急遽大阪まで日帰り往復する事になった。2005523日(月) 2005/6/4土 公開)

 

 首都圏⇔関西圏の往復は、私にとってとりわけたいした事ではない。しかし今回は思う事が多かったので公開してもいいのではないかと考えた。そうは言うものの、このネタは「旅行記」というほどでもなく、どのコーナーで扱うのが適切なのかなかなか判断がつかなかったので、公開に踏み切るのが結局遅くなってしまった。

 

★★★急遽大阪まで行く事になった★★★

 朝起きた時、まさかこの日のうちに大阪まで往復する事になるとは思ってもいなかった。通常どおり仕事をしていたのだが、急遽大阪まで行く事になった。他の人では代替できない用事なので、業務の一部を課員に振り分けて、単身大阪へ向かう事になった。

 大阪行きが決まった時は仕事で都内西部に来ていたので、このまま新横浜から新幹線に乗ることも考えた。しかしながら、荷物を整えたかったので一度帰宅してから出発することにした。

 

★★★いつも行っている旅行会社★★★

 いつも行っている旅行会社へ向かった。少なくとも本日中に列車で往復するとすれば、実家まで足を伸ばすほどの時間は無さそうだ。復路はどうなるかわからないので、とりあえず大阪市内までの乗車券・新幹線自由席特急券だけを買い求めた。

 今回は昨年度の新卒の女の子が対応してくれた。そこで、「どうですか。2年目に入って慣れましたか?」と声をかけてみた。彼女は笑っていた。そんなにおもしろいのか・・・。まぁ、いいや。

 

★★★始発駅・自由席★★★

 駐車場に入れてある車からカメラを取り出して東京駅へと向かった。やはり「始発駅からの自由席」、これはいい。最近の新幹線のグリーン車は5,150円を払うだけのときめきが感じられない。どうせ寝るだけならば、シートピッチが1,040mmもある普通車でじゅうぶんである。

 時刻表を見てみると、新大阪をまたがる運転が多い気がした。つまり、新大阪から上りの自由席に乗るのは難しそうだということである。

 私は、新大阪行き、および新大阪始発が好きである。新大阪行きの場合は、少々寝過ごしたとしても大丈夫そうなので安心して乗っていられるのである。また、かつては、始発駅発車時と終着駅到着時にしか聞けなかった車内放送のあの旋律が好きであった。

 

★★★離別の場面★★★

「のぞみ19号」 東京1250→新大阪15:27 727-47 (博多行き)

 名古屋停車中に、祖父母との別れを察知した幼児が激しく泣き出した。うるさいなぁと思った乗客も多いだろうが、文字通り火がついたような泣き方だったのでかわいそうに思えた。

 本当のことを言えば、Uターン時や離別の場面において泣きたいのは子供だけではないのかもしれない。そんな事を考えてしまった。

 

★★★事故から1ヶ月もたたないJR西日本★★★

 新大阪で在来線に乗り換えである。なんと、新快速と快速が7分遅れで運転されているとの事だ。福知山線脱線事故があった直後だから、名物の140km/h程度での回復運転は行わないだろう。

 また、私が乗った列車は、“あの207系”の尼崎行きである。この列車は、事故不通の為に尼崎から先の福知山線へは行けないのである。ちなみに、207系電車はJR東日本にもあるわけだが、JR西日本のそれとは全くの別物である。

 車内放送にも事故のお詫びが入った。大阪駅構内でもお詫び表示が目立った。現場職員に対する暴言や暴力も問題になっている。少なくとも、責任のない人間まで攻撃するのは絶対にいけないと思う。そもそも、今回に限った事ではないが、客だからといって傲慢な態度をとるような奴は卑怯だと思う。

 

★★★JR東日本SuicaJR西日本ICOCA★★★

 JR東日本のSuicaJR西日本のICOCAと同様に使うことができる。今回は、せっかくだから使ってみようと考えていた。梅田での用事がすぐに済んだので大阪市内にある姉の墓参りに行こうかとも考えたのだが、よくよく考えれば閉門時間が近いのでこれは断念した。Suicaを使ってみる機会が無くなった。また、雨も激しくなってきたのでそろそろ東京へ戻ることにした。ICOCAの機械でSuicaをチャージしてきた。後日、JR東日本の駅で履歴印字したところ「JR西日本」と表示されていた。これはこれで良い記念にしておこう。

