運営者
名 / はせ
齢 / 18
性 / 男
視覚 / ステレオ
眼幅 / 59mm
屈折異常 / 左+4.75dpt
右+4.50dpt
矯正 / コンタクト (-3.75dpt)
眼鏡 (??dpt)
所持機 / Nikon モナーク8×42
Canon 5×17FC
だけ
住居 / 神奈川県北西部
E-mail / shunsuke_hase@hotmail.com
双眼鏡との出会い
小学校4年生の時、友人に誘われて、小学校の先生と地元の方が主催している、ごく小規模な探鳥会に参加するようになりました。勿論野鳥観察には双眼鏡が付き物なわけで、これが双眼鏡との出会いでした。
その後、草むしりの褒美として親がディスカウントショップで買って来たプラスチック製の双眼鏡が初めての双眼鏡でした。 非常に見辛く、見掛視界は40°程度だったような気がします。6年生の時にはkenkoの7-20×21を買ってもらいました。当時は良く見えると満足していました。 そのとき、以前の双眼鏡は分解し、2枚のレンズでは倒立像になってしまうことと、ミラーで出来た似非ポロプリズムを観察して、正立のシステムを理解しました。 また、対物レンズと接眼レンズだけでは、望遠鏡は上下左右が逆さまの倒立像になってしまいますが、なんとかレンズだけで正立像を作れないかと思い、試行錯誤して3枚のレンズを上手く設置すると正立像になることも独自に発見しました。 しかし、それまでは双眼鏡に対する思い入れは特に深いものではありませんでした。
ホンモノの双眼鏡と出会ったのは中学1年生のときです。 探鳥会の主催者の先生が愛用していた双眼鏡を覗かせて貰ったのです。 聞くところによると、その双眼鏡はなんと20万近くもしたそうです。子供の金銭感覚からすれば「双眼鏡に20万だなんてバカげている!」と思わざるを得ません。それは一体どれほどの双眼鏡なのか。一目見ようと覗かせて貰いました。
その瞬間、衝撃を覚えました。
澄み切った明るさと、眩しく鮮烈なコントラスト。広大に広がる視野。まるで別世界でした。
それでも当時は「凄いのは解るが、それでも20万なんてとんでもない値段だ」と思っていましたが、今ならその価値がよく解ります。 覗いたのはただの一度きりです。中学の時は部活で殆ど探鳥会には参加できず、我が家は引っ越してしまい現在は連絡すらしていませんから、今となっては機種は不明です。 ただ、確実に覚えているのは、その双眼鏡はカール・ツァイス製だったということです。10×40か8×30かは憶えていませんが、シュミット・ぺシャンの型でした。
双眼鏡に魅せられた私は、その後Webサイトを巡廻して双眼鏡について調べ、中学3年生のときにNikonのモナークを購入しました。 やはり以前使っていた双眼鏡は分解し、初めて見るガラスで出来たプリズムや、複数枚で構成された接眼レンズなどを観察していました。 そんなことをしている内に、興味の対象は観ることから理論の方に移っていきました。特に幾何学的な構造を持ったプリズムの影響が大きかったのだと思います。
その後、望遠鏡の仕組みや幾何光学の勉強をするようになり、高校生になる頃には、将来は光学設計士なって双眼鏡の光学系を設計したいと思うようになりました。
あの双眼鏡に魅せられ今まで勉強してきました。 そして、これからもです。 あの感動を追い駆けて、私は光学設計士を目指します。