大河ドラマ「新選組!」のツボ

 

 第34回  寺田屋大騒動

新選組!の隊士の皆さんは隊務以外にもいろいろお仕事忙しいみたいで、テレビを付けていると、局長は忍者の格好して「ニンニン」言ってるし、斎藤さんはイケメンになってるし、左之助&おまさちゃんのカップルは車乗ってるし・・・。で、この前目の玉ひん剥いたのは、住宅展示場で客を案内している副長だった。だってあまりに好青年だったんだもの。もしかして双子の弟なんじゃないかと思ったよ。(爆) いや、役者さんって凄いなぁと感心した次第・・・。
さて、本業の新選組!の方です。(本業なんかいっ!・笑)

オープニングは前年(元治元年・1864年)10月に遡って、第一次長州征伐、四国連合艦隊下関砲撃事件、高杉晋作による下関挙兵・・・と、禁門の変以降の長州藩の状況が説明されます。う〜ん、こういう時代背景の説明をもう少しこまめに入れてくれると、本編の龍馬の言葉にも説得力が出てくるし、近藤さんが新選組をほっぽって何を悩んでいるのかもわかるし、山南さんの「時代は目の前で動いているのに、我々は何をやっているのか。」の重みももっと伝わってきたんじゃないかと思うんですけどねえ。まぁ、贅沢は言いますまい。(苦笑)


いきなり道場の稽古シーン。あれ?面の下のそのお顔は・・・ やっぱり山南さんだ〜!!誰かの回想でのご出演だけだと思っていたから、とっても嬉しい。(*^o^*)
これはずっと昔、山南さんが北辰一刀流千葉道場を離れ、試衛館に来る時の話なんですね。表情も声も若く感じるのは、私の気のせいじゃないと思う。「一から出直しです。」 すごく嬉しそうに、生き生きと・・・。
「ようやく自分の居場所を見つけたような気がしました。」 ・・・でもまさか数年後には、その居場所がわからなくなって、自分で自分を追い詰めるようなことになろうとは・・・。哀しい。(涙)
「まもなく祝言なのです。これからお世話になるであろうお方の・・・。」 あの日も山南さん、受付をやってましたっけ。懐かしいなぁ。寂しいけど、懐かしい。
このシーン、今日の話のプロローグの役割も果たしているんですね。なぜなら今日は、あの第5回「婚礼の日に」の内容といろいろリンクしているから・・・。それを探しながら見るのもなかなかオツです。

江戸で隊士募集の根回しをやっていた平助が、京に戻ってきました。お仏壇の山南さんの位牌の前で、涙ぐんでいます。最初のシーンの山南さんの話、千葉道場の塾頭が教えてくれたと平助が語る、その後ろで聞いている土方さんと源さんの目が真っ赤です。山南さんと明里さんの遣り取りを知ってか知らずか、お仏壇には菜の花が供えられています。(涙)

おや、近藤さんは久しぶりに大阪の深雪太夫のところでしたか〜。
「あの人(山南さん)は最後の最後に、まことのやすらぎの場を見つけたような気がする。」
・・・うんうん。それで?
近藤「あの、良かったら京へ来ませんか?」
太夫「無理言わんといてください。せんせが身請けしてくれはると言うんなら、話は別ですけど?」
近藤「いや、私は・・・そのことを言っているのです。あなたさえ良ければ・・・。」
ほうほう、山南さんに影響を受けて、深雪太夫を身請けすることに決めたんですね?
それにしても、身請けを申し出るのにも、生真面目な性格そのまんま。(笑)

寺田屋に滞在している坂本の元へ、山南の遺言を届けに来たのは総司でした。紙片にただ一言、「託す」と。
「この国を動かすのは、人と人との繋がりではないでしょうか。」
思い出したこの山南の言葉が、落ち込んで投げやりになっていた坂本を動かすのですね。そして、長州の桂と薩摩の西郷を繋げる。薩長同盟が結ばれたことにより、一気に倒幕の動きは加速する。
山南が坂本に日本の将来を託したことによって、幕府は倒れ新選組は破滅への道を辿ったのだとすれば、なんとも皮肉な話です。(泣)

