大河ドラマ「新選組!」のツボ

 

第35回  さらば壬生村

いきなり、夜の町を駆ける新選組!! ひゃ〜、かっこいい!!(*^^*)
こういうシーンをちょこちょこ入れてくれると、お仕事してますっていうのがわかって、いいのに・・・。

町角には、捨助と長州藩士仙波さん。桂先生と待ち合わせしてる模様。
あれ?捨助、いつのまに二本差し?
桂がなかなか来ないので二人は屋台のうどん屋に入りますが、注文して出てきたのは、つゆのないうどん。「作り方がわからん!」って、おやじが桂だったよ〜。(@o@)
長州に帰ることになったという桂。仙波には、京の様子が知りたいから残ってくれと頼みます。
岩倉卿へのハタキ、本当に渡してきたのか?>捨助。なんか胡散臭いんだけど・・・。(苦笑)
新婚の仙波へ、桂は祝い金を渡します。
 桂  「どうせ、うどんを売って稼いだ金だ。」
 捨助「これで金取ってたんですかぁ?まずいでしょう?」
捨助、いい突っ込みをしています。

そこへ、新選組登場。
「愚か者め。盾になるということは、ただのうどん屋ではないと言っているようなものではないか。」
おっ、さすが観柳斎。軍師です。
「天狗、先生を頼んだぞ。」
って仙波さん、大事な先生のこと、捨助になんか頼んじゃっていいんですか?
案の定、どうしようどうしようって捨助がオロオロしている間に、桂はさっさと井戸のからくりで逃走。
残された捨助は観柳斎たちに追い詰められます。火事場の馬鹿力?捨助、結構やるじゃん。(笑)
観柳斎に弾き飛ばされた時、捨助の手からすっぽ抜けた刀が、斎藤のすぐ横に突き刺さります。
斎藤さん、びっくり〜。(@o@) 
なんとかその場を逃げ切った捨助の後ろ姿に、斎藤さん、「できる。」って・・・「できる。」って・・・。
うひゃひゃひゃ。斎藤さん、先週からキャラが変わってますってば。(爆)

一方、残った仙波は追い詰められ、松原に斬られます。
先ほど桂からもらった金を、女房に渡してほしいと松原に頼んで、息を引き取る仙波。
「必ず渡す。」
松原さん、優しいからなぁ。駆けつけた斎藤が、見届けます。

こちら、西本願寺での引っ越し作業。現場を仕切っているのは平助です。平助、すっかり先輩の貫禄ついたよなぁ。
奥の部屋では、幹部隊士がお坊さまにご挨拶。
「わしらは喜んであんさんがたを迎える訳ではないねや。」
と言うお坊さんに、
「先ほど表からですが、飛雲閣を拝見しました。あれは太閤秀吉が建てた・・・」
うんちく、うんちく・・・。伊東先生、さすがです。
「わかりますか?」「よう、ご存じで・・・。」
お坊さまたちは嬉しそう。土方はつまらなさそう。(苦笑)
西本願寺と上手くやっていきたい近藤、西本願寺の歴史と文化に敬意を表する伊東、長州贔屓の西本願寺など敵同様くらいに思っている土方。三者三様の態度が面白いですね。

引っ越し作業中の新屯所内を歩く、近藤・土方・井上。
こっちも、なんかすっかり貫禄がついたよなぁ。
そこへ、勘定方河合登場。ご近所へ配る挨拶の手拭いについて、高いのと安いの、どちらが良いか局長にご相談。さすが河合さん、しっかりしてます。(^^)
この手拭い、欲しいなぁ。“勤勉・努力・活動・発展”の文字は、近藤が書いたと言われる雨戸の落書きではないですか〜。(笑)
河合が立ち去り、歩き出すと、今度は谷三十郎に呼び止められる近藤。局長、大忙しです。谷の用件は、近藤の養子である弟周平に、個室を与えて欲しいとのお願い。すっごい過保護ではあるんだけど、この三十郎、弟思いで憎めないんだよなぁ。ただその弟を思うあまりの言動が、結局弟自身を追い詰めてしまっているところがなんとも・・・。
「近藤先生にお任せします。」と答える周平に、満足そうな近藤。隣りで源さんも笑って頷いてくれてます。それでも食い下がる三十郎に、「あんたが変わってやりゃぁいいじゃねぇか。」と、土方さん、ナイス突っ込み。(*^^*)

