2003年2月
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金曜日の夜は送別会。
会社で組織変更があり、何年か振りに送別される立場での宴会だった。
この一週間新しい職場での緊張感もあり、寂しさもあって泥酔してしまい、どう帰宅したかも覚えていない。
酷い二日酔い。
腰を中心に節々が痛く風邪っぽい。
2日 (日) : こんなのあったなぁ〜
マンションの管理会社の方と駐輪場の見回り。
駐輪の契約をしている自転車やバイクには専用のシールが貼られている。
二、三割のものにそのシールが貼られておらず、連絡が欲しい旨を書いたタグを取り付ける。
これから連絡を待ち、所有者から連絡が来ないものは処分するという手筈だ。
中にはどこかの学校の所有物ではないかという古めかしい自転車もあった。
サドルが皮でできているごっつい作りの自転車。
ボクの学校にもこんなのがあった。
通勤電車の窓から西多摩道場の稽古風景がチラッと見える。
ほんの1、2秒だけど…
この道場は、「一撃の竜」で有名な成嶋竜先生の道場だ。
たまに、成嶋先生なんじゃないかなぁ?と思える人の姿を見ることがある。
そんな日はちょっとラッキーな気分で家路につく。
大学時代のアメフト部の監督、Kさんから電話。ドキッ!
今の監督はボクが一年生の時にキャプテンだったYさんがやっていて、Kさんはクラブの顧問的な立場にいる。
コーチング・スタッフに加わらないか?と独特の「べらんめぇ調」で誘われる。
去年はYさんから誘われて、空手との両立は難しか?と悩んだ末に辞退した。
今回は早々に辞退したが、自分を候補に考えてくれる諸先輩方の気持ちが嬉しかった。
今年こそ、頑張れ後輩!
体調不完全での稽古。
ついていくのがやっとで、数をこなすだけで一つ々々がいい加減。
こんなんだったら、稽古しないほうがマシ。
山川健一さんの「ニュースキャスター」を読み終える。
山川さんの小説も二十年来読み続けていて、親近感が強い。
この小説は、「ニュースステーション」の久米宏さんをモデルにした人物が主人公。
虚像と実像のギャップに疲れ始めた人気ニュースキャスターの物語。
7日 (金) : ボクの後ろに来ないでね!
道場に入るとまだ前のクラスのスパーリング中。
普段と同じ時間に来たのだが、参加人数が多くて時間をオーバーしているようだ。
かけていた眼鏡が熱気でスグに曇ってしまう。
今日の稽古は「押し」ではなく、ラダー(ロープで作った梯子)を使ったアジリティ・ドリル。
繰り返しのステップ動作を正確に速く行うのだけれど、頭の中のイメージと体の動きとのギャップが大きい。
アメフト時代には毎回やってたハズなんだけど… 運動神経が退化していることを実感。
ボクに比べ、日本語の勉強をしにカンボジアからやって来たP君の運動神経は凄い。
指示された動作をスグに体現でき、速度もグングン速くなる。
「お願いだから、ボクの後ろに来ないでね!来るなら、十分に間隔とってね!」って感じ。
今日は、16ozのグローブを着けた顔面ありのライトスパー。
実はこれが道場では初めての顔面あり体験。
何となく左ジャブの重要性を感じる。
10日 (月) : 考えると寝られなくなる…
ぴあから創刊された「Invitation」が送られてくる。
あまり得意でない映画が中心の雑誌。
「日本のクリエイター102人が選ぶ人生ベストワンCD100枚」という特集が面白い。
自分と同世代の方々がスライ&ザ・ファミリー・ストーンやドナルド・フェイゲンを選んでいて嬉しくなる。
さて、自分は?
