1997.08.06(火)
 朝、フロントでグラナダ行きのバスの時刻を確認、every hourとのこと。ゆっくり朝食をとり、バスターミナルまでタクシーで行き、11時発のグラナダ行きに乗った。途中、みごとなひまわり畑があった。今の時期でも高地ではひまわりが咲いているのだ。12:30グラナダ着。念のためバスターミナルでアルヘシラス行きの時刻表をもらい、バスターミナルの位置を確認しておく。ここも英語が全く通じない。

 ホテルまでタクシー使用。チェックイン後アランブラ宮殿へ向かう。入り口まで楽に歩いていける距離なのだが、坂の登り口にさりげなくあった標識をよく見なかったのが苦労のはじまりだった。もちろんガイドブックも悪い。ガイドブックに書いてあるとおり、まず裁きの門から入り、カルロス5世宮を見た。ここにはグラナダの歴史を語る資料が展示してあった。(写真はカルロス5世宮の中庭)

 カルロス5世宮を見たあと、アランブラ宮殿やアルカサーバにはいるためのチケット売場を探したがどこにもない。売店で聞いてもはるか向こうだという。標識では700メートル先になっている。普段なら何でもない距離だがとにかく暑い。そして坂道。ここまで来て宮殿に入らなかったら妻に何を言われるかわからない。娘のふくれっ面を記念写真にしてからタクシーでチケット売場まで移動した。チケット売場は長蛇の列。約40分並んでチケット入手。すでに16:00すぎだった。チケット売場のすぐわきから、まずフェネラリーヘ庭園に誘導された。(写真はフェネラリーヘ庭園の通路)

Point:ガイドブックには、裁きの門から入り、入場券を買ってアルカサーバ、王宮、庭園の順に進めばいいと書いてあった。それを信じていたのもあって、途中に「チケット売場は庭園側にしかない」という表示があったのを、気にもしないで通り過ぎてしまったのだ。王宮の入場制限のため、入場券を2ケ所で売ることは事実上不可能で、王宮に入ってしまえば、帰りも庭園わきの出口からしかでられない仕組みになっていた。

 庭園そのものは見事の一語。きれいに刈られた並木、池と噴水と美しい花々そして緑が素晴らしい調和をなしている。ここではこれまでの疲れが癒やされる思いがした。日本の国もこういうところに金をかけたらいいのにと思ってしまう。ここでは写真をたくさん撮った。ただ王宮がしまらないうちに少しでも早く列に並ぼうとして少し早足で歩いた。ところが庭園をでて王宮入り口へ行き、30分並んで入ろうとしたら断られた。

Point:時間指定があったのだ。この点についてはガイドブックにもちゃんと書いてあり、チケットに書いてある指定時間はあと2時間先になっていた。

 係員に言われたようにアルカーサバに入場したが、暑さの中、精神的肉体的疲労はかなりのものになっいた。写真のようにアルカーサバのつくりも、アルカーサバからみたグラナダの眺めも見事だったのだが、私達にははしゃぐ元気はなく、疲労回復と時間つぶしのためゆっくり見学することしかできなかった。(写真右はアルカーサバの屋上にでるところ)
 すずめとたわむれ、アルカーサバ出口でコーラを飲み、少しずつ元気をとりもどす。王宮入り口でもゆっくり水を飲み、できるだけ体力を回復する。18:55、指定時間より5分早く入場。

 王宮の中はさすが!!。壁も天井もほとんどが見事な透かし彫りで、床も細かいタイルの組み合わせになっている。そして、すりへった床の石が歴史を感じさせる。特に見事なのは王座の間の天井と獅子のパティオの周囲の壁で、さらに王宮内部の庭園へと続いていく。(写真下は獅子のパティオの一部)

Point:今回わかったアランブラ宮殿の見学順序は次の通り。まず宮殿の東南端(アラヤーネス デ ラ アランブラ前)でチケットを買い、指示通りフェネラリーヘ庭園に入る。この時にチケットに書いてある王宮への入場時間ををきちんと確認しておく。大きな庭園を順路に沿って歩いていくと、カルロス5世宮の手前で入場券のいらない区域に出る。ここには売店や案内所があり、南側の裁きの門やカルロス5世の水場に通じている。つぎに宮殿西端のアルカーサバに入り、屋上からアルバイシーンやグラナダの町並みを見る。アルカーサバから出たところでは飲み物を売っているし、この近くの案内所には、地下にきれいなトイレがある。王宮入場指定時間まで時間が余っていたらこの辺りで休むと良い。王宮へは指定時間になれば必ず入れてもらえるので早く並ぶ必要はない。王宮を見学するとあとは宮殿の東南端からしか出られない。

 ゴメーレスの坂を下り、ヌエバ広場でスペインに来て初めて夕食らしい夕食をとった。印象的だったのはガスパチョととても大きなパインアイス。オムレツもおいしかった。ワインは半ボトル付き、安いのに結構美味しくかった。

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