 

★★★金券ショップ★★★

 金券ショップで東京までのきっぷを買った。\13,100で「のぞみ」の指定席にも乗れる。往路の自由席券よりも安い。私は、自由席と同じ座席の普通車指定席にお金をかけたいとは思わない。金券ショップというのはほとんど利用したことが無いのだが、ここだけは過去に1回だけ東京までのグリーン車の券を購入したことがある。

 

★★★すっかりよそ者★★★

 梅田の地下街で金券ショップを探すのに少々てこずってしまった。また、エスカレーターでは無意識のうちに右側を歩きそうになる。アクティ大阪にもなにやらモニュメントのようなものができていた。すっかりよそ者になった気分だ。一抹の寂しさを覚えた。

 

★★★アクティ大阪★★★

 大阪駅の駅ビルである「アクティ大阪」は、数年前までは駅ビルとして日本最大規模を誇っていた。現在では世界最大規模の駅ビルを誇る名古屋駅の「JRセントラルタワーズ」に日本一の座を譲り渡している。「アクティ大阪」は子供の頃の私にとって「最大のビル」という思いがあった。今でこそ「アクティ大阪」より高くて大きいビルは珍しくないのだが、ここの27階展望ロビーは大人になってからでも好きである。大阪勤務時代には帰宅時に時折立ち寄ったものだった。ちなみに、私は高い所が大好きである。

 

★★★大阪駅乗り場改番★★★

 大阪駅では、環状線乗り場に12番の番号がつくようになっていた。これは、旧12番乗り場の場所に34番乗り場を改装後に供用開始した時からである。ダイヤ改正直前の227日からだ。これにより、全体的に縮小されても11番線という大きな番号の乗り場は残ることになった。天下の大阪駅が9番線までしかないというのは寂しすぎると思っていた。私の願いが通じたのであろうか。

 

★★★女性専用車★★★

 大阪から乗った207系では、「女性専用車」の案内放送が入った。大阪地区と東京地区とでは「女性専用車」の時間帯が異なる。車内には「女性専用車」の文字が見えて冷や汗が出てきた。他にも男性客はいた。

 小心者の私は、東京までのきっぷを手に持って、いかにも「事情を知らなかったよそ者ですよ〜」というふりをしていた。とにかく次の新大阪に着いたらこの場を逃げ出さなければならない。よりによって、すぐ隣にいて目が合ってしまった女性がとても美人だったので、より一層惨めな気分になってきた。

 ようやく新大阪に到着した。隣の車両が「女性専用車」だった。どうやら隣の車両が「女性専用車」であるとの案内表示だったみたいだ。余計な気疲れをしてしまった。

 

★★★新大阪駅新幹線上りホーム★★★

 新大阪駅26番線ホーム、帰京時によく利用する乗り場である。

 この日は、新大阪駅に到着するうれしさと新大阪駅から東へ去り行くさみしさの両方を味わう日であった。「のぞみ19号」で名古屋を出発する時に泣いていた幼児のことを思い出した。今では東京も好きだが、ふるさと大阪もやっぱり好きやねん…。

 

 私は帰省からのUターンにおいては、首都圏の自宅に着いてから一日休めるように設定しているのだが、今回は翌日から当然ながら通常業務である。とりわけ疲労感は無い。更に言えば、一日のうちに東京と関西の両方で仕事をする事だってそれほど珍しい事ではない。帰省の翌日から仕事に入っても大丈夫なのかもしれないが、なぜか帰省からのUターンには疲労感が伴う。今回ももしも実家へ立ち寄っていたならば帰京が大変だったかもしれない。

 

「のぞみ22号」 新大阪1753→東京2030 726-257 (博多始発)

 よく考えれば、先ほどの「のぞみ19号」がまだ博多に到着していない時刻である(17:57着)。本当にすぐに帰ってしまうといった感じだ。

 

★★★高速・高頻度運転に心から感謝★★★

 それにしてもこの日は、東海道区間における新幹線の高速・高頻度運転のありがたみが身にしみた。本当に魔法のような速さと利便性である。

  

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