府中市立体育館に城西地区の交流試合を見に行く。
一般、中学生、高校生、壮年、女子のウェイト制の上級試合だ。
同じ支部の別道場の仲間と久し振りに会い、近況報告。
S山君は一般の中量級に出場。
一回戦は下段蹴り技有りが連続して合わせ一本勝ち。
結局ベスト8止まりだったけど、全日本に出場する選手もいる中で頑張った結果だと思う。
試合を見ていて、つくづく上段蹴りの難しさを感じる。
相手を崩してから強く当てないと上段を蹴る意味がない。
試合の組み立ても重要だなぁ。
稽古。
ボクが水曜と金曜に出席している21:30〜23:00のクラスは、ここのところ参加人数が少ない。
今日も少なかったけど、ボクの「気合いの声ライバル」トラック運ちゃんのMさんがいたので何となく賑やか。
彼はまだ白帯だけど、殴りっこの経験は豊富そう。
参加人数が少ないとスパーリングはつまらないが、一人々々のダメなところを重点的にやってくれるのでありがたい。
ボクは足腰が弱いので後屈立ちが辛く、不恰好になりがち。
良い機会と思って、恥を忍んで細かくチェックしてもらう。
でも… 30秒でプルプルしてくるのは、スグにはどうにもならないなぁ。
元WWF王者カート・ヘニングさんが44歳の若さでお亡くなりになる。合掌。
来週の土曜日に日本武道館で開催される「一撃」の全カードが発表になった。
K−1に比べると派手さに欠けるが、空手のワンマッチが楽しみだ。
今回は憧れの極真ブラジルのリュージ・イソベ選手を見に会場に行こうと思う。
正道会館の加藤達哉選手と極真ブラジルのエヴェルトン・テセイラ選手の試合も見逃せないね。
鳥人ギャリー選手も。
14日 (金) : 「見ないで下さいよぉ〜」
去年のバレンタインディの夜も稽古だった。
前のクラスの稽古が終わった頃に道場に着いて着替えていたら、ボクの目の前で中学生の女子が高校生の男子にチョコを渡している。
そんな初々しい光景を目にするのは数十年振りのボクは、懐かしいやら恥ずかしいやらでくぎ付けになっていた(らしい)。
そしたらその女の子がボクに「見ないで下さいよぉ〜。恥ずかしいんだからっ。」と一言。
そんなイヤーな経験があったもんだから、今日はちょっと遅めに道場に向かう。
案の定、そこは安らかな成人男子だけの世界で、思わず「ホッ」。
今日はヘビー級のKさんも出席。
スパーリングではKさんに突きで攻め込まれることが多く、いつもは左右のステップで逃れている。
今日のKさんとのスパーリング中に、先生から「突きを捌いてスグに蹴る!」と声がかかる。
実践してみると攻め辛そうで、手数も減っている。
相手がデカイからって逃げてばかりじゃダメなんだなぁと反省。
森博嗣さんの「詩的私的ジャック」を読み終える。
前三作よりも大分読み易くなっているなぁ。
ここのところ週末も仕事だったり、今週中から末にかけて泊まりで研修だったりで、稽古に行く機会が減っちゃう。
三月九日の試合はもう完全にあきらめたので、吹っ切って真面目なサラリーマンやろっ。
「火の玉小僧」吉村道明さんがお亡くなりになる。合掌。
18日 (火) : 「ブラジリアン・ゴッドハンド物語」
昨日の深夜放送された「最強魂」の録画を楽しく見る。
極真ブラジルの磯部師範とフランシスコ・フィリォ選手の物語。
先週の野地選手のインタビューといい、日本テレビは地味に「一撃」を盛り上げてくれている。
ブラジル支部の皆さんが再現フィルムのために練習して演じたのかなぁ?と微笑ましく思う。
それにしても、ブラジリアン・キックを生み出した移動するサンドバッグは凄い!
本多孝好さんの「MISSING」を読み終える。
ちょっと気取っているけれど、どれも心に残る短編集。
明日、敬愛するアントニオ猪木さんが還暦を迎える。
そんな大切な日なのに、明日から伊豆湯河原の研修所に泊まり。
三峰山で!とかいうことになれば、気合が入るんだけどなぁ。
でもそれじゃ、研修ってより合宿だね。
猪木さんとボクは、ちょうど20コ年が違う。
20年後、猪木さんのような頑強な身体でいられたらいいなぁ。
赤いチャンチャンコ着て「元気ですかーっ?」とか言ってたら最高だなぁ。
20、21日と伊豆湯河原で研修。
会社の研修所の最上階にあるお風呂からは海が見えてとても良い気分。
食事は三食海の幸で肉類が苦手なボクにとっては嬉しい。
日本武道館に「一撃」を見に行く。
お客さんの入りが少ないからか、ボクが座った三階席はとっても寒かった。
空手マッチ三試合の前には杉村師範と成嶋選手によるルール説明の模範演技があり得した気分だ。
空手マッチ一試合目は、松岡選手のカードが固く有効技にはならなかったがイソベ選手の華麗な蹴りを何本も見ることができた。
空手マッチ三試合目のテセイラ選手と正道会館加藤選手の試合は一進一退だったが、体の強さ分テセイラ選手にポイントが集まった感じだ。
是非、加藤選手には世界大会に出場して欲しいなぁ。
会場が一番盛り上がったのは攻め込まれていたフェイトーザ選手がパンチ、ブラジリアン・ハイキックで逆転勝利した場面だった。
んでも、ボクの中での今日の一番は赤石誠選手。
右ハイキックでKO勝利したのだけれど、トランクス姿で残心する姿がカッコ良かった。
競技の形式は違っても、戦いに挑む気持ちは同じなんだね。
23日 (日) : ゴー!ハイロウズ、ゴー!
