2回目のケニア訪問。今回は、アースウォッチのプロジェクト「ツァボのライオン」に参加するためだが、プロジェクト開始は5月2日。私は休みの関係で4月26日にケニアに到着する日程を組んだので、それまで何をしようか考えていた。候補としては、
@サファリに参加 でもこれはプロジェクトが始まったら動物はたくさん見れるはず。アンボセリやメルーには行ってみたいが、、、。
Aケニア人家庭にホームステイ 旅行社のサイトを調べると、いろいろ受入れ先がある。でもなんとなく商売っ気が感じられて、、、。
Bケニア山登山 非常に魅力的だが、リスクも大。高山病は大丈夫か? もし怪我や事故が起きたら、プロジェクト参加に支障をきたしてしまう。 雨季で天気も悪そう、、、。
結論がでないまま、飛行機はナイロビ空港に到着。入国審査を済ませて到着ロビーへ。ホテルも決めてなかったが、到着したのが昼だったので、あせらずに誰かが声をかけてくるのを待っていた。そうするとすぐに一人の男が近づいてきて「どこへ行くんだ?タクシーはいるか?」聞いてきた。私が「ホテルを探している。」というと、到着ロビー内にある案内所(と思った)へ連れて行ってくれた。実はそこは案内所ではなくて、「プラネット」という現地旅行社の出先だったのだ。これも縁なので、とりあえず相談してみた。やはり一般的なのはサファリで、いろいろなプランを出してくる。しかし、やはり危険だがケニア山登山の魅力に勝てず、2時間交渉した結果、3泊4日(4月27日〜5月1日)の日程でケニア山登山を敢行することにした。ホテルはナイロビ郊外にあるヘロン・コートに決め、朝9時に向かえにきてもらうことになった。
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27日朝、車が向かえに来た。他のホテルもまわって計4人の客をピックアップした。私の他にも物好きな奴がいるものだと思ったが、彼らはすべてサファリに行く客だった。ケニア山登山は結局私一人。プラネットの事務所前でガイドを待つ。やってきたのはデニスというガイド。彼と一緒にナイロビから乗合いバスで赤道直下の町ナニュキへ向かう。約3時間後に到着、昼食後、デニスはポーター,食料,登山口までの車を手配しに行った。彼が見つけてきたポーターは、ピーターというがっしりした体格の男。彼が食事も作ってくれる。私はここで帽子と手袋をレンタルした。
ガイドのデニス | ポーター&コックのピーター |
車もなんとか見つかり、3時過ぎに出発。雨が降ってきた。凄い悪路を四輪駆動車はもの凄いスピードで走り、ケニア山国立公園のゲートに到着。雨具を着、食料をバックパックに詰め込んで4時前に出発。目指すはオールド・モーゼス・キャンプ(標高3300m)で、ゲートから約9kmの道程。なだらかな登りで、一部大きな水溜りを迂回したくらいで、雨の中、それほどの苦労も無かったが、6時半を過ぎると暗くなり、懐中電灯が必要になった。キャンプ到着は7時過ぎで、もう真っ暗だった。ここには立派な小屋があり、部屋には2段ベッドがたくさん並ぶ。ピーターの作った食事は本格的でとてもおいしい。高山病予防のため、たくさん水分を取れというので、紅茶をがばがば飲む。そして食事をとった後、寝袋に入って寝た。
ケニア山国立公園のゲート | オールド・モーゼス・キャンプ |
朝6時前に起きて朝食を食べる。午後からは天気が悪くなるので、早めに出発して今日の宿泊地シプトンズ・キャンプ(標高4200m)に着こうという計画だ。最近の天気はかなり悪いらしく、オールド・モーゼス・キャンプの管理人の話では、当初計画した、下山のナルモロ・ルートは道が悪くて行けないということなので、行きも帰りも同ルートに変更。そして余分な荷物は、ここのキャンプに預けていくことにした。シプトンズ・キャンプまでは17kmある。キャンプを7時半に出発。歩き出すと、見たこともないような植物が群生している。
10時ぐらいになって雨が降ってきた。さらに2時間ほど歩くと、川にぶつかった。いつもは浅瀬の岩を歩いて渡るらしいが、連日の雨で川が増水し、とても渡れない。1時間以上、川沿いに歩いて、渡れそうなポイントを探したが無理。結局、最初の浅瀬を、靴を脱いで川渡りをすることになった。最初にピーターが無事渡り終えた。次は私の番。川に入ると、水が恐ろしく冷たく、3秒と川にいられなかった。再度、覚悟を決めてチャレンジ。水は冷たいし、急流で足を滑らそうものなら、川に流されてしまうような所を、デニスとピーターの助けを借りてなんとか渡り切った。デニスも無事渡り終えた。でも、このまま雨が降り続けると、帰れないんじゃないか?
しばらく行くと、今度は雄大な谷間を歩く。ここは、マッキンダース・バレーと呼ばれている。雨の中、ここを延々と歩く。天気が悪いので、山の頂上は全然見えない。
この急流を渡らなければならない。写真左上は、急流を見てたたずむピーター。 | マッキンダース・バレー |
シプトンズ・キャンプの内部 |
シプトンズ・キャンプを現す立札 | シプトンズ・キャンプ |
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