幹部会議。
西本願寺移転について、本日土方と伊東が先方と細かい打ち合わせをしてくるとのこと。
「山南総長は西本願寺への移転に不同意だった。総長が亡くなってまだ間もないというのに、すぐに
 実行に移すというのはいかがなものだろうか。」
反対するのは、毎度お馴染みの(笑)永倉さんと原田さん。すっかりこういう役回りになってますな。(苦笑)
「ここは山南さんの思い出もたくさん残ってるし、私は早く越したいな。」
この言葉は総司の本音だと思うけど、土方さんにとってはナイスフォローですね。
次に、近藤局長は本日、伏見の寺田屋へ視察に行くとのこと。
「わざわざ局長が行かれることもないでしょう。私が行ってまいりましょう。」
すっかりその気の観柳斎を、「ここは局長にお願いしよう。この話はこれまで。」と有無を言わせず、土方さんが止めたのは・・・。

本当は近藤さんが寺田屋へ行くのは、身請けした深雪太夫を引き取るためだったんですね?(笑)
「早いとこ、行っちまえよ。一軍の将たるもの、側室の一人や二人いたって、どうってことねぇだろ。」
土方さんらしい、思い切りのいいお言葉。(笑) っていうか、実際には近藤さん、一人や二人ではなかったはずだが・・・。(苦笑)
「でも私はどうかと思うなぁ。近藤先生に側室は似合わないよ。だって江戸には、つねさんという可愛
 いご新造さんがいるじゃないですか。」
おや、総司くん。大人になったと思ったけど、まだまだ初心(うぶ)で可愛いわ。源さんも笑っている。
「それはガキの言う言葉だ。」
容赦ない歳三兄貴の言葉にふくれた総司、
「悪いけど、江戸に手紙書きますから。つねさんにみんな伝えますから。」
と近藤を困らせる。もう〜、駄々こねてる3歳児みたいだよ〜〜。(爆) でも、それがまた上手いんだ、藤原くん。
「そろそろ寺田屋に向かった方が良いのでは。」
源さんが助け船。
いや〜、試衛館生え抜きのこの4人、家族みたいにみごとに役割が出来てます。(*^^*)

「おたふく」に来ている永倉&原田。おまさちゃんと3人で、局長の身請け話で盛り上がっています。
「局長の気持ちはわかる。山南さんがあれだけ安らかに死を迎えられたのは、明里という女と出会え
 たからだ。」
と説き始めた永倉さん。そういう訳で、自分も大坂の芸者小常さんを京へ呼ぶことにした、と宣言。
なんかみんな、山南さんの影響でラブラブモードだなぁ。(笑)
「そして俺達はいつしか、男と女になっていた。」
ぷーっ、永倉さん、なんちゅー表現っ。(悶)
思わず体寄せ合って、新八っつぁんの話を聞いてる左之助とおまさちゃんも、いい感じ♪
そのくせおまさちゃん、左之助が言い寄ると怒り出すし、永倉に「似合ってる」と言われてむくれてるし。素直になれないお年頃? でも、か〜わ〜い〜いぃ〜!!(by左之助)

総司を屯所から連れ出す平助。このコンビ、久しぶり〜〜。
障子を開けると、そこにはみつさんとつねさんが・・・。
「あ゛ね゛う゛え゛ーーー!!!」
仰天する総司。目も口もまん丸に開いて、そ、そんなスゴイ顔しちゃっていいのか?>藤原くん。(笑)
そして、驚く総司を嬉しそうに見上げる平助も、口開けたまんま。そんな顔しちゃっていいのか?>勘太郎くん。(笑)

寺田屋に着いた近藤と源さん、おかみのお登勢に挨拶。
「正直、新選組は好きになれしまへん。ここは、病がちな太夫を助けてやりたいという、あんさんの心
 に打たれたと思ってほしい。」
お登勢さん、なんて男前なんだ〜。(@o@)
そしてその後、坂本に情報を入れておくところもしっかりしている。

おりょうさんをもらうことを条件に、桂との橋渡しを引き受ける捨助。いい根性してるよな〜、お前。(苦笑)
「あいつがええがやったら、わしはべつに構わんぜよ。」
そう言いつつ、目が泳いでるって。>龍馬さん
まぁ、今は自分のことより国のことなのかもしれないなぁ。

