、寧ろ、指定されたファイルの 内包物からの入力を読み込む。そのファイルからの行は、端末から打ち込まれた かの様に読み込まれ、それから実行される。空行は無視される。`#' 文字から行末までの全ては注釈と考えられ、無視される。

ファイル名引数は、アルファベット文字以外が含まれていれば 引用符で括らなければならない。詳細は、引用された文字列 を参照されたい。

例題:

    > read somefile;
    > read "somefile.dg";
    > read("/usr/home/dir/somefile.dg");

非会話モードでスクリプトを読み込む

非会話モードでスクリプトファイル実行の為にDynagraphを"計算エンジン" として用いる事が可能である。この為に、DynagraphをUNIXの命令行から次の様 に立ち上げる:

     % dynagraph < scriptfile
ここで、%'はUNIXのシェルのプロンプトを現しており、 scriptfileは、実行されるべきDynagraphの命令の列を含むファイル で、この上の節で記述された様なものである。

Dynagraphは端末から打ち込まれたものであるかの様に、ファイルから各行を 読み込んで実行する。Dynagraphはファイルの末端に到達した時点で終了する。 通常、ファイルにはグラフや或る書式で複数のグラフを生成したり保存したりする 為に、savegraph()命令( ファイルに画像を保存するを参照)を含んでいる筈である。

現在の実装では、scriptfileから読み込まれた各行は画面上に 反響される。もしこれが邪魔であれば、次の様に、出力を/dev/null にリダイレクトしよう:

     % dynagraph <scriptfile >/dev/null
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