仙波との約束通り、松原が残された奥さんに預った金を渡しに来ました。
自分は新選組隊士であり、仙波を斬ったのは自分であることを告げる松原。辛いよなぁ。情が深そうだから、余計に・・・。
「恨みはしません。けど、お顔は二度と見とうはありません。」
お焼香もさせてもらえず、「はよ出ていって!!」と言われてしまう。仕方ないんだよ。

八木邸では、荷物を運び出す総司たちをひでちゃんと為三郎がお手伝いしています。
「ねぇ、もっと綺麗に積んだら、もうちょっと乗るんやない?」
と言うおひでちゃんに、
「どっちみち一回じゃ行けないんだから、いいんだよ。」
と総司。
こういうことは女の言うこと聞いておいた方が・・・と思ったら、ほ〜ら、荷物が崩れた。(苦笑)

そんなやりとりを見ている八木夫妻と土方。
「いよいよ、行てしまうんやな。」 寂しそうな源之丞さん。
雅さんは土方に、屯所が西本願寺に移ってからも通いで面倒を見に行くと言っているひでちゃんのことを、心配だと話します。
「総司ですね?」 ふっふっふっ。土方さんの兄貴っぷりが嬉しいわ。
「そやけど、好きおうとるものはええんとちゃうか。好きにさせてやったら。」 父親的発言の源之丞さん、雅さんに背中つねられてます。(笑)
「一度、ひでちゃんとお話をさせていただいていいですか?」
「世話かけますな。」
「とんでもない。」
いつのまにか、こんなに信頼関係ができていたんだなぁなんて、ちょっと感動。
仲良さそうなひでちゃんと総司を、見つめる土方さんの眼差しが素敵です。

で、逃げるように屋敷の中へ駆け込んでくるひでちゃんと、それを追ってくる土方。
「あの病は治ることはない。今は落ち着いてるようだが、今度血を吐いたら危ない。」「はっきり言う。これ以上、総司に近づかんでくれ。」「総司は限られた時を剣の道に生きると誓ったんだ。」
こんなこと言わなきゃいけないなんて、辛い役回りだ、土方さん。おひでちゃんが辛いのはもちろんだけど・・・。
「俺は後悔するあいつの顔が見たくねぇんだ。あんたもだろ?」
あぁ、そんな言い方されたら、反論なんてできないじゃないか・・・。(泣)
「頼む。総司のためだ。」
土方さんが頭下げてるよ〜。泣くしかない、おひでちゃん。(哀)

源さんが表を掃いているのは・・・近藤の醒ヶ井の休息所でした。
「(引っ越しに)ほんとは私も加勢したいところだが、トシに叱られた。一軍の将とは、じっとしているものらしい。まったく、口うるさい奴だ。」
不満そうな近藤。(笑)
「土方せんせは、ほんに近藤せんせのことが好きなんやな。ちょっと妬けます。」
お幸さんは、さすが太夫だったほどの女性。頭がいいなぁと感心しますね。近藤の愚痴を、肯定するでもなく否定するでもなく、上手く受け止めてすり替えてしまう。
そこへ、永倉と原田の訪問を受けます。
「よりによって、永倉くんか・・・。会いたくないなぁ。」
ボヤく近藤。カタブツの永倉に、お幸のことを何言われるか・・・と思うと、憂鬱にもなるかな。頼みの源さんは屯所に帰っちゃうし・・・。(苦笑)
ところが、永倉は自分も女を置くことにしたと報告しに来たのでした。良かったね?>近藤さん

でも・・・・・
 近藤「ひょっとして、山南さんの一件で・・・。」
 永倉「山南さんと明里のことを聞いて、私も心思うことがありまして・・・。」
 お幸「山南さんが皆さんの心に火をつけたのかもしれませんね。」
この辺のやりとりはなんだかなぁ。(^^;;;
確かにそれぞれの心の中で、山南と明里を見て、やすらぎが欲しくなったのはわかるのだけど、先週今週と2週も続けてそれを引きずられると、「あんたたちが山南さんの死から得たものは、女だけかい!!」って突っ込みたくなってしまう。「近藤も永倉も、山南さんから託されたものはもっと他にあるだろう?そっちはどうでもいいんかい?」・・・って。(呆) そうではないと信じたいけれど・・・。
山南から託されたものを、ただひたすらずっしりと受け止めた人間・・・、それは坂本と土方になるのでしょうか。

