第24回 避けては通れぬ道
「どうなっておるのだっ!!」 広沢様が声を荒げて怒鳴っている〜。(汗) 「今度芹沢が問題を起こしたら、即刻会津は手を引く。これは本気だ。」 さすがに青ざめる土方・山南。 「身分を問わず入隊を許可した新選組は、人数が増えるにつれ、たびたび隊士が問題を起こし、 組織として厳しい規律を必要としていた。」 法度 一、士道ニ背キ間敷事 一、局ヲ脱スルヲ不許 一、勝手ニ金策致不可 一、勝手ニ訴訟取扱不可 右条々相背キ候バ 切腹申付ベク候也 「志あって入隊した者は、誰でも武士として扱うということを意味していた。このため壬生浪士組に は、身分制度の中で虐げられた様々な立場の人間が夢を求めて集まった。」 幕末には各所でこのような、同じ志を持つ者を集めた組織が結成されましたが、新選組ほど身分を越えた集まりはなかったようですね。手当ても昇進も身分は関係無し。すべては働き次第。法度の適用も身分は関係ありませんでした。 これはやはり組織を作り上げた近藤・土方たちが、武士ではなかったから、武士になりたいと願ってきたからなのでしょう。 いよいよ決断の時・・・ということで、試衛館派が集まって話し合い。 「私にはわからない。どうして芹沢さんがいては困るのだ?」という永倉の問いに、山南は芹沢の所業の数々を、土方は会津藩から「なんとかしろ」と言われていることを説明します。 「芹沢がいると、壬生浪士組そのものがあぶない。」 そう言いながら、ちらりと近藤を見遣る土方。だから決断しろよ!・・・と。わかってんだろ?!・・・と。でも近藤の表情を見ると、まだまだ踏み出せないみたいです。 芹沢に浪士組を離れてもらうよう説得するという山南。「説得に応じなかったら?」と訊く斎藤に、「斬っちゃえばいいじゃねぇか。」と左之助。単純明快な男だ。近藤さん、ますます渋い顔・・・。 席を外そうとする斎藤に、「近藤さんには恩があるはずだ。」「あの人に義理立てすることはない。」 二人して畳み掛けるように言う土方と山南。斎藤が江戸で世話になった芹沢に恩義を感じているのをわかっていて、こっちこい!と腕を引っ張っているんですね。 「はっきり言っておく。浪士組を守るためには、芹沢を斬るのもやむなしと、俺は思っている。」 土方が己の覚悟を披瀝します。席を外す近藤。それを見送る土方。追う源さん。重苦しい雰囲気に、思わずみんな溜め息ついてます。 「なるべく穏便に・・・。」という永倉に、「永倉さんらしいご意見。」って、山南さん、それはイヤミですか?(苦笑) 「まずは話し合いで落着するよう努めます。」と返した言葉に、土方さんが厳しい視線を送ってますけど? 「あの〜、沖田さんはどうされるんですか?」 平助が総司のことを心配してます。平助の言葉に動揺している土方さんは、ちょっとかわいい。(笑) そんなことが話し合われているとも知らず、芹沢たちは庭で焼き芋。なんか、ほのぼのとしていていいなぁ。総司ってば、すっかりこっちに馴染んじゃってるし。(汗) 先週、芹沢に「腹切れ」と言われた新見さんだけが、表情が固いです。 そんな芹沢たちを見つめる近藤に、追ってきた源さんが語りかけます。「人は二つに分けられます。人の上に立つ者と、そうでない者。人の上に立ってはいけない人が人の上に立つというのは、実に 不幸なことです。しかしもっと不幸なのは、人の上に立たねばならぬお人が人の上にいないということ。」 源さんも、芹沢を排除して、近藤が浪士組のトップに立つべき・・・と考えているのですね。源さんらしい、含蓄のある言葉。 両副長の密談。ゾクゾクするぅ。 「さっきのは方便。ああでも言わなければ、永倉さんが納得しない。」 おっ、今日はなんだかブラックな山南さんだ。 「あんたもなかなかだな。」 仲間を得て、鬼の土方さん、嬉しそう。(笑) 「斬るべきです、芹沢さんを。近藤さんがなんと言おうと・・・。」 山南さんも鬼の目。 「志を果たすには、避けては通れぬ道です。」 近藤さんを筆頭局長にするために、山南さんも修羅の道に踏み込む覚悟を決めてしまったのですね? きっぱりと宣言する山南に、ちょっと驚いていた土方がにやりと笑って、「たまには意見が合うんだな。」 