ガーナ旅行記−旅のテクニック編


旅の準備

1.ビザについて

とにかく早めの申請を。
私の場合、出発3週間前の7月17日にガーナ大使館へ電話し、ビザ申請用紙を送ってもらうよう依頼した。
大使館の方は、「住所,氏名を記載してFAXして下さい。お宅へ郵送します。」といわれたので、即FAXした。しかし、数日たっても申請用紙は届かない。7月22日に再度電話した。そしたら、
「別の部署にいっていたようで、今日こちらに届きました。これから郵送します。」
私「8月2日に出発なんですけど、間に合いますか?」
大使館「それではFAXします。番号を教えて下さい。」 会社のFAX番号をおしえたものの、いつまで待っても届かない。翌日になって、別の部署に届いていることが判明。そちらからFAXしてもらい、申請用紙を入手。即、必要事項を記入し、速達で郵送。これが7月23日。速達で送ったから大丈夫だろうと思っていたが、念のため翌週29日に電話すると、
「今日、ビザ発給部署に届きました。明日、処理します。」とのこと。間に合うのか?と思ったが、ガーナ大使館が依頼する宅急便会社とも連絡をとって、なんとか出発1日前の8月1日午後に入手。はらはらどきどきものだった。
ガーナ大使館〒106−0031 東京都港区西麻布1丁目5−21
ビザ申請受付日毎週火・木 9:00〜11:00
必要なものビザ申請用紙(大使館から送ってもらえる。)
パーソナル ヒストリー フォーム(大使館から送ってもらえる。)
写真4枚
黄熱病の予防接種証明書
復路も含めた航空券、又は航空券の予約確認証
申請費用8,000円+パスポート

2.予防接種について

黄熱病の予防接種が必要。黄熱病予防接種の証明書が無いと入国できないし、ビザ申請時にも必要。
この他、私が受けたものは、A型肝炎,破傷風,狂犬病。(ガーナに行くために受けたわけではない。)

3.マラリア対策について

マラリアの薬 ガーナはマラリア汚染国なので、マラリアの予防薬は必須。薬以外にも、蚊取り線香を持参した。
マラリアを媒介するハマダラ蚊は、夕方〜夜に活動するので、その時間帯はなるべく肌をさらさないように。もっとも私は、Tシャツ&短パンでビールを飲むという、かなりリスクの高い行動をしていましたが。

右の写真は、私が服用しているメフロキン製剤のマラリア予防&治療薬で、1週間に1回1錠飲む。特に副作用は無かった。
アフリカにはクロロキン耐性を持った蚊がいるので、クロロキン製剤では効果が薄い。

4.渡航ルート

主な渡航ルートは以下の3つと思います。
@南アフリカ経由 日本から香港又は他の東南アジアの都市を経て南アフリカへ飛び、そこからガーナへ。赤道を2回越えるルート。私はこれで行きました。最も安かったから。うまく日程調整すれば、朝ヨハネスブルグに着き、午後に出発。ガーナには夕方の到着となる。
A欧州経由 英国又はオランダへ行き、そこからガーナへ。どちらも経由地で宿泊が必要。
B中東&ナイジェリア経由 よくわからないが、ガルフ諸国を経由してナイジェリアに行き、そこからガーナに飛ぶルートがあるはず。


ガーナ到着後

1.両替について

米ドルの現金が最も便利。トラベラーズチェックは(米ドルでも)受け付けてもらえない。 札束
首都アクラだったらトラベラーズチェックも両替できるだろうと思って銀行に行ったが、状況はさほど変わらず、銀行巡りをするはめになった。首都でこの状況だから、他の都市では絶対無理と思って、意地で両替できる銀行を探した。なんとか両替はできたが、結果的にこの写真のような札束を持ち運ぶこととなった。
現地通貨は“セディ”。02年8月にて、US$1=8000セディ。最も高額な紙幣が5000セディ札である。

2.移動(交通機関)について

STCバス国営の長距離バスで、State Transport Company の略である。外観は立派な大型バスで、安全,快適,高信頼性というふれこみ。たしかに片側2人シートに2人しか乗客は座らないが、しかし補助椅子まで使って満員。車体はけっこう古くなっていて、よく故障する。私が乗ったクマシ〜ボルガのバスも故障して1時間ストップ。同日にクマシからアクラに向かったSTCバスも故障して帰ってきた。
チケットは早めに買うこと。私の場合、ボルガ行きは補助椅子。タマレからクマシへ戻ろうとした時は、前日だったにもかかわらず売り切れだった。荷物は別料金を取られる。
トロトロ市内移動および都市間移動のやつもトロトロと呼んでいた。小型〜大型ワゴンで、車体はポンコツ。乗員は乗れるだけ乗りぎゅうぎゅう詰めで、満員になったら発車する。給油は必ず発車してから。なぜ前もって給油しないんだろう?これはガーナだけではなく、他の国でもそうだったが。
私の主な移動手段でした。路線によっては、荷物は別料金を取られます。
シェアドタクシー規定ルートを乗合で走るタクシーで、料金は安い。車の程度はいろいろで、割といいものから、廃車寸前のものまで。フロントガラスのひび割れは多数。
ドロッピングタクシー自分だけで乗って、指定した目的地まで行ってくれるタクシー。ドライバーと値段交渉が必要。