とりあえずドラマに戻って・・・。
小常(おその)さんを紹介する永倉。おそのさん、芸妓の化粧の時より可愛いわぁ。
「くそ〜。俺の心に点った炎はどうすりゃいいんだよ〜。」
一緒に付いて来ていた原田が騒ぎ出しました。(笑)
 原田「あ、そうだ。俺、おまさちゃんに思い切って打ち明けてみようかな。」
 近藤「もう何度も打ち明けているではないか。」
 原田「今度こそ、本気でぶつかってみるよ。」
 永倉「いつも本気じゃないか。」
 原田「そうだ。当たって砕けろだよ。」
 近藤「何回砕けたと思ってんだ。」
この、左之助の言葉にいちいち突っ込む近藤・永倉が可笑しい。左之助は全然聞いてないし・・・。
で、飛び出していった左之助。
おまさちゃんににっこり、
「かんにん。」
って断られて、サクラ散る〜〜!!

屯所で本を読んでいる周平。なぜかサクラの花びらがちらちら・・・と思ったら、左之助が上のベッドで、いじいじとサクラの花びらをむしってました。(苦笑)
源さんが腰を痛めた自分の代わりに、六番組を率いて見廻りに行ってくれないか?とやってきます。無理だと断る周平。本当に自分に自信がないんだね。
「いいことを教えてやる。」と前置きして、源さんは、近藤が周平の前に3度養子の話を断っているのだと打ち明けました。とたんに、ぱぁ〜っと表情が明るくなる周平。かわいい。(*^^*)
周平が元気に出掛けた後、あれ?源さん、四股踏んでる。(笑)
 井上「井上源三郎、嘘をつきました。」
 原田「ええっ?」
 井上「内緒だよ。」
もうっ、源さんったら、お茶目!!(*^o^*)

桜の花びらが美しく舞う中・・・
 ひで「沖田さんにはもう会えへん。決めた。」
 沖田「どうしちゃったの?」
 ひで「沖田さんが言うたんやで。自分には構うなって。」
ひでちゃん、決心したんだね。一生懸命明るく別れを告げようとしているのが、いじらしい。
 沖田「意味わかんないなぁ。じゃ、もう、いいよ。好きにすれば。」
そんな、投げやりな〜〜。(;_;)
でも、自分の言葉に顔を上げたひでちゃんの表情を見て、総司はすべてを察します。
悲しいなぁ。二人はまだまだこれからだというのに、別れなきゃいけないなんて・・・。
 沖田「いいきっかけかもしれないな。」
 ひで「そういうこと、言わんといてください。」
 沖田「村を出て行ったら二度と会わない。よし、決めた。」
 ひで「いやや。」
自分から言い出したくせに、総司の方から会わないって言われたら、とたんに決心が揺らいでしまうひでちゃん。(涙)
 沖田「でも狭い京のことだし、どこかでばったり会っちゃうかもね。その時は・・・逃げるんだよ。」
ひでちゃんに言い聞かせるように・・・。そして、誰より自分に言い聞かせるように・・・。
 ひで「証がほしいの。それをあたしは胸にしまって、これからもずぅーっと・・・。」
ひでちゃんを抱きしめてあげる総司の優しさ。切なくて泣けてきます。(T_T)

「いつまで寝てるんですか?」
うわっ、お登勢さんだ。捨助のお尻、ぺちぺちしてる。(笑)
怒って捨助が振り上げた桂のハタキを、あ〜ぁ、折っちゃった。(^^;;;
っていうか、捨助、まだ届けていなかったんかい!!
ハタキが桂からの預り物だったと聞いて、すたこら逃げてくお登勢さんの表情。(爆)

おや、坂本さんは、九州は大宰府に来ていらっしゃいます。
坂本さんのお友達、中岡慎太郎初登場〜。
 中岡「とにかく俺は、長州と薩摩が手を握るしか道はないと思うがよ。なんとか俺らの力で、長州と
  薩摩を結びつけられんもんかと思うてのう。」
先週に引き続き、薩長同盟への模索ですね。
 中岡「なんか、ええ案はないかい?」
 坂本「ない。」
 中岡「早いがぜよ〜。」
中岡さんの明るいキャラがいいなぁ。
 中岡「そんなに簡単に行くかい?」
 坂本「いかん。」
 中岡「早いがぜよ。」
いや〜、この突っ込み2連発が楽しいです〜。(*^^*)

捨助がようやく岩倉村へやってきました。岩倉卿は西郷さんと焚き火をしてます。
岩倉卿、なんか頬被りして、すごく怪しい人なんですけど。(苦笑)
あれ?捨助、新しいハタキ持って来ちゃったよ〜。これじゃ、意味ないじゃん。(^^;;;
去り際、西郷が話している故事を聞いて、青くなる捨助。
で、肝心の桂からのハタキはどこやったんだ〜?

御所では、容保公が孝明帝に拝謁中です。
「新選組の近藤勇とやらはいくつじゃ?」と帝に訊かれて、「確か(自分より)一つ上の32(才)でございます。」と答える容保公。
「我と変わらぬ年で、皆も重責を果たしておるのじゃな。」
ん〜、そんな重責というほどでも・・・。(^^;;; 
それより、帝が近藤のことなんて気にされていたのかどうか・・・。(汗)
「あっぱれじゃ。」との帝の言葉に、嬉しそうな容保公。近藤のことがほんとにお好きなんですね?

西本願寺の新しい屯所で、飲んでいる面々。
観柳斎と谷三十郎が、座敷にばたばたと入ってきます。入り口のところ、一人手酌で飲んでいる斎藤に、「斎藤くん、盛り上がってるか?」は無いでしょう〜〜。(爆)
「(お幸さんを)こちらにお連れくださいませんか?」「連れてこいよ。」「お披露目すれば?」「呼んできましょうか。」
おいおい、学生の飲み会じゃないんだから・・・と思ったら、お幸さん、きっぱりお断りしてます。
「深雪太夫の時は、皆さんの前に出るのが仕事でした。けど、お幸は近藤先生一人のもんです。先
 生の気持ちを楽にさしてあげるのが、うちの勤めです。晴れやかな場所にでしゃばるのは、うちの
 役目やない。そんなことしたら、つねさんに申し訳がたちまへん。」
あぁ、やっぱり賢い人だなぁ。

代わりに、3歳違いの妹を探している話をします。
「もうちょっと親しゅうなってから。」とはぐらかしていた、初めて近藤と会った時のこと、まだ話していなかったんですね?
「すぐに隊士を使って調べさせましょう。」
おいおい、いいのか?>近藤さん
「やめてください!新選組の皆さんを、私事に使いとうはないんです。」
慌てて断ろうとするお幸さんに、
「あなたのために探すのではなく、私のために探すのです。」
って近藤さん、十分公私混同だと思うのですが・・・。(^^;;;

八木家の皆さんに別れの挨拶をする試衛館組。
「もうちょっと、おってもええのに・・・。」という源之丞さんの言葉に泣けます。
最初はあんなに迷惑そうにしていたのに、今は、
「ここはあんさんらにとって、お里みたいなもんや。気が向いたらいつでも戻ってきなはれ。喜んでお
 迎えしますよってに。」
と涙ぐんでさえくれるんですね。
総司とひでちゃんが黙って頷き合ってるのを見て、さらにうるうる・・・。

為三郎が近藤のところにお別れにやってきました。
近藤さんに差し出したのは、「おほへ」。つまり「備忘録」です。
ありがとう、為ちゃん。新選組のことをこんなに書き留めておいてくれて・・・。
近藤に頭を撫でられて、にっこり笑う為ちゃんが可愛い。

八木邸を振り返って、回想にふける近藤。
懐かしいなぁ。お久おばあちゃんとか、男装してるひでちゃんとか・・・。
なんかこの半年ドラマを見ながら、私たち視聴者もここで年月を送ってきたような、そんな懐かしさを感じます。

ありがとう、八木家の皆さん。
さようなら。

 

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