山南もにやり。 うわぁ〜、鬼副長ズ結成の瞬間!!最悪最強コンビ(爆)の誕生です!! あ〜、いいよ、いいよ〜。嬉しいよ〜〜。こんなブラックな山南さんなんて見るの初めてだし、土方さんとこんなにがっちりタッグを組んでくれるなんて考えてもみなかった。近藤さんがなかなか土方さんの考えに乗ってきてくれなくて、すごく寂しかったけど、こんなところに力強い味方がいてくれたとは ・・・。(感涙) それにしても、二人の座高、違い過ぎ。(@o@) 屯所を出た近藤は、おまさちゃんの店にやってきました。 店にいたのは、坂本竜馬のお友達・望月亀弥太。 「あ!おまんら、会津藩の手先やった。敵じゃいか!敵じゃいかー!」って人のこと指差して、亀ちゃん、小学生みたいだよ。(笑) 「悪いけんど、口きかんきねー。」って言いながら、竜馬のこと訊かれると嬉しくてつい喋り出しちゃうし、それに気が付くと、「いかん。また口きいてしもた。あー、いかんいかん。」って慌てて帰ってくし ・・・。亀ちゃん、かわいいなぁ。 亀と入れ替わりに、店に入ってきたのは捨助!!(@o@) おまさちゃんに「お知り合い?」って訊かれて、近藤が「そんなに知り合いではないんですけど。」って答えてるのがおかしい。おまさちゃんのお店で働いてるみたいだけど、全然役に立ってない様子。その上、平然と、「俺もかっちゃんも人の上に立つ方だから・・・・。」って。(苦笑) 局長・副長会議。ただし、鴨さん欠席。 まず、大坂の小野川部屋で営まれる法要の打ち合わせに、出席依頼が来ている件。 「やはり近藤さんだろう。」「お願いできますか?」 ほとんど有無を言わせぬ呼吸の、鬼副長ズの連携プレー。近藤さんはあっさり、「はい、私でよければ。」と陥落。(笑) 次に、局内の取り決めについて・・・は、筆頭局長にも聞いていただきたいということで、一同芹沢局長の部屋へ移動。 鬼副長ズが法度を作りました。読み上げていく山南、解説を加える土方。芹沢・新見の表情を伺いつつ、ここでもみごとなチームワークを見せています。(笑) 背いた場合は切腹・・・という内容に、「切腹?」と驚く近藤。しかし芹沢は、「約束を果たせない時は腹を切れ。武士ってのはそういうもんだ。」と、了承してしまいます。土方たちの企みに、うすうす気づいているのではないでしょうか。だけど近藤たちに対して、あくまでも自分は武士だという虚勢を張っていたい芹沢。(哀) 「しかしこの、士道に背くことというのはどうだろうか。あまりにも漠然としている。」 新見さんも法度の意図するところに気がついた? と、そこへ、スパン!!と障子が開いて、総司登場。近藤の顔を見るなり、シュンとしちゃう。 おやおや、お梅さんが寝てる横で、こういう話をしてたんですか。(苦笑) 部屋を出て行きながら、新見を呼び止める土方。「あとでちょっとお話が・・・。」 うわぁ。ドキドキ。 おひでちゃんにつれない総司。そして、物陰からおひでちゃんを見つめる平助。(爆) おまさちゃんの店で、“あとでちょっとお話”している二人です。 「さすが新見先生」 早速、新見を“よいしょ”している土方。「人物としてはあんたは芹沢以上。いや、うちの近藤以上だ・・・。」って、心にもないことを。(笑) 「もういい。何が言いたい?」 さすが新見先生。これくらいじゃ乗ってこない。たぶんそれは、土方も計算済み。 「あの法度、ある人物を体良く葬るためのものでしてね。それでわざと、いかようにも解釈ができる一文を加えたんです。」 わくわくしてるような表情で、よどみなく喋る土方。それを、疑惑の眼差しで見つめる新見。 「芹沢さんを浪士組からはずすように、会津藩からお達しがあったのはご存じですか?新見先生は芹沢さんのいわば知恵袋。ということは、芹沢さんが浪士組を離れる時は、もちろん新見先生も。」 徐々に徐々に、新見を罠の奥へと追い込んでいく土方。 新見「あんたらが思ってるほど、私とあの人の絆は強くはない。」 土方「そうなんですか?では、芹沢さんが組を離れることがあったとしても・・・?」 新見「私には、なんら関わりない。」 あ〜ぁ、引っ掛かってしまった。