ザ・ハイロウズのライブを見に市民会館へ。
「うんざりなんて してて当たり前〜♪
絶望なんて してて当たり前〜♪
あきらめるのは簡単だ〜♪
簡単すぎてつまらない〜♪」
イェーイ!の最新シングル「一人で大人 一人で子供」で始まり、デビューシングル「ミサイルマン」で終わる。
アメリカの横暴さが批判されつつある現在、大いに皮肉った「アメリカ魂」の大合唱の中にいると、不思議な気持ちになる。
来年は本厄になっちゃうけど、ヒロト君、また冬の週末に市民会館に来てね!
牧野修さんの「アロマパラノイド」を読み終える。
匂いがテーマの不思議ホラー。
24日 (月) : カシン、帯で首を絞めるな!
今週末はUFC41とK−1 WORLD MAX、とても楽しみだ。
それともうひとつ、WJの旗揚げ戦「MAGMA01」。
見には行けないけれどとっても気になる。
昨日の全日本プロレスでは、橋本選手がムタ選手を破り三冠王座を奪取。ん?
新日本プロレスを飛び出したアントニオ猪木の遺伝子達は何をやりたいんだろう?
○○みたい?
全日、ZERO−ONE、WJで新しい新日本プロレスを作る、なんてね…
何はともあれ… 天山選手、結婚おめでと!
25日 (火) : K−1JAPANガール推薦枠
昨日の深夜放送された「最強魂」は、先日の一撃の特集。
ボクが選んだNo.1とK−1JAPANガールが選んだNo.1が一致して苦笑だ。
でもねっ、赤石誠選手がK−1JAPANガール推薦枠でK−1JAPANに出るなんてことにならないかなぁと密かに期待している。
それにしても、日テレ!
何故、空手マッチを放送しない!
フンだ、ベー!
道場の壁にはいろんなポスターが貼ってあり、その中にはキックボクシングのものもある。
移動稽古の時にボクが度々つく位置には、新日本キックの興行ポスターが貼ってあり、その中で武田幸三選手がファイティングポーズで睨んでいる。
上段前蹴りなんかすると、まるで武田選手に向かって放っているような気分になちゃったりする。
んなんだから、K−1 WORLD MAXは想像上の稽古仲間の武田選手を応援しようと思う。
今度の日曜日には審査があるので、審査直前ってことで前のクラスから連続して参加する若者達もいて、今日は大人数だ。
基本稽古、移動稽古が終わった後は、審査を受ける人と受けない人とに分かれての稽古。
審査を受けない班はボク含めて二人になってしまい、結局、いつも通りの少人数。
緑帯一本線のMさんとサシで受け返し、ミット、スパーリング。
同じ人と連続してスパーリングすることがあまり無いからか、今日初めて自分の手の内が無くなるってことを経験した。
新しい課題ができちゃったなぁ。
綾辻行人さんの「霧越邸殺人事件」を読み終える。
閉ざされた世界の事件を書かせると綾辻さんは最高だな。
入門したての頃、道場に入る時には緊張感が明確にあった。
一度深呼吸してから「えいっ!」ていう感じでドアを開けていたな。
最近は緊張感が全く無い。
前回の稽古で十字の切り方を注意されたという経緯もあり、ここのところ弛んでいるという反省もあったので、今日は意識して大きな十字とでかい声で「押忍」。
うん、「さて稽古!」っていう気持ちの切り替えができで、「こうでなきゃ!」って思った。
今日も審査を受けない班は自主稽古が中心で、班員は巨漢のKさん他二名。
指導の先生が見ていないのをいいことにKさんとガチなスパーリングをしてしまう。
実は見られていて、稽古の後に「あれじゃ上手くならないですよ。」と注意を受ける。
んでも… 楽しかったな。
明日はUFC41とK−1 WORLD MAX、幸せ!
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