3.料理について

主なガーナ料理を紹介します。
FUFU
(フーフー)
フーフーキャッサバ(イモの一種)とかヤムイモを粉にして臼杵でついたもの。柔らかい餅のようで、とてもおいしかった。これを唐辛子のたくさん入ったスープに入れて、肉や魚といっしょに食べた。

写真:ンズレゾ村にて
BANKU
(バンクー)
バンクー とうもろこしの粉を水でこねてゆでたもの。これは他のアフリカ諸国での主食と同じかと思う(ケニアのウガリ,ジンバブエのサザ等)。スープ&おかずはフーフーと同じ。
このおかずの魚はティラピア。
右上に見えるのは、ガーナのビール「STAR BEER」

写真:アクラのレストランにて
KENKEY
(ケンケ)
BANKU(バンク−)をスープに入れず、プランテーンの葉でくるんだもの。Mabelのお母さんの自宅で食べた。(写真はありません。)
PLANTAIN
(プランテーン)
プランテーン バナナの巨大なもので、ようするに料理用バナナか。プランテーンを焼いたものと豆を組み合わせた“レッドレッド”という料理がポピュラー。

写真:Mabelの自宅にて
TUO ZAFI
(TZ)
ガーナ北部の料理で、最もおいしいらしい。というのは、私は食べるチャンスがなかった。北部を旅した後、Mabelの家に帰ったら、「なぜTZを食べなかったのか?」とさんざん言われた。
ライスボールボルガタンガで食べた。ここで知り合ったガーナ人2人といっしょにレストランに行き、彼らが「ライスボール」を注文したので、私もトライ。「オニギリがでてくるのか」と期待したが、出てきたのはフーフーやバンクーのような形をした米のかたまりだった。でもけっこうおいしかった。

4.アイスウォーターとピュアウォーター

トロトロに乗って、出発するのを待っていると、女性達が「アイスウォーター、ピュアウォーター」と言って売りに来る。ようは飲料水なのだが、ボトルではなくビニール袋に入れられた水である。アイスウォーターとは、水道水をビニール袋に入れ、冷蔵庫で冷やしたもの。ピュアウォーターは、いわゆるミネラルウォーターで、ビニール袋は密封されており、製造会社の記載がある。 もちろん、ボトル入りのミネラルウォーターも売られているが、最もよく見たのはこのアイスウォーターとピュアウォーターである。おばさん達のあの掛け声が今でも耳にこびりついている。

5.現地の旅行ガイド

北部のボルガタンガを訪問したとき、旅行ガイドと名乗る人に出会った。彼の名は"PRINCE ABDALLAH B KWADANAAB"という。彼自身がガイドをする他、数人の子供をガイドとして教育し、彼らの自立を助けている。私をパガに案内してくれたのも、そのうちの1人。PRINCE ABDALLAH は非常に親切で、ボルガタンガだけでなく、ガーナ全域の旅の相談に乗ってくれるし、案内もするという。彼とクマシで再会したときはお互いにびっくりした。
St Joseph Hotel に事務所を構えているので、ここに行けば会うことができると思う。自分の事務所設立のために、一生懸命お金を貯めているということだった。
連絡先:St Joseph Hotel Tel;2337223214, princeabdal@yahoo.co.uk

6.インターネットカフェ

主要都市には大抵ある。しかし、アクセス時間はばらつき大。クマシ,タマレのカフェは速かったが、テマは異常に遅かった。
また、hotmail はガーナではトラブルが多いらしく、ほとんどの人が Yahoo mail だった。私は、テマのカフェでアクセスしたとき、受信トレイが表示されるまで異常に時間かかり結局断念した。


参考文献

タイトル著者出版社
The Bradt Travel Guide "Ghana"Philip BriggsBradt Travel Guides
最も詳しいと思われる、ガーナのガイドブック(英語)。
ロンリープラネットにはガーナ単独の本は無く、西アフリカで一括りにされている。
アフリカ大陸37カ国ガイド 旅行人ノート旅行人編集室 
ガーナ編は13ページしかないが、日本語で書かれた貴重なガイドブックである。

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