>新見さん にっこり・・・。土方さんの笑顔が恐いよ〜〜。口元は笑ってるのに、目が全然笑ってないんだもん。鬼の笑顔? 「だったら話は早い。」 新見に、サッと近づいて、「あんたに聞きたいことがある。」 この、片膝立ててる格好が良いわ〜。(*^^*) 「佐伯又三郎の件なんだが、表向きはあいつは物取りに殺されたことになってる。」 さらにもう一歩近づいて、「本当のことを教えてくれ。殺ったのは芹沢だな?」 こんな間近で覗き込まれたら、なんでも喋ってしまいそう。(爆) 新見さん、顔色が変わってます。 見世物小屋に来た、芹沢・お梅・総司。 見たこともない生き物、何かと思ったら、オウムだったんですね。オウムの珍しい色に、「誰かが色塗ったに決まってる。水で洗うんだよ。」と、檻の中に押し入ろうとする芹沢がかわいい。 「アホ。オマエ、シヌデ。」 オウムの言葉に呆然とする芹沢。オウムは予言もするんですか?(爆) 予言に怯えて、さらに暴れ始める芹沢。 このオウムの声、永倉役のぐっさんがやってるんですってね。芸達者だな〜。 法度が正式に発表されました。 芹沢一派は、これは自分たちのことだと怯えています。 「守れるかなぁ。意味、わかんねぇし・・・。」って、左之助ってば・・・。(笑) 隊士たちの反応を見ている鬼副長ズ。そこへ新見先生が・・・。 頭を下げて挨拶する土方が、行儀良くてちょっと恐い。(苦笑) 「今夜、一献どうだ?」 完全に罠にかかってしまった新見。 去っていくその後ろ姿を見ながら、 土方「さっそく、魚が網に引っ掛かった。」 山南「早かったですね。」 黒いぞ〜、黒いぞ〜。>鬼副長ズ 「近藤さんが戻る前に、片が付きそうだ。」 やっぱり、近藤さんを小野川部屋へ行かせたのは策略? でも、帰ってきて知ったら、むちゃくちゃ怒られるぞ〜〜。 見世物小屋の近くの休憩所。休んでいると、通りかかった土方に沖田が気づいて、声をかける。 沖田「土方さんも遊びに来たんですか?」 土方「残念だが、お前ほど暇じゃないんだ。」 試衛館派からちょっと距離を置こうとしてる総司だけど、ほんとは構ってほしいんでしょうね。期待したのに、土方から素っ気なくされて、しゅん・・・と肩を落とす総司。(*^^*) 土方は芹沢に、「お話ししたいことがあるんです。」と誘います。 屯所の庭で剣術の稽古をする隊士たち。指導する平助が凛々しいわ。 総司とお梅が帰ってきて、「裸の男がいっぱい♪」 喜ぶお梅。 「ええ体♪」 お梅に挑発されて慌てる、実はとっても純情な永倉さん。大胸筋がぴくぴくしてるし・・・。(爆笑) 隊士たちも、稽古どころじゃないらしい。 「お梅さん、よくないですよ。芹沢さんって人がいるのに、すぐに他の男の人に色目使って・・・。」 純情な思春期総司くん。(笑) 「性分なんやね。人が困ってるところを見たいんや。」 そんな風に捻じ曲がってしまうほど、人に傷つけられてきたのでしょう。 「ほんま、ねんねやなぁ。」今、総司が一番言われたくない言葉、わかっていて敢えて言ってますね? >お梅さん でも本音をちらっと見せられて、惹きつけられてしまうのは、若いから。(^^;;; そのくせ「体は別や。」って迫られて、思わず身を引いてしまう潔癖なところも若いから。 「口では偉そうなこと並べ立てて、あんたにいったい何ができんの?芹沢が恐うて、うちを抱くことすらできんやない?」「そんな勇気もないくせに・・・。」 みごとにプライド傷つけられて、逆にムキになってしまうのも若いから。 お梅さんの思うがままだな。>総司 で、二人はそのままフレームアウト。ついに行ってしまったか、総司・・・。(爆) 金魚を見ながら、物思いにふけるおひでちゃんを、平助が慰めます。 「行きましょ!」と微笑む平助に、「行く。」ってコックリ頷いて笑うおひでちゃん。 二人とも可愛いなぁ。 祇園の「山緒」。 新見が又三郎の財布を差し出し、物取りの仕業に見せかけたことを白状します。 「さすがに捨てきれず、今まで取っておいた。」 へぇ〜。てっきり、芹沢派みんなで、飲んで使っちゃったかと思っていたのに。 ちらりと視線を交わし合う、鬼副長ズ。 