壬生では、八木家ご夫妻に挨拶しているつねさんとみつさん。お土産は雷おこしだ〜。
「新選組がいつもご迷惑をおかけしております。」
つねさん、さすが局長の妻。
「おかげさんで、この世のものとは思えん体験をさせてもろうてます。」
源之丞さんも言う言う。(苦笑)
みつ「でも、悪い人たちじゃないんですよ。」
雅 「そうなんです。」
そして爆笑。
多摩の頃は、うざいうざいと思っていたみつさんだけど、確かに相変わらずうざいけど、ぽんと相手の懐に入り込んでしまう明るさがあるんだなぁ。

その座敷の外では、総司と平助、おひでちゃんが慌ててます。
「深雪太夫が?!」
平助、声が裏返ってる。(笑)
つねさんとみつさんを京へ連れてきたのは、平助だったのね。
落ち着かなくて、思わずぐるっと回転してる総司が可笑しいよ。
身請けの話を聞いて、
「なんかがっかり〜。そんな人やと思わへんかった。」
と落ち込むひでちゃんに、
「それはガキの言う言葉だ。」
って、おいおい、総司。それ、さっき自分が言われてた言葉だろ〜〜。(爆)
「どうしましょう。ど、ど、どうしましょう。」
声裏返りっぱなしの平助に、
「落ち着け、平助。落ち着け。落ち着け。」
総司も全然自分が落ち着いてないし。(苦笑)
「とりあえず、土方さんを呼んできてくれ。」
「は、はい・・・はい・・・。」
引きつった顔で、カメラに突進してくる平助、ナイスです。

西本願寺で挨拶中の、伊東、土方、島田です。
まずは伊東参謀から丁寧にご挨拶。
「このたびは我が新選組のためにお力添えくださり、まことにありがとうございます。」
さすが伊藤先生、流暢なお言葉。
「西本願寺の由緒を汚さぬよう、大切に使わせていただきます。」
あれ?汚すとか汚さないとかって、この前山南さんにあなたが突っ込んでいた表現ではないですか?(苦笑)
すると、
「ここはいくつかに仕切って、隊士たちの部屋にしようと思う。釘、打たしてもらいますよ。」
言うなり、おもむろに足を崩して、島田と打ち合わせを始める土方。お坊さん、びっくり〜〜。(@o@)
島田「向こうの太鼓楼も何かに使えそうです。」
土方「いいな〜。長州の奴らを閉じ込めとく牢屋にでもするか。」
島田「ぴったりです。庭も広いんで会津から大砲借りてきて、打ち方の稽古もできます。」
土方「よし。さっそく借りてこい。」
この二人、ノリノリ。(死語?) 困惑しているお坊さん。そしてお坊さんの顔色を窺いながら、「ついていけん。」という表情の伊東参謀。
土方さんは、半分は西本願寺を牽制するために、わざと挑発的なことを言っていると思うんだけど、人の良い島田さんは、マジで話に乗ってるだけなんだろうなぁ。このコンビ、なかなか面白い。(*^^*)
やがて、島田さんが函館まで土方さんについていき、土方さん亡きあとも、その戒名を書いた紙を、死ぬまで肌身離さず持っていた・・・という史実を思う時、よけいに嬉しくなるのです。

隊士たちに気合いを入れるおみつさん。あぁ、全然変わってない。(^^;;;
その後ろで観柳斎がすごく嬉しそうなんですけど。(笑) テンションが合うのかもしれない。
部屋の中から見ていた総司は、ぴしゃんと障子を閉めて大きく溜め息。へたり込みます。

つねさんと永倉&原田、ご対面。
つねさんの手を取って、踊り出す左之助が可愛い。
そこへ、斎藤と周平が見廻りから戻ってきます。
つねさんと斎藤、二人して「誰だっけ?」という表情。
沖田に、
「あぁ、つねさん。局長の婚礼の時に会っていると思うよ。」
と教えられて、ぱぁっと表情が変わる斎藤。
「その際はお世話になりました。」
挨拶もそこそこに立ち上がって・・・どこ行くの?(笑)
近藤の養子になった周平とは、つねさん初対面。でも話は聞いていたのね。周平は、挨拶もそこそこに席を立っていく。思春期?

そこへ、みつさんと観柳斎が戻ってきました。みつさんとも抱き合って喜ぶ左之助。埃が立つのか、あの金銀日の丸の扇で嫌そうにあおぐ観柳斎が笑える。
みつさんとひでちゃんがご対面。総司、おみつさんへの手紙に、おひでちゃんのこと書いてたんだ。それも、「可愛い」って。(*^^*)
「あまり、変なこと言わないように。」
牽制してる総司が可笑しい。
近藤が伏見に行っていると聞いて、会いに行きたがるみつさんとつねさん。
慌てて止めようとする総司。
原田「行ってくりゃいいじゃねぇか。おったまげるぜ。」
左之助、面白がってませんか?(苦笑) 幹部会議の時もにやにやしていたし、実は気づいてるね?
総司「たまげ過ぎますよ。よしましょうよ。」
永倉「よかったらご案内しましょうか。」
永倉さんは気づいていない様子。(苦笑)
総司「永倉さん!!だいたい、今から伏見行ったら、疲れるって。」
武田「駕籠を出しましょうか。」
もちろん、まったく気づいてない観柳斎。(苦笑)
総司「やめなよ。駕籠代だって馬鹿にできないんだから。もう!」
孤軍奮闘の総司。
「ここで待ちましょうか。」
つねさんの言葉に、総司はホッ・・・。

あ、斎藤さんが戻ってきた。
「婚礼の日に貸してくださった5両、ようやくお返しできます。」
それを取りに行っていたのね?
「ずっと気になってたんです。局長に言っても、あれは妻の金だからって・・・。受け取ってください。」
嬉しそうだよ〜。生き生きしてるよ〜。
人の恩を忘れない斎藤さん。返せるのがほんと嬉しいんだろうな〜。
ところが、
「これで駕籠を呼んでいただけますか?」
になってしまったから、さあ、大変!!
「余計なことを・・・。」
唸るように言って、恨めしそうに見る総司に、斎藤さんは、「え?え?俺、何かした?」って表情で・・・。あぁ、今日の斎藤さん、可愛いわ。(爆)

平助から知らせを受けた土方が、屯所へと駆け込んできます。
脱ぎきれなかった草履を手でぽいっと放り投げて、座敷に飛び込んでくる土方。その後ろでは平助が「あっ」とつまずいてるし。あまりにもハイテンションで、しかも自然な二人。もう、爆笑!! すっげ〜上手い!!
つねさんたちが寺田屋へ駕籠で向かったと聞いて、
「馬鹿!まずいじゃねぇか!!」
と慌てる土方。部屋の隅には、
「俺のせいだ・・・。」
と羽織の紐をいじって、落ち込みモードの斎藤。(笑) 可愛過ぎ・・・。(*^o^*)
そして、
「行くぞ。」
と、再び飛び出していく土方と沖田。
おろおろと二人を見送る藤堂。
部屋の隅には、さらに落ち込んで、羽織の紐をいじいじしている「俺のせいだ・・・。」の斎藤。(笑)
いやもう、みんなの呼吸がぴったりあって、最高です。

寺田屋の前で、深雪太夫と京屋さんを出迎える源さん。中に招じ入れようとして、駕籠に酔って休んでいるみつさんと介抱するつねさんを発見。源さんのこの顔〜〜!!(爆) 慌てて袂で顔を隠して、そこからまた覗き見ているのが可笑しいってば。顔を隠したまま、「どうぞ、どうぞ。」って源さん、怪し過ぎ。(笑)
「うちは船宿です。これまでにも、男と女子のいろ〜んな修羅場は見てきてます。この登勢にお任せく
 だはい。」
ぽんっと胸を叩いて・・・。ほんま、頼りにしてまっせ、姐さん。

「いや〜、それにしても驚きました。表でお見かけした時は・・・。」
って、正直者の源さん、墓穴掘ってる。(笑) すかさずみつさんに突っ込まれて、目はきょろきょろ、口はぱくぱく。可愛い、源さん。(*^^*) 

こんなことになっているとも露知らず、深雪太夫の好物・大福を買って、嬉しそうに寺田屋に戻ってきた近藤。事情を知らないおりょうちゃんに、つねさんたちの部屋の方に案内されてしまってびっくり〜〜!!(@o@) 固まる近藤。それを見上げる源さんの表情が、またなんともいえず・・・。(笑)

寺田屋に、桂と捨助、到着。

「来るなら来ると、手紙の一つでも・・・。」
いくら動揺してるからって近藤さん、そんな顔してたら気づかれちゃうぞ。
「山南さんのこと、伺いました。」
真っ先に山南さんのことに触れるつねさん。夫がそのことでどんなに傷ついたか、きっとわかっているんだね。優しいなぁ。
しんみりしかけたら、横からみつさん、お邪魔虫。
近藤の手元の包みに、
「それは何? そんなにたくさん、誰に買ってきたの?」
って目をきらきら。この人ほんとに、鋭いんだか、鈍いんだか・・・。(苦笑)
思わず手を滑らせる近藤。
「ありがとうございます。わざわざ私のために・・・。」
おっ、源さん、ナイスフォロー。
近藤の手から包みを奪い取り、おもむろに包みを開けて大福を頬張る。
「うまい。」
嬉しそうに食べてみせる源さん。
でも、近藤が物憂げなままだから、つねさん、なんか気づいちゃったよ。
だめじゃん、近藤さん。源さんに合わせてあげなきゃ〜。
源さんはあの大福、全部食べたんだろうか。胸詰まらせて、苦しそう。(笑)

近藤が嫁と妾の鉢合わせでどたばたしている時、別室では坂本が桂に、薩摩と手を結ぶよう説いています。
坂本「長州と薩摩が手を結んだら、朝廷も巻き込んで、幕府に太刀打ちできる大きな力になると思う
 がじゃ。ほいたら、日本人同士が血を流し合う、無駄な戦をやめさせることもできるがやき。」
桂 「長州を京から追い出したのは、会津と薩摩だ。我らは薩摩に対する恨みを忘れてはおらん。手
 を結ぶなどということは、けしてありえない。」
薩摩と長州が繋がるには、もう少し時間が必要みたいですね。
坂本から近藤の話を聞いて、
「どこまでも間の抜けた男だ。」
と桂。いや、確かにそうなんだけど、なんかムカツク〜〜!! 土方さんが聞いてたら、絶対飛び掛かってるぞ。(笑)
だけど三谷さん、上手いんですよね。坂本と桂が、今まさに時代の大きな流れを作ろうとしている、その同じ屋根の下で、近藤は内輪のどたばただもの。
「時代は目の前で動いているのに、我々は何をやっているのか。」
山南さんの声が聞こえる・・・。(爆)

寺田屋から帰ろうとしている桂と捨助。
岩倉公に渡すよう、桂から預っていたハタキ、まだ届けていなかった。役立たずな捨助です。
どこかでウグイスが鳴いてるのは、やっぱりハタキの話が出たからなんでしょうか。>豊玉宗匠(爆)
そこへ、おみつさん登場〜。見つかってしまいます。
「あ、この顔。桂小五郎。」
桂がはぐらかそうとすると、
「桂さんでしょーー!!」
と大声。
思わず「し〜っ」ってする桂に、
「やっぱり桂さんだ。」
おみつ姉さん、さすがです。
でもこの時、桂が寺田屋にいたこと、近藤に言ったのかな? 忘れてそうな気がする。
帰ろうとして立ち止まる桂。にやりと下卑た笑い。
「近藤勇のお妾さんが、この宿のどこかにいるらしいぞ。」
やらし〜〜。チクリ魔かよ〜〜。土方さん、斬っちゃえ!!(笑)

近藤「そういう訳で私は、急用で屯所に戻らなければならなくなりました。」
京屋「さすが新選組はん。お忙しいですな。」
井上「不逞の浪士どもが騒ぎだしまして・・・。」
つねさんとみつさんは不逞浪士ですか?>源さん(苦笑)
深雪太夫はしばらく寺田屋に滞在することになり、京屋さんだけがお帰り。
そして頭を下げた近藤と源さんが顔を上げた時、目の前に立っていたのは・・・。

なんと、つねさんとみつさんでした。
「かっちゃん、そこにいるのはどちらさま?」
のけぞる近藤と源さん。
「どういうことなの?訳を聞かせてもらおうじゃない。」
あ〜、昔から近藤さん、おみつさんには頭上がんなかったよなぁ。顔がこわばってる、こわばってる。(笑)
「わてがお話し申します。」
お登勢さんがすかさずフォロー。にっこりと余裕の微笑み。頼んまっせ、姐さん。
「こっちの方は大坂からおみえの深雪太夫。身請けされてこっちゃやってまいりました。」
おいおい、なんてことを言うんだ・・・な近藤と源さん。
「近藤先生も偉くなったもんね。花魁を身請けしてお妾にするなんて。」
当然、非難してきたみつさんに、
「あの〜、なんか思い違いしてはるようですが、身請けされたんは近藤先生やないんどす。」
へっ?
こっちゃの、井上せんせでございます!!」(きっぱり)
えぇ〜?えぇ〜?えぇ〜? 姐さん、最高のフォローです。(笑)

この年になって、初めて恋をしました。それって罪でしょうか。
源さん、必死。(爆)
さらに深雪太夫の手を取って、
幸せにするよ、おゆき。
源三郎さま。
すぐに芝居を合わせるところは、さすが太夫。
でも、臭過ぎるって・・・。(苦笑)
呆然と見つめるつねさん。思わぬ展開に唇を噛む近藤。

さらにそこへ、
ちょっと待ったぁ〜〜!!!
廊下から総司の声。この展開はもしや、ねるとん?(笑)
すごい勢いで飛び込んでくる土方と総司。
つねさん、違うんだ!!その女は・・・俺を追いかけてきたんだ。」
どっひゃ〜〜。土方さん、状況が読めてないっ。
さらに、「俺を追いかけてきた」ですか。あなたらしくて最高です。(*^o^*)
どかどかと深雪太夫に近づくなり、
はい、そこ、どいて!!
源さん、襖とともに吹っ飛ばされてます。(爆)
おゆき、悪かった。好きだよ。
ちゃっかり太夫のことを抱きしめて、
もう離さないっ。
目を閉じて頬まで寄せちゃって、役得〜〜♪とか思って陶酔していませんか?>土方さん(崩壊)
歳三さま。
太夫もノリノリ。(だから、死語だって!)

思わぬ展開にハッとして、起き上がる源さん。
土方と太夫を呆れて見ていた客席も、いっせいに源さんの方を向く。
おゆき、いつのまにこの男と・・・。
お許しください。
怒りを露わにする源さんに、口では謝るも太夫は土方の腕の中。
土方、にやり!と、挑戦的な流し目。ぎゃ〜〜!!バンバンバン!!(←思わず目の前のテーブルを叩いてる私)
歳三!お前って奴は・・・!!!
源さん、反撃開始。土方を太夫から引き剥がすなり、畳の上に倒して顔面にグーパンチ!!
この展開に溜め息ついてた近藤が、さすがに焦って源さんを止めに入る。
袴の裾踏んで滑ってるのは、ボケですか?>近藤さん(笑)
源さんの右腕を掴んで、土方から離し、
そこまでだー!!もういい!!みな、それなりにありがとーー!!!
みな、それなりにありがとうって。それなりって・・・。(爆笑)
「局長・・・。」
と源さん。
鼻を押さえて倒れたまま、近藤を見る土方。
いや〜、なんちゅー芝居なんだ。
みんな、コメディーまで上手過ぎ。熱過ぎ。息合い過ぎ。
笑い過ぎて、涙出ちゃった。

つねさんと深雪太夫以外は外に出るように言われて、ぞろぞろと出て行く一同。
源さんが土方を助け起こしている。
近藤の顔を見て、ちょっと頷く土方。にやりと笑って去って行く。でも、土方さん、鼻血出てる。(爆笑)
いや〜、どこまでやってくれるんだか。>山本くん(嬉)
廊下に出ても、
「すみませんでした。」
と謝る源さんに、
「気にするな。」
と男前な土方。でも、鼻血、出たまんまなんですけど〜〜。>土方さん(笑)
お登勢が心配そうに、座敷の方を振り返っています。姐さんの優しさが嬉しい。

「正直に言う。こっちに来てから2年、いいことばかりではなかった。いろいろと悩みもしたし、気落ち
 もした。そんな時、私の励みになったのが深雪太夫だった。今、この人は体を壊している。俺はだ
 から、せめてもの恩返しにと京へ呼んで、ゆっくり休ませてやろうと思った。」
近藤さん、ずるいよ。正直に言えばいいってもんじゃない。
今とは時代が違うから、土方の言うように、妾の一人や二人いたってどうってことないのだと思う。だけど、妻の気持ち、妾の気持ちは、今とそんなに変わらないんじゃないだろうか。
つねさんのことを大切に思っているなら、事情など一切説明せず、ただ「許してくれ」と頭を下げてほしかった。
こんな風に言われてしまったら、つねさんは怒りや悲しみをぶつけられないじゃないか。拗ねてみせるとか、ヤキモチを妬くとか、そんなことさえできないじゃないか。
だから、つねさんは言う。「おゆきさんと二人にしてもらえますか。」と。「女同士で話がしたいのですが。」
必死に無表情を装うつねさんが痛々しい。

「不器用な人ですから、あの人、嘘をつくとすぐわかってしまうんです。さっきの話も嘘。あなたを京へ
 呼んだのは、あなたを愛しく思ったから。あとは方便。」
「うちの人が好きになる人です。悪い人のはずがありません。」
正妻として、精一杯の強がり。そして、
「近藤勇を、よろしくお願いします。ただ、約束してください。あの人が京にいる間だけ。」
こんなことをつねさんに言わせる近藤さん、酷いよ。そして、それを聞かなければならない、深雪太夫の気持ちも考えてやれよ。
「京にいる間だけ・・・。かしこまりました。」
深雪太夫が頭を下げた時、堪えていた涙がつねさんの瞳からこぼれ落ちる。
ひどいよ、近藤さん。ひどいよ。(訴)
男だったら、つねさんの怒りも深雪太夫の悲しみも、全部自分が背負わなきゃ。

縁側で落ち込んでいる近藤に、
「こないな時は、男はんはどっしり構えて待ってたらよろしおすのや。お風呂でも入っといやす。」
手拭いを渡しながら、近藤に頷いてみせる姐さん、本当にかっこいい。

そして近藤が湯船に浸かっていると、入ってきたのは坂本でした。なんとなく気まずそうな二人。
「申し訳ないけんど、わしは幕府を見限ったぜよ。」
申し訳ないけど・・・とことわってから言うところが、優しいなぁ、坂本さん。
坂本「幕府の奴らは腰抜けしかおらんき。そいつらにまかしちょっては、外国の食いものにされるだ
 けじゃき。ほんでわしら自分らの力で、日本を守るがじゃ。」
近藤「上様あっての我らじゃないのですか?私たちの力で幕府を建て直そうとは思わないのです
 か?」
坂本「幕府がなんぜよ!」
近藤「坂本さん、その辺にしておきましょう。」
近藤さん、その台詞は、先日あなたが佐々木様に言われた言葉。
既に、進むべき道が大きく分かれてきてしまった二人。
坂本「おまんとはもう、会わん方がええと思っちょったき。これで、おさらばじゃのう。今度会う時は、
 敵同士じゃ。」
立場の違い、そして思想の違いから、また友を失わねばならない。辛いね、近藤さん。


それにしても、山南さん切腹の翌週に、敢えてこのどたばたを持って来た三谷さん、おみごとです。
先週から一週間、悶々としてきた気持ちが、すこーんと抜けてしまいました。
それも、無理矢理笑いに持っていくのではなく、最初は山南さんを追悼しつつ、気がつくと涙が出るほど大笑いしていて、さらにつねさんと深雪太夫にほろりとさせられ、坂本と近藤に話の本筋へと引き戻される・・・。
いや、ほんと、素晴らしい。
俳優さんたちも、なんか楽しんでませんでした? 先週あれだけシリアスに魅せてくれて、今週はコメディタッチで笑わせてくれる。ほんとに、皆さんの力量にびっくりです。

来週はいよいよ西本願寺への引っ越し。壬生村とのお別れです。(涙)
そして物語は、一段と厳しい展開になってゆく。その前に、ひとときのやすらぎをありがとうございました。

 

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