新見は、この財布を芹沢の部屋に隠しておいて、又三郎殺しの証拠とし、士道に背いた罪で芹沢を切腹させようと提案します。 自信有り気に微笑む新見に、肩頬を歪めて笑う土方。うわ〜、ゾクゾクして鳥肌立っちゃう!! 「ここは本人に訊いてみよう。」 えっ? 新見の笑いが消える。 「芹沢先生、新見先生はそうおっしゃっていますが。」 土方が隣室に声をかけると同時に、山南がスパンッと障子を左右に開ける。新見を嵌めるという、やっていることはダークなのに、山南さんの所作がとても綺麗だ。 隣室には芹沢がいました。さっき土方さんが「お話ししたいことが・・・。」と言っていたのは、こういうことだったんですね。固まる新見。 「新見。お前さん、よっぽど俺のことが気に入らねぇらしいな。」 寂しそうに酒を呷る芹沢。そして、又三郎殺しを認めます。 芹沢「奉行所には言うなよ。」 土方「いやしかし、どのみち法度に背いたことになります。」 山南「土方くん、それはどうだろうか。又三郎が殺されたのは、法度が出来る前だ。そこまで遡って 罪とするのは、いささか無理がある。」 土方「それもそうだな。」 山南「あくまでも四ヶ条が定められた後の行いに、法度は当てはめるべきです。」 土方「道理だ。そういう訳で新見さん、せっかくだが、あんたの骨折りは無駄になった。」 わざとらしい芝居だ〜〜。台詞回しがまるで学芸会のようにわざとらしいのが、かえって恐怖を煽る。 暗い座敷の中、燭台の灯りに浮かび上がる二人の顔。土方も山南も、その瞳には冷たい鬼の光を湛えていて・・・。鬼副長ズはとんでもない役者です。(爆) 「謀ったな、土方。」 罠に嵌まったことに気づいた新見が、搾り出すように呟きます。追い詰められていく新見の表情も凄まじい。 土方「そこでね、新見さん。ここからが肝心だ。実はもう一人、法度を破った男がいるんだよ。士道 に背くことをやっちまった男がさ。そいつは己の身を守るために、長年の仲間を裏切った。まして や偽の証拠をでっち上げて、陥れようとさえ企んだ。サムライにはあるまじき行いだとは思わねぇ か。」 新見「始めからそのつもりだったのか。」 土方「だから言ったろう?あの法度はある人物を体良く葬るためのものだって。あんたのことだよ、 新見さん。」 声のトーンを一段と下げて、新見を見据えるようにして、冷静に語りかける土方。その横で、まっすぐ新見を見つめている山南。感情を殺した二人の表情。そして、すべてを諦めたような顔で、土方の言葉を聞いている芹沢。笑うしかない新見。 深くて暗い、まるで沼の底のような空間です。4人の醸し出す濃く澱んだ空気に、息苦しささえ覚えます。この俳優さんたち、本当に凄いわ。 芹沢「新見、潔く腹を切れ。」 新見「芹沢先生。」 寂しそうな芹沢と、恨めしそうな新見。どちらも、裏切られたと思っているだろうか。 芹沢「帰ってもいいか。」 本当は、新見を失いたくはなかっただろう。けれど、土方・山南の策略にみごとに嵌まってしまった新見を、助け出すだけの気力はもはや芹沢にはない。居た堪れずに、その場から逃げるしかない。 「先生ーー!!」 追いすがるような新見の叫びに、振り返って、見詰め合って、芹沢は障子を閉めます。 芹沢がもう少し精神的に強かったら、新見がこんなに賢くなかったら、鬼副長ズの策略に、こんなにあっけなく引っ掛かることもなかったでしょうに。 腰から脇差を外して、新見の前に置く土方。同時に、すっと立ち上がる山南。二人の呼吸が、驚くほどピッタリ合っています。隣りの座敷に並んで控える二人。 新見「これがお前たちのやり方か?」 土方「これが俺たちのやり方だ。」 新見「こんなやり方で誠忠浪士組を一つにまとめたとしても、また必ず綻びが生じる。」 土方「壬生浪士組だ。」 新見「山南。お前はこれでいいのか。」 山南「浪士組を一つにまとめ、その上にあの人を置く。それが私の願いです。そのためには、何で もする。」 まるで二人の覚悟を確かめるような、そして予言のような、新見の言葉。 「言い残したいことは?」 という促すような土方の言葉に、覚悟を決めた新見は羽織を脱ぎ始めます。 「芹沢先生も馬鹿だなぁ。俺がいなくなったら、次は自分だっていうのに、そんなこともわかんないのか。」 乱暴な動作が、怒りと憤りを感じさせます。 着物の前を広げて、土方の脇差を取り上げて、 「それにしても土方、法度とは便利なものを作ったもんだなぁ。」 と、にやりと笑って土方へ。そして、 「あんたも足元すくわれないよう、せいぜい気をつけることだな。」 と山南へ。まるで予言のように言い残していく。きゃ〜〜!!(汗) そして最後に、 「先に行って、待ってるぜ。」 と・・・。あぁ、お願いだから、待ってなくていいからっ。(懇願) それにしても、みごとなご最期でした、新見先生。 部屋を出てきた土方は、待機していた島田たちにあとの処理をてきぱきと指図します。 一方、腕組みをして何か考え込みながら、ふらりと部屋から出てきた山南。 本当にこれで良かったのか?良心の呵責の波に飲み込まれそうになっている山南を、 「今更なんだよ、その顔は。」 修羅の道に引き留めようとする土方の言葉。 「これは、避けては通れぬ道なんだ。」 山南の言葉を繰り返す。良心の呵責に苛まれているのは、土方も同じかもしれない。だから、自分にも言い聞かせているのかも? まだ心は捉われながらも、土方の言葉に頷く山南。 ふらふらと屯所に戻ってきた芹沢。 部屋では、総司とお梅がすっかり仲良しさんで寛いでます。総司ってば、お梅さんにすっかり甘えちゃってるし・・・。(苦笑) そこへ芹沢が入ってきました。慌てる総司。まだまだ子どもだな。 察した芹沢は、総司のことを殴りつける。サンドバッグ状態だ。(^^;;; そして、庭に叩き出される総司。 ちょうどそこへ、帰ってきた平助とおひでちゃんが通りかかって・・・。 平助を突き飛ばすようにして、総司に駆け寄るおひでちゃん。平助、いと哀れ。(涙) 酒を浴びるように飲み、徳利を叩きつける芹沢。 「新見が死んだ・・・。次は俺だ。」 追い詰められて、恐怖で目がイッちゃってるよ、芹沢さん。 「あんた・・・。」 芹沢をマジで気遣うお梅。 この二人、初めてお互いを必要と感じた夜かもしれないですね。 その頃、大坂に行った近藤は、源さんと一緒に深雪太夫のところへ来ていました。 近藤「私の周りの奴らは、壬生浪士組を自分たちのものにすることで、頭がいっぱいだ。」 井上「みなさん、近藤先生のためにやってらっしゃるんです。」 源さん、フォローありがとう〜〜。(嬉) ったく、何を他人事みたいに言ってんでしょーかねえ、近藤さんは。あなたがしっかり頭に立ってくれてないから、みんながその分、なんとかしようと頑張ってるのに。 近藤「今はそういう時期じゃないだろう。」 太夫「そんな時やから、足元を固めようとしてはるんやないやろか。」 さすが深雪太夫。よくぞ言ってくださった。あなたの方がわかっていらっしゃる。(涙) 今の壬生浪士組に何ができるっていうんだろう?国のため、ご公儀のために役に立ちたいというなら、早急にそれだけの組織作りをしていかなきゃいけないんでしょーが。 愚痴は深雪太夫に一杯こぼさせてもらうことにして、もっとシャンとしてくださいよ、近藤さん。 坂本龍馬が別のお座敷で遊んでいました。 腹踊りをしようという坂本を見て、 「まるで憂えてないじゃないですか?」 こっそり近藤に突っ込みを入れてる源さん。(笑) 「こんなことやりよったら、いつになっても新しい時代はこんぜよ。腹踊りでもして、憂さを晴らすしかないやろう。」 時代が見える坂本さんだからこそ感じる憤り。近藤さんとは別の次元で、坂本さんも悩んでいるんですね。 京の屯所では、新見切腹の後始末を終えた島田が、土方・山南に報告しています。 大坂の明るいお座敷から一転して、屯所の暗さが不気味です。 「外堀は埋まった。あとは本丸だ。」 土方の言葉に、黙って頷く山南。土方の声のトーンも山南の表情も、限りなくダークです。 本丸を落とすにあたって、近藤さんは覚悟を決めてくれるのでしょうか。鬼副長ズと心を一つにしてくれるのでしょうか。 坂本さんの腹踊りを見ながら、今はまだ鬱々としているようですが・・・